名探偵コナン・アニメ1005話『36マスの完全犯罪(後編)』感想・ネタバレあり

名探偵コナン・アニメ1005話『36マスの完全犯罪(後編)』感想・ネタバレあり

2021年5月8日のアニメ名探偵コナンは、『36マスの完全犯罪(後編)』が放送されました。

 

雪山回、いよいよ解決編です…!

 

それでは、ここから感想です。

この先ネタバレが含まれますので、ご注意ください。




第1005話『36マスの完全犯罪(後編)』感想

中編は、黒田管理官が大和警部経由で諸伏警部に電話をかけてきたところで終わってましたね。

この時にどんな会話をしたのか、早く知りたいところです。

 

 

後編は、コナンたちが暗号を前に頭をひねっているところからスタート。

西野さんたちが部活の件を隠していることに対して脇田さんが

イラつきやすねぇ…

と言っているのも、『ラムはせっかち』の演出のひとつっぽいですね。

 

ここで小五郎に大和警部から電話がかかってきますが、ことあるごとに電話をくれる大和警部、優しいなあと思ってしまいます。

口は悪いけど優しいんですよね、大和警部…。

 

 

クジやミントタブレットのケースを使ったクジ引きの話になった時、小五郎が

どれを選んでも…外れがなかったような…

と言っているのが地味にすごいんですよね。

外れを見分ける探偵の目、本物だ…!

 

 

この事件はちゃんと考えていけば割と早い段階で犯人が西野さんだとわかるので、後編は西野さんが犯人だとわかった上で視聴していた方も多そう。

ここで西野さんが書斎に立てこもりに行くのも、いかにもって感じがします。

 

 

またも脇田さんの言葉から、なぜ小五郎たちが『4人』で呼ばれて、教会に来たのが『9人』になったのかを考えることに。

安室さんが何気なく「ビリヤードのナインボール」と言ったところで、コナン・小五郎・安室・脇田の4人が『ナイン!』と反応します。

尺に余裕がある分、脇田や小五郎のカットも入るのが嬉しかったです。

 

 

CM明けは、書斎に閉じこもっている西野さんを古浦さんがドア越しに説得するところからスタート。

西野さんいろいろと喋ってますが、喋りつつこっそり藤出さんにメールを送っているあたりがもうね…怪しさ満点ですよね。

 

 

屋根裏を通って書斎に来い」と藤出さんを呼んでおいて、藤出さんが来たら「殺さないでくれ」と喚く西野さん。

この直後に小五郎たちが屋根裏から現れるので、西野さんの言動が茶番に見えてしまうんですよね…西野さん…。

安室さんがコナンを抱っこして下ろしてくれるところ、さすがにアニメだと原作よりもきっちり書かれていて、こんな状況なのに微笑ましくなりました。

コナンも当たり前のように抱っこしてもらってますし(笑)

 

 

今回は小五郎に加えて安室・脇田がいるので、コナンが眠りの小五郎をする必要はありません。

脇田さんと安室さんが立て続けに西野さんのトリックを暴いていくのが痛快すぎます。

コナンくんも要所要所で解説を入れてくれるのが可愛いです。

 

西野さんがマジシャンなのを見抜いたのが小五郎、という点がいいんですよね~!

元刑事だったことが前面に押し出されていて、ものすごくカッコイイです。

こうやって小五郎がカッコよく推理を披露するシーン、レアなのでたまらないです。

 

 

暗号の解説をしてくれるのは安室さん。

この暗号、凝ってて面白かったですね~。

長台詞で暗号の解き方を解説してくれる安室さんですが、今回作画がすごく良くて安室さんがカッコよすぎるので、つい顔の方に集中してしまいました。

 

 

郁絵さんをなぜ呼んだのかと問われた西野さん、犯行動機を話し始めますが…。

これがもう完全に思い込みからくる誤解なので、この事件は本当に後味が悪いです。

コナンでは珍しくないですけど…。

犯罪計画を立てる前に、もうちょっと腹を割って話し合っておこうよと…。

コナンでそれを言ったら元も子もないんですが。

 

 

真相を突き付けられた西野さんの嘆き、声優の諏訪部さんの演技がすごかったですね。

というか今回は諏訪部さんが出演されてた時点で、犯人が西野さんではないか?とバレてしまってたような気もします(笑)

キャスティングで犯人がバレちゃうのもコナンあるあるですね。

 

 

エンディング後のCパートで、ついに長野県警が廃教会に到着しました!

大和警部の『ずくなし』というセリフ、長野県民にしか通じない信州弁なのでアニメではカットされるかもしれないと思っていましたが、ちゃんと言ってくれて嬉しかったです~!

 

 

大和警部に呼ばれて、満を持して諸伏警部が車から降りてきました。

ここからの一連のシーン、いちいち演出がうまくて唸りっぱなしでした。

 

諸伏警部が

またお会いしましたね…

と言いながら小五郎に手を差し出すシーンは、小五郎ではなく安室さんを中央に置いたカット。

小五郎と諸伏警部が会話をしている時、原作の安室さんは小五郎の方に視線を向けていましたが、アニメでは諸伏警部の顔を見ています。

(その後カットが切り替わったら、小五郎の方を見ていましたが)

 

そちらのお2人は?

と小五郎に尋ねる諸伏警部の声は、何か含みのあるような言い方に感じました。

降谷零のことを知っているけれど、知らないフリをしているんだぞ…というような。

 

 

大和警部に呼ばれて教会へ向かう諸伏警部を、安室さん越しに描いているのには鳥肌が立ちました。

顔見知りなのに名乗りあうことができない2人のニアミスシーンを、うまく表現していますね。

安室さんが真剣な顔をしているのがまた…!

 

景光を通して会ったことのある2人。

諸伏警部は景光の遺品を送ってくれたのが降谷零であることに気づいているのに、小五郎たちの前でそのことに触れることができないわけで。

ここでの諸伏警部と安室さんの邂逅は、いろいろと思うところがあって切ないシーンです。

 

 

雪山編のラストを飾るのは、諸伏警部の意味深なモノローグ。

時は金なり…と言いますしね…

このセリフの意味を早く知りたいんですよねー!

 

はたして諸伏警部は黒田管理官からラム=脇田兼則のことを聞いたのでしょうか。

公安側について、黒田や安室と協力することになるのでしょうか。

 

 

今後の展開が非常に気になるところですが、この回のあと長野県警は原作に登場していないんですよね…。

ぜひ近いうちに登場して、伏線を回収してほしいところです。

 

久しぶりの原作回、作画も演出も大満足でした!

 

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