宮野明美の登場回まとめ!宮野志保や赤井秀一による回想もチェック

宮野明美の登場回まとめ!宮野志保や赤井秀一による回想もチェック

宮野志保=灰原哀の姉である宮野明美

彼女は赤井秀一の恋人だったり、降谷零とも幼い頃に会ったことがあったりと、重要キャラたちとの接点を数多く持っています。

彼女の死は、コナンにも大きな影響を与えました。

 

 

連載初期に亡くなってしまったキャラクターではありますが、今なお重要なポジションにい続けている宮野明美。

回想がほとんどではありますが、彼女の登場回をまとめました。




宮野明美のプロフィール

氏名:宮野明美

偽名:広田雅美

黒ずくめの組織でのコードネーム:末端のためコードネームなし

年齢(享年):25歳

家族構成

  • 父・厚司
  • 母・エレーナ
  • 妹・志保
  • 伯父・赤井務武
  • 伯母・世良メアリー
  • 従兄・赤井秀一&羽田秀吉
  • 従妹・世良真純

声優:玉川砂記子さん

 

ちなみに担当声優の玉川砂記子さんは、赤井秀一役の池田秀一さんとはご夫婦です。

ご夫婦で恋人役を演じられるのって、なんだか素敵ですね。

 

コナンに出演している声優さん同士の意外な関係!夫婦!?兄弟!?

 

宮野明美の年齢について

2021年4月発売のサンデー20号から掲載されたタイムカプセル回で、ついに宮野明美の年齢が判明しました。

25歳とのことです!

 

明美は帝丹小学校の卒業生で、小林先生より一学年下の19期生。

明美が帝丹小に在校していたとは、驚きですね。

 

 

宮野明美登場回一覧

話数タイトル収録巻声の出演
13話奇妙な人捜し殺人事件2巻
128話黒の組織10億円強奪事件2巻あり
129話黒の組織から来た女 大学教授殺人事件18巻あり
231話謎めいた乗客(後編)29巻なし
290話迷いの森の光彦(後編)35巻なし
307話残された声なき証言(前編)37巻なし
312話夕陽に染まった雛人形(前編)38巻なし
340-341話トイレに隠した秘密(前編/後編)41・42巻341話のみあり
345話黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー42巻なし
425話ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間48・49巻なし
492・497・498・501~503話赤と黒のクラッシュ(血縁/覚醒/攪乱/嫌疑/潔白/決死)56~59巻501話のみなし
675話1ミリも許さない(前編)76巻なし
847話千葉のUFO難事件(前編)89巻なし
861話17年前と同じ現場(前編)89・90巻なし
942話マリアちゃんをさがせ!(後編)95巻あり
953-954話迷宮カクテル(中編/後編)95巻あり
1093-1094話宮野明美のタイムカプセル(前編/後編)101巻1094話のみあり

 

 

宮野明美登場回のあらすじと見どころ

13話 奇妙な人捜し殺人事件

単行本2巻 FILE.4~7に相当するエピソードです。

 

山形から上京してきた広田雅美と名乗る少女が毛利探偵事務所を訪れた。

失踪した父を探してほしいという依頼を受け、小五郎は無事に父・健三を見つけ出し、雅美と引き合わせた。

しかしその夜、健三は部屋で殺害されてしまう。

行方がわからなくなった雅美を心配し、コナンたちは彼女を探そうとするが…。

 

原作で初めて宮野明美が登場した事件をベースにしてはいますが、途中からアニメのオリジナル色が強くなっているエピソードです。

このアニメ第13話に登場する『宮野明美』は宮野志保の姉ではなく、同姓同名の別人という設定になっています。

そのため志保の存在が示唆されることはなく、ジンやウォッカも登場しないラストとなっています。

何より大きく設定が違うのは、この話での明美は死亡していないということですね。

 

正確には宮野明美登場回ではないかもしれませんが、『原作で宮野明美が登場した回をベースにしたアニメ版』という感じです。

 

また、演じた声優さんも異なっており、この話での宮野明美役は勝生真沙子さんが担当しています。

(勝生さんはのちに服部平次の母・静華役を演じることになります)

 

 

128話 黒の組織10億円強奪事件

単行本2巻 FILE.4~7に相当するエピソードです。

 

ある日、コナン・蘭・小五郎は四菱銀行を訪れた。

コナンは顔見知りの銀行員・広田雅美が何度も時計を見ていることに気が付く。

1人だけ先に銀行の外に出たコナンは、銀行の駐車場で現金輸送車強盗を目撃する。

蘭と小五郎に後を頼み、コナンは逃走した犯人たちを追跡するも逃げられてしまう。

駆け付けた目暮警部たちの調べで、被害金額が10憶円であることが判明。

コナンは警備員の証言に違和感を抱くが…。

 

ついにアニメにも灰原哀を出すことが決まったため、哀が登場する129話の直前に原作通りの『宮野明美』を登場させる必要が出てきました。

コナンに組織のことを話して死なせる必要がありますが、第13話とまったく同じ話をやり直すわけにもいかず…。

そのため途中まではアニメオリジナルの銀行強盗エピソードとし、ラストは原作通りジンに射殺される形になっています。

 

彼女の死に際に立ち会ったコナンは

  • 明美がジンと同じ組織の人間であったこと
  • 組織のカラーがブラックであること

を知ることになります。

ジンたちを必ず捕まえてやる、とコナンが決意を新たにするエピソードです。

 

 

129話 黒の組織から来た女 大学教授殺人事件

単行本第18巻 FILE.6~第19巻 FILE.1に相当するエピソードです。

2時間スペシャルとして放送されました。

 

コナンたちのクラスに、灰原哀というミステリアスな少女が転校してきた。

歩美たちが彼女を少年探偵団に勧誘していると、ちょうど隣のクラスの俊也から『兄を探してほしい』という依頼が舞い込んできた。

俊也の兄の部屋を調べていると、夏目漱石の肖像画が出てきた。

その絵を黒ずくめの変な女が褒めていたと聞いたコナンは、俊也の兄が黒ずくめの組織によってニセ札作りに協力させられているのではないかと疑うが…。

2時間スペシャルで尺が長いので

  • ニセ札作りの犯行グループを追う事件
  • 大学教授殺人事件

の2本立てとなっています。

 

後半の大学教授殺人事件で、志保の口から明美のことが語られます。

 

  • 明美と志保はめったに会えなかった
  • 志保は組織の命令でアメリカ留学していたが、明美は監視付きとはいえ日本で普通に生活していた
  • 明美は志保を組織から抜けさせるために、組織の仕事に手を染めた
  • 明美が住んでいたマンションは、明美の死と同時に組織が引き払った
  • 明美が名乗っていた偽名『広田雅美』は、明美の恩師である南洋大学教授の『広田正巳』の名前をもじったもの

 

また、生前の明美と志保が話している回想シーンがあります。

 

 

231話 謎めいた乗客(後編)

単行本第29巻 FILE.3~5に相当するエピソードの後編です。

 

春スキーに行くためにバスに乗ったコナン、哀、博士と少年探偵団。

途中で新出先生とジョディが乗り込んでくるが、そのタイミングで哀がひどく怯え始めた。

訝しむコナンだったが、スキーの格好をした2人組の男がバスをジャックしてしまう。

目暮警部に連絡を取ろうとするコナンだったが、なぜかコナンの動きは犯人に筒抜けで……。

 

この『謎めいた乗客』は、赤井秀一が初めて登場するエピソードでもあります。

 

赤井秀一・諸星大・ライの登場回まとめ!アニメ・原作・劇場版を網羅

 

爆弾のタイマーが動き出したために乗客がバスの外に逃げ出していく中、一人だけバスに残る哀。

哀は死を選ぼうとしていたのですが…。

この時、哀が心の中で

バカだよね私…バカだよね お姉ちゃん…

引用:名探偵コナン 第29巻『白日の下の潜伏』

と宮野明美に呼びかけています。

 

明美のセリフはありません。

 

 

290話 迷いの森の光彦(後編)

単行本第35巻 FILE.8~10に相当するエピソードの後編です。

 

夏休みのラジオ体操に参加しているコナンたち。

几帳面な光彦がラジオ体操を休んでいることに気づき、心配して円谷家を訪れた。

光彦の姉・朝美の証言によると、光彦はみんなでキャンプに行くからと言って早朝に家を出て行ったという。

コナンたちは光彦の行方を追うが、行先は群馬県の山の中で…。

 

第19巻・アニメ第118話『浪花の連続殺人事件』に登場した沼淵己一郎が再登場するエピソードです。

 

組織の人間の匂いをかぎ分けられる哀ですが、沼淵己一郎の匂いには気づくことができませんでした。

哀が

あのお姉ちゃんでさえ例の事件の前には匂いがしてたのに…

引用:名探偵コナン 第35巻『消えた光彦③』

と発言するシーンで、宮野明美が描かれています。

声の出演はありません。

 

例の事件というのは、10億円強奪事件のことですね。

逆に言うと、10億円強奪事件を起こすまでは明美からは組織の人間の匂いがしなかった=組織の仕事に手を染めてはいなかった、ということがわかります。

 

 

307話 残された声なき証言(前編)

単行本第37巻 FILE.5~7に相当するエピソードの前編です。

 

ゲームのシステムエンジニア・板倉卓が行方不明になったから探してほしいと3人の依頼人が毛利探偵事務所を訪れた。

板倉が行方不明になった背後に組織のメンバー・テキーラの影を感じたコナンは、必死で板倉の居場所をつきとめようとする。

ようやくホテルの一室で板倉を発見するが、既に彼は殺害されていた。

 

テキーラが登場する、第12巻・アニメ第54話『ゲーム会社殺人事件』の後日談にあたるエピソードです。

 

板倉卓の日記、そして彼がベルモットから開発を依頼されていたソフトは、のちに『黒の組織との接触』でも重要な要素として描かれていきます。

 

原作では、前編の序盤部分にコナンが黒ずくめの組織のメンバーについて考えを巡らせているシーンがあります。

宮野明美もそこで組織の一員として描かれているのですが…。

アニメでは、このシーンはカットされてしまいました。

 

 

312話 夕陽に染まった雛人形(前編)

単行本第38巻 FILE.2~4に相当するエピソードの前編です。

 

昨年の雛祭りで、元太に女雛を壊されてしまった歩美。

お隣のおじさんの知り合いから古い雛人形を譲ってもらえることになったため、コナンたちと一緒にその知り合いのマンションに向かう。

雛人形を正確に並べられたら譲ってあげると言われていたため、がんばって並べた歩美たち。

そこへ同じマンションの住人が骨董品鑑定士を連れて訪ねてきた。

彼らの狙いは雷神の掛け軸で…。

 

テーマが雛祭りであり、殺人も発生しないため、後味よく終わる珍しいエピソードです。

 

宮野明美は絵では登場しませんが、灰原哀の口から明美についての貴重なセリフを聞くことができます。

 

  • 物心つく前にアメリカに留学させられていた哀と違い、明美は親に雛人形を買ってもらっていた
  • 親が死んでしまったため、明美はつらい思い出が詰まった雛人形を出さずにずっとしまっていた
  • 明美は組織から、両親は研究中に事故死したと聞かされていたらしい

 

 

340-341話 トイレに隠した秘密

単行本第41巻FILE.10~第42巻 FILE.1に相当するエピソードです。

 

阿笠博士が、宮野厚司と小中高と同級生でデザイナーをやっている幼馴染がいることをつきとめた。

その人に会えば、黒ずくめの男たちのことや哀の両親のことがもっと詳しくわかるかもしれないと、コナン・哀・阿笠博士の3人で会いにいくことに。

到着したデザイン事務所で、哀の両親や宮野明美について話を聞かせてもらうコナンたち。

そんな中、デザイン事務所の社長・出島が突然苦しみだして死んでしまった…。

 

エレーナが志保に向けてメッセージを吹き込んだカセットテープを、宮野明美は出島デザイン事務所のトイレに隠していました。

明美がデザイン事務所を訪ねてきた時の様子や、さらに幼い頃に両親に連れられてデザイン事務所に来た時の様子が描かれています。

 

このエピソードからは、次のことがわかります。

 

  • 明美は幼い頃から優しい子だった
  • 明美は組織の人間に監視されていた
  • 組織の監視の目をかいくぐり、志保のためにテープをうまく隠せるほど頭がよかった

 

341話(後編)のみ、明美のセリフがあります。

 

 

345話 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー

単行本第42巻 FILE.5~10に相当するエピソードです。

 

毛利探偵事務所に、季節外れのハロウィンパーティーへの招待状が届いた。

その招待状はコナン宛にも届き、差出人の『ベルモット』を組織の一員と判断したコナンもハロウィンパーティーに参加することを決める。

パーティー当日、会場の船上で殺人事件が発生。

一方、阿笠邸に残っていた哀をジョディが迎えに来て…。

 

2時間半スペシャルとして放送された、超重要エピソード!

赤井秀一とジョディがFBIであること、ベルモットが新出先生に変装していたことが正式に明かされます。

 

コナンが哀に変装してベルモットと対峙しますが、本物の哀も追跡眼鏡を使って追いかけてきました。

ジョディの車のトランクに隠れていた蘭が哀をかばうのですが、そこで哀は蘭に明美の面影を重ねます。

 

明美のセリフはありません。

 

 

425話 ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間

単行本第48巻 FILE.9~第49巻 FILE.4に相当するエピソードです。

 

沖野ヨーコの紹介で、アナウンサーの水無怜奈と知り合ったコナンたち。

彼女からピンポンダッシュに悩まされているという相談を受け、コナン・小五郎・蘭は怜奈のマンションへ向かう。

事件を解決して帰る途中、怜奈の自宅に盗聴器をしかけていたことを思い出したコナン。

回収するために引き返す途中で、偶然怜奈とジンが電話で話しているのを聞き、怜奈が黒ずくめの組織の一員であることを知る。

 

2時間半スペシャルとして放送されました。

 

小五郎にも危険が及ぶかもしれないと予想したコナン。

阿笠博士と哀に、『小五郎と蘭を博士の家に呼んで匿ってくれ』と頼みます。

ですが蘭が家に帰ろうとしたため、哀は

行かないで!お願い!

と必死で言い募るのですが…ここで、哀が蘭に明美の面影を重ねています。

明美のセリフはありません。

 

二元ミステリーに続き、哀が蘭と明美を重ねる演出ですね。

哀に応える蘭のセリフも必見です。

 

 

赤と黒のクラッシュシリーズ

キールこと水無怜奈を巡ってFBIと組織が対決する長編シリーズです。

アニメでは14話にも及びます。

 

単行本では第56巻 FILE.10~第59巻 FILE.1に相当します。

 

本堂瑛祐と水無怜奈の関係、そして瑛祐の父親について調べるコナン。

調査を進める中で瑛祐の父がCIAだったこと、杯戸中央病院に黒ずくめの組織の仲間が潜伏していることを突き止める。

水無怜奈もCIAから組織に潜入しているNOCであること、怜奈と瑛祐が実の姉弟であることも判明。

怜奈はFBIに「瑛祐に証人保護プログラムを適用させること」を条件に、組織に再びもぐりこむことを了承。

コナンの立案で赤井と怜奈は一芝居打ち、赤井秀一は来葉峠で命を落とすことになる。

 

宮野明美が登場しているのは以下のエピソードです。

第492話 血縁

宮野明美と諸星大(=赤井秀一)の出会いが描かれています。原作にはないアニメオリジナルのシーンで、赤井秀一の回想という形で挿入されています。

明美が諸星を車ではねてしまい、それをきっかけに2人は知り合って距離を縮めた…という形になっていますが、これは明美に近づくために赤井秀一がわざと車の前にとびだしたハニートラップですね。

※繰り返しますが、原作にはないアニメオリジナルシーンです。

 

第497話 覚醒

単行本第58巻収録の『赤井の過去』にあたる部分です。

  • ジェイムズとジョディの口から赤井と明美の関係が語られるシーン
  • 赤井が携帯電話で明美からのメールを読んでいるシーン
  • 赤井による生前の明美の回想シーン

など、宮野明美を語る上で重要なシーンが描かれています。

 

  • 10億円強奪事件を起こす前日、明美は赤井秀一にメールを送っていた(そのため、ジェイムズたちは明美が組織に消されることとなった経緯を詳しく知っていた)
  • 明美は利用されたとわかったあとも、赤井秀一のことが忘れられなかった

 

第498話 攪乱

冒頭で第497話の明美登場シーンが再び流れます。

新しいシーンはありません。

 

第501話 嫌疑

コナンと哀が赤井秀一について話しているシーンで、背景に明美が描かれています。

明美のセリフはありません。

 

第502話 潔白

赤井による明美の回想シーンがあります。

 

自分がFBIの捜査官だと明美に明かした赤井秀一。

その時の明美の反応から、赤井は明美が既に赤井の正体を知っていたことに気が付きます。

知っていてなぜ俺から離れない!?と赤井に問い詰められた明美は、こう返しました。

言わなきゃわかんない?

引用:名探偵コナン 第58巻『キャメルの過去』

明美さんの万感の思いが込められたセリフに胸をうたれます。

 

第503話 決死

赤井秀一の回想で、明美の『言わなきゃわかんない?』が再び流れます。

この一言のみの登場です。

アニメオリジナルの演出のため、原作にこのシーンはありません。

 

 

『赤と黒のクラッシュ』は回想で明美が度々登場しますし、黒ずくめの組織絡みのエピソードとしても非常に重要です。

長いので全部見返すのは大変ではありますが、時々振り返りたくなるシリーズですね。

 

 

675話 1ミリも許さない(前編)

単行本第76巻 FILE.6~8に相当するエピソードです。

 

キャンプ場で知り合った紺野宅司・純夏夫妻にバーベキューに招待されたコナン、哀、阿笠博士と少年探偵団。

中庭でバーベキューをしていたが、宅司が『携帯が見当たらない』と騒ぎだす。

純夏の携帯も見当たらず、リビングに探しに行く宅司と純夏。

中庭で携帯を見つけ、届けようとした歩美がリビングを覗き込んだ時、純夏がナイフを持って宅司に切りかかろうとしているところを目撃。

慌てて歩美がコナンたちを呼んで引き返すと、リビングには胸にナイフを突き立てられた純夏が倒れていた。

 

この直前のエピソード『探偵たちの夜想曲』で、哀は沖矢昴に「そんな顔をするな」と言葉をかけられています。

哀はそのセリフから、組織を裏切ったお姉ちゃんの恋人・諸星大を連想します。

その回想で、諸星大と腕組みしている明美の姿が描かれています。

 

諸星大は真顔ですが、明美は嬉しそうに頬を染めて笑っているのが印象的。

明美さんは本当に赤井さんのことが好きだったんですね…。

 

なお、明美のセリフはありません。

 

 

847話 千葉のUFO難事件(前編)

単行本第89巻 FILE.5~7に相当するエピソードです。

 

千葉刑事は3ヶ月前の10月4日に起きた妙な事件について捜査していた。

千葉に『宇宙人を見なかったか』と尋ねられ、宮本由美や三池苗子はあっけに取られてしまう。

その頃、毛利探偵事務所に杯戸高校の和田陽奈が『未確認飛行物体を見たから宇宙人を探してほしい』と依頼をしに来ていた。

杯戸高校で起きた殺人事件と関係があるかもしれないと、コナンたちは捜査を始める。

 

千葉刑事が追っている事件とは関係ないのですが…。

哀とメアリーが似ていると感じたコナンが、2人の血縁関係を疑っているシーンがあります。

灰原の姉の宮野明美って確か昔赤井さんと…

引用:名探偵コナン 第89巻『千葉の難事件』

と考えているシーンで、諸星大と宮野明美が腕を組んでいる絵が描かれています。

 

明美の出番はここだけで、セリフもありません。

 

 

861話 17年前と同じ現場(前編)

単行本第89巻 FILE.11~第90巻 FILE.2に相当するエピソードです。

 

コナンは阿笠博士のパソコンで、17年前に棋士の羽田浩司がホテルで殺害された未解決事件を調べていた。

羽田浩司の右手にはハサミを握った跡があったと聞いた阿笠博士は、今朝奥穂町で同じような殺人事件が起こり、これから事件現場に向かうと言う。

そこへお裾分けを持った沖矢昴が登場し、沖矢とコナンも博士に同行することに…。

 

この話には明美はまったく登場しないのですが、哀の口から明美のことが語られているのでピックアップしておきます。

 

17年前、羽田浩司が殺害されていた現場に、ある化粧品メーカーがマスカラに付けて売り出したという手鏡が残されていました。

 

私の姉も母の遺品としてその手鏡持ってたから…

引用:名探偵コナン 第89巻『握られたハサミ』

明美はエレーナの遺品を持っていたんですね。

明美が亡くなった後、その手鏡も組織によって処分されてしまったんでしょうか。

 

 

942話 マリアちゃんをさがせ!(後編)

単行本第95巻 FILE.3~5に相当するエピソードです。

修学旅行で晴れて蘭と恋人同士になり、浮かれているコナン。

しかし京都で工藤新一を見たという情報がネットで拡散されてしまい、焦るコナンと阿笠博士。

一方哀と少年探偵団たちは、東尾マリアを探すために彼女の祖母の家に行って謎解きに挑む。

工藤優作と有希子は工藤新一の目撃情報を拡散したブログの主に会い、新一のことを口止め。

そして優作からコナンに、黒ずくめの組織のボスの名前が明かされる…。

黒ずくめの組織のボスが烏丸蓮耶であることが判明する、重要なエピソード。

烏丸の名前が出るタイミングで、宮野明美が亡くなる直前のシーンが挿入されています。

ただしこれはアニメオリジナルの演出で、原作では明美は描かれていません。

 

 

953-954話 迷宮カクテル(中編/後編)

単行本第95巻 FILE.6~9に相当するエピソードです。

 

小五郎の元に、資産家の諸岡郡蔵から「脅迫状が届いた」という依頼が舞い込んだ。

コナン、蘭、そして安室を連れて『黒ウサギ亭』というバニーガールのクラブに向かう小五郎。

脅迫状には、「命が惜しくば、黒ウサギ亭には近づくな」という切り抜き文字が貼られていた。

諸岡に危害が加えられることはなかったが、諸岡のテーブルについていたバニーガールの朝倉有里が倒れてしまう。

彼女のグラスに毒が混入されており、コナンと安室は容疑者を3人に絞って推理を始めるが…。

 

このエピソードでは、降谷零の幼少期が描かれています。

彼は幼い頃に何度も宮野医院でケガを手当してもらっていました。

彼の初恋の相手は、明美と志保の母・エレーナです。

 

宮野医院で、降谷零は明美にも会っています。

ケガをした降谷を母の所に連れていったり、ケガの手当を手伝う幼い明美が描かれています。

 

 

未アニメ化 13年前の声を探せ

単行本第101巻 FILE.1~3に相当するエピソードです。

 

日曜日、学校で飼育しているウサギの世話をするため登校したコナン・哀・少年探偵団。

ウサギの世話をしていると、突然哀に「志保さんだよね?宮野明美さんの妹の…」と話しかけてくる男が現れた。

その男・村田は帝丹小OBで、同窓会をやりに来たという。

後から現れた柳町、市橋と共に卒業式前日に埋めたタイムカプセルを探すつもりだが、埋めた場所を知っている宮野明美が姿を見せない。

しかし明美は隠し場所を暗号にして先生に託していたため、コナンたちもタイムカプセル探しに協力することにした。

 

明美が帝丹小の卒業生だったことや明美の年齢などが判明したエピソードです。

当時のクラスメイトによると、宮野明美は明るくて優しくて思いやりがあって、クラスの人気者だったとのこと。

絵を描くのも上手で成績優秀だったそう。

後付け設定ではありますが、つくづく惜しい人を亡くしたな…と思ってしまいます。

 

タイムカプセルの中には志保に宛てたメッセージが入っており、妹への思いやりも感じられるエピソードです。

 

 

宮野明美とかかわりの深い人々

宮野志保

明美を語る上で欠かせないのは、やはり妹の宮野志保です。

 

優秀な科学者として組織に囲われていた志保。

一方明美は(志保ほど優秀ではないという理由で?)組織の監視付きとはいえ大学に通ったり、ある程度は普通の人生を送れていたようです。

 

だからこそ、明美は志保のことが心配だったのではないでしょうか。

 

『黒の組織から来た女 大学教授殺人事件』で、志保に「恋人の一人でも作りなさいよ」と言ったり。

『トイレに隠した秘密』で母・エレーナから託された志保宛のカセットテープを隠したり。

 

そして何より、志保と共に組織を抜けるためなら犯罪に手を染めることもいとわなかった明美。

10億円強奪事件を成功させるだけの頭脳と度胸があったことがわかります。

早くに両親を亡くした宮野姉妹にとって、お互いが本当に大切な存在だったんですね。

 

 

赤井秀一(諸星大)

赤井秀一は、間違いなく明美の人生を変えた男と言えるでしょう。

 

明美はFBIである赤井秀一をNOCとして組織に引き入れてしまったために、組織に始末されることになりました。

 

しかし明美は利用されたとわかった後も赤井のことを忘れられず、10憶円強奪事件を起こす前日に赤井にメールを送っています。

 

大君…

もしもこれで組織から抜けることができたら 今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか?

引用:名探偵コナン 第58巻『赤井の過去』

 

明美が本気で赤井を想っていたことがよくわかります。

この後P.S.が続くのですが、その追伸の内容は未だに明らかになっていません。

沖矢昴の言動から察するに、『自分に何かあったら妹を守ってほしい』という内容なのではないかと思います。

 

ちなみに、明美の母・エレーナと赤井の母・メアリーは実の姉妹。

つまり明美と赤井はいとこ同士ということになりますが…。

 

赤井はともかく明美はこのことを知らなかったでしょうし、そもそも『赤井秀一』という本名を知っていたかどうかも疑問です。

 

 

降谷零

『迷宮カクテル』で、幼少期に明美と面識があったことが判明した降谷零。

彼がエレーナと面識があることはアニメ第770-771話『ギスギスしたお茶会』の頃からわかっていましたが、宮野医院で明美とも会っていたんですね。

 

アニメ第704話『漆黒の特急(終点 )』で、彼は志保(実はキッドの変装)に向かって

君の両親や姉とは会った事があるんですが…

引用:名探偵コナン 第78巻『ミステリートレイン〔終点〕』

と言っています。

 

宮野夫妻は降谷が組織に潜入するずっと前に亡くなっていますから、『会った事がある』というのは組織に入る前のことなのがわかります。

 

明美とは、組織に潜入した後にも再会しているようなのですが…。

SDBで青山先生がこんなことを仰っています。

Q:宮野明美さんはバーボンの事を知っていたようですが、あの時の男の子だと分かったのでしょうか?

A:明美の方は気付いてなかったと思うよ。

引用:名探偵コナン BLACK PLUS SDB(スーパーダイジェストブック) P187

 

幼少期に会った事があるとはいえ、明美はバーボンが『幼い頃に会ったことがある男の子』だとは気づいていなかったんですね。

明美にとっては、降谷零は『彼氏の諸星大と犬猿の仲である存在』でしかなかったわけです。

 

もし明美がバーボン=昔会った男の子だと気づいていたら、また面白い展開になったかもしれませんね。

 

 

さいごに

初登場のエピソードですぐに亡くなってしまった宮野明美。

しかし彼女は江戸川コナンに看取られたのを筆頭に、灰原哀の姉であり、赤井秀一の元恋人であり…。

亡くなった今でも重要なポジションにい続けています。

 

諸星大がNOCだと気づいていながらも、彼への気持ちを抑えられなかったり、志保と一緒に組織を抜けるために犯罪行為に手を染めたり…。

したたかさと弱さを併せ持った、とても魅力的な女性だと思います。

 

今後も哀や赤井秀一の回想で登場してくれることを楽しみにしています。