名探偵コナン・アニメ954話『迷宮カクテル(後編)』感想・ネタバレあり
2019年9月14日放送の名探偵コナンは、『迷宮カクテル(後編)』でした。
工藤新一の情報を探る安室さん。
そんな安室さんを探るべく同行した先で事件に巻き込まれ…。無事、事件を解決できたと思いきや、その格好は…?
3週連続の超重要エピソードついに完結!
TVアニメ『名探偵コナン』「迷宮カクテル(後編)」
このあとすぐ! #コナン #安室透 pic.twitter.com/TbWaOvEvhl— 江戸川コナン (@conan_file) September 14, 2019
3週にわたった原作回、ついに解決編ですね。
それでは、今回の感想です。
この先ネタバレが含まれますので、ご注意ください。
第954話『迷宮カクテル(後編)』感想
前編・中編と同じく、後編も尺に余裕があるために回想が多かったですね。
セリフのテンポもちょっとゆっくりに感じました。
後編でのみ描かれたシーンは原作ほぼ1話分だけでしたので、少々物足りない気もしましたが…。
エレーナ先生や幼少期安室さんの回想も挟んでくれていたので、その点は嬉しかったです!
しかし今回のエピソード、『旦那様が亡き奥様を裏切って若い女子に現を抜かしているから』というのが犯行動機でしたが…。
なんでそれで旦那様じゃなくて有里ちゃんの方に毒を盛るんだ、という感じなんですよね。
有里ちゃん全然悪くないじゃないですか…。
彼女が助かって本当によかったです。
アニメでは、有里ちゃんが助かったと聞いて紗菜さんが胸をなでおろすシーンが入っていたのも嬉しかったですね。
蘭のセリフが原作から修正
有里さんの付け爪を拾った蘭ちゃん。
原作での蘭ちゃんのセリフはこうでした。
わたし、どこかで踏んだみたいでスニーカーの裏に食い込んでて…
引用:名探偵コナン 第95巻『あの女性の記憶』
ですが、このエピソードで蘭ちゃんはブーツを履いているんですよね。
原作を読んだ時にも引っ掛かったところでしたが、アニメでは無事に『ブーツの裏に』というセリフに修正されていました。
安室の推理披露シーンとアニメオリジナルカット
今回は安室さんがいたので、コナンが眠りの小五郎をする必要もなく…。
推理の披露は主に安室さんがして、コナンがヒントを出してサポートするという形でした。
諸岡さんと有里ちゃんが親子だということを見抜いた安室さんですが…。
諸岡さんが『娘に会うために痩せたり太ったり転んだりしていた』ということを安室さんが見抜けたのは、エレーナに会うためにワザと怪我をしていたからなんですよね。
幼少期の安室さんは本当に健気で、可愛いだけじゃなくちょっと涙を誘います…。
「僕も子どもの頃ある女医さんに会いたくて~」というセリフのシーンでは、原作でもエレーナ先生と幼少期安室さんの回想が1コマ描かれていましたが…。
アニメではさらにオリジナルのカットが4カットも追加されていました!
毎回違う服を着ていましたので、何度もわざとケガをして宮野医院に通っていたことが強調される演出になっていましたね。
ハーフを理由にいじめられていた安室さんが、どれだけエレーナ先生を心の支えにしていたのかがよくわかります。
それだけに、宮野明美・志保姉妹の死(志保は実際には生きていますが)は安室さんの心に重く引っ掛かっていそうなものですが…。
明美は赤井秀一を組織に引き込んだことを理由に殺されたわけですし、志保がミステリートレインで爆死した(ことになっている)のも赤井秀一のせいですよね。
赤井と安室の因縁はあくまでもスコッチに起因するもの、というのが青山先生のスタンスのようですが…。
宮野姉妹を殺されたことは恨みに思っていないのだろうか…と不思議です。
蘭と安室が会話するオリジナルシーン
このエピソードでは、安室さんが工藤邸の合鍵を手に入れる流れが実に見事に描かれています。
- 蘭が工藤邸の合鍵を持っていることを確認する
- 合鍵を財布に入れていることを確認する
- 蘭の財布をこっそりバッグから抜き取り、合鍵を拝借
さりげなく、ごく自然にやっているのが恐ろしいですね。
自分で抜き取った蘭の財布を、落とし物だと言って紗菜さんに渡していた安室さん。
アニメでは、蘭が安室さんに財布を拾ってくれたお礼を伝えるオリジナルシーンが追加されていました。
安室:中身は大丈夫でしたか?
蘭:はい。お金も家の鍵も全部ちゃんと入ってました
しれっと顔色一つ変えずに対応できてしまう安室さん。
そしてちゃんとお礼が言える蘭ちゃんの礼儀正しさ。
2人の会話に聞き耳を立て、厳しい顔をしているコナン…。
短いシーンですが、原作よりもさらに丁寧な描写になっていてよかったなと思います。
工藤邸で対峙する赤井と安室
さて、いよいよCパート!
前編の冒頭で赤井と安室が銃を突きつけ合っていましたが、あのシーンが再度描かれています。
緊張感あふれるシーンのはずですが、なんだか2人とも楽しそうなんですよねえ…。
実力のある者同士、腹の探り合いを楽しんでいる節すらあります。
2人が引き金に指をかけた時、優作が玄関の電気をつけるわけですが…。
眩しそうに驚いている安室さんは、原作よりもさらに丁寧に描かれていましたね。
緊迫ムードを吹き飛ばす、おっとりした工藤夫妻の登場シーンがたまりません(笑)
安室さんは工藤夫妻を見て、困惑していますが…。
- 工藤邸に侵入する前に、優作扮する沖矢がわざと窓際に立ち、安室に服装を確認させている
- 優作に『以前と違ってお連れの方たちはいらっしゃらないようなので』と緋色シリーズを思い出させるセリフを言わせている
この2点で、沖矢昴の正体は赤井秀一ではなく、工藤優作であると安室さんに印象づけているわけです。
実際、安室はハッとしたように優作のセリフを聞いています。
お茶会で何を話したのかは、原作でも未だに明らかになっていませんが…。
優作と赤井秀一(コナンの意思もあるのでしょうか)は、沖矢≠赤井であると安室に思い込ませておきたかった、という目的だけははっきりしていますね。
Next conan`s HINT
次週9月21日は、アニメの名探偵コナンはお休みです。
28日放送の『昆虫人間のヒミツ』の予告が流れたわけですが…。
ネクストコナンズヒントが面白すぎて笑ってしまいました。
優作:次週はコナンお休みか
有希子:紅茶、いかがですか?
安室:おいしい
赤井:これほどとはな…
いや、めちゃめちゃ和やかにお茶会してるじゃないですか(笑)
お茶会ではおそらくRUMについての情報交換などがなされたでしょうから、ラム編がもっと進むまではお茶会の内容を明らかにできないのでしょうね。
黒田・若狭・脇田のうち誰がラムかわかるまでは、お茶会の内容は描かれないのかもしれませんね…。
アニメ化していない原作回のストックは?
ゼロの日常との交互連載に突入してから、名探偵コナン本編は休載がとても多くなってしまいました。
そのため、アニメ化していない原作回のストックが、ずいぶん残り少なくなってしまいました。
迷宮カクテルの後の原作ストック
・女性警察官連続殺人事件
・妖精の唇
・ドラマ撮影現場殺人事件
・ながのの雪山
・山菜採り
・堆黒盆
・紅葉の挑戦状アニメ化は相当ゆっくりペースになりそうですねぇ…
— スカーレット (@dcscarlet1412) September 7, 2019
現時点で、ストックはあと7エピソードしかないんですよね…。
当分はアニメオリジナルエピソードが続きそうですね。
来年の劇場版は赤井秀一メインですから、赤井さんの登場回をバンバン再放送してくれると嬉しいのですが…。
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原作ストックも大分少なくなってますね…w
1.引き延ばす
2.リマスターor再放送
3.アニオリ
4.劇場版や長編の分割放送(ウルトラマン列伝方式)
5.総集編や特集に声優陣の解説コメントや実況着ける(ウルトラマン列伝方式)
などなど、やりようはあるでしょうけどしばらくはアニオリが続きそうですね(ガチめのもギャグよりなのも、カオスなのもバッチコイです。個人的にw)。
エピONEみたいな再構成した新作っていうのもやっても面白そうですね。
初期過ぎて複数話でもカットされた場面のあった『ピアノソナタ「月光」殺人事件』とか。
原作ストック、少なくなっちゃいましたよねえ…。
最近は再放送がめっきり少なくなって、アニオリたくさんやってくれますね。
予算が潤沢なのでしょうか…?(笑)
エピONEはよかったですよね~!
個人的には『揺れる警視庁』をぜひリメイクしていただきたいところです。
『ピアノソナタ「月光」殺人事件』も、しっかり尺をとって細かいところまで忠実にリメイクしてくれたら素敵ですね。
初期の話はカットが多くて…(泣)
来年の劇場版が赤井さんメインなので、赤と黒のクラッシュや緋色シリーズなどの長編シリーズをどんどん再放送してほしいな~とも思います。