サンデー16号『名探偵コナン』FILE.1050「弟子で、魔法使い」感想・ネタバレ

2020年3月18日発売の少年サンデー16号は、『名探偵コナン』のモデルパーティー毒殺事件・解決編が掲載されました。

どうしても殺人事件の方よりもメアリーさんの方に意識がいってしまうシリーズでしたね～。

ここからコナン本編のネタバレを含む感想です。

未読の方はご注意ください。

1. FILE.1050「弟子で、魔法使い」感想・ネタバレ

FILE.1050「弟子で、魔法使い」感想・ネタバレ

殺人事件の犯人は…

花崎さんを殺害した犯人は、マネージャーの櫛山さんでした。

犯人は予想通りでしたが、予想以上に悪い人だったのでびっくりです（笑）

トリックの詳細などはさすがにネタバレが過ぎると思うので、ここには書きません。

本誌もしくは単行本でどうぞ！

口内炎ができていてまともに喋れなかったコナンくんですが、真純ちゃんがいるのでやっぱり麻酔銃の出番はありませんでしたね。

コナンが気づくことは大体真純も気づきますし、わざわざ推理ショーをやるまでもないですもんね。

というかもう真純ちゃんの目の前で推理ショーは危険すぎますって…。

しかし櫛山さんを一撃で沈めた蘭姉ちゃん、さすがとしか言いようがないですね（笑）

先生がどうぶつの森で仰っていたパンチラはやっぱり蘭ちゃんでしたね…はい…。

椅子を持って襲い掛かってきた櫛山さんからコナンくんを守ろうとした世良ちゃん。

一瞬『ああやっぱりいい子だ…！』とジーンと来てしまったんですが、まんまと騙されました。

コナンくんのポケットから薬を抜きとってたんですね…！

いよいよメアリー・真純陣営にAPTX4869の解毒剤が渡ってしまったかと手に汗握りましたが…ここはコナンくんの方がさすが一枚上手でしたね～。

はーびっくりしました！

『ホームズの黙示録』の裏側で

第71～72巻『ホームズの黙示録』のタイミングでメアリーさんが薬を飲まされたことは既に明らかでしたが、今回はその辺りがメアリーたちの視点から描かれましたね。

APTX4869を飲まされて小さくなり、さらにテムズ川に落ちてずぶ濡れでホテルに戻ったメアリー。

昼間やっていたウインブルドンの試合を真純が録画しており、それを観ながら話している2人。

その時に彼女たちの目に飛び込んで来たのが、コナンがミネルバに向かって

I’m a Holms’ apprentice!（ボクはホームズの弟子だからさ！）

と叫ぶ姿でした。

メアリーと真純は、10年前に浜辺で会った少年のことをしっかり覚えていたんですね。

『ホームズの弟子』を自称していた工藤新一が、当時のままの姿でまたもや『ホームズの弟子』を名乗った…。

しかもそれをたまたまメアリーたちが目にしていたって、伏線の回収の仕方がゾクゾクしますね！

しかし秀吉も浜辺で新一に会っているのに、江戸川コナンに会った時に新一と同一人物だとは微塵も思っていないんですよね。

真純も言っていましたが、人が小さくなるのを目の当たりにしていなければ、どんなに似た子どもを見ても『小さくなっている』なんて疑ったりはしませんよね…。

MI6の仲間に頼んで、飛行機の乗客名簿を調べてもらったメアリー。

「工藤新一」の名があることをしっかり確認されてしまいました。

（MI6側にはどこまで情報が伝わっているんでしょうね…）

メアリーはAPTX4869を飲まされて小さくなったその日のうちに

工藤新一も同じ薬で小さくなっていること
元の身体に戻る薬があること

を突き止めたことになります。

すごいスピード感のある展開ですね。

というかMI6がバックにいるので、調べ物はお手の物という感じですね。

おそらく日本に来る際のパスポートも、MI6に手配させたものでしょう。

また、メアリーたちはコナンが飛行機に乗る時は『工藤新一』に戻ったのに、ウインブルドンの試合の時点では再び小さくなっていたことを知っています。

『解毒薬には制限時間がある』ことに気づいているのか、もしくは『解毒薬で元の身体に戻ったあと、また例の毒薬で小さくなった』と解釈しているのか…。

以前メアリーは

暗がりに鬼を繋ぐが如く…江戸川コナンに気を許すな…

引用：名探偵コナン　第90巻『暗がりに鬼を繋ぐが如く』

と言っているので、工藤新一が『薬を飲まされた被害者』だと100％思っているわけではない、というところでしょうか。

メアリーが飲まされたAPTX4869は誰が作った？

小さくなってからのメアリーは、常にゴホゴホと咳をしています。

薬の副作用ではないかとずっと思っていましたが、ついにメアリーの口から

薬の副作用かもしれんな…

という言葉が出ました。

副作用といえば、私がずっと気になっているのが哀のアクビです。

夜型で夜更かしをしている哀はいつも眠そうでよくアクビをしていますが、もしかしたらあれも薬の副作用なのでは？と気になっているんですよね。

ただ哀のアクビも副作用だとすると、コナンには全く副作用らしきものがないのが気になります。

哀のアクビが副作用ではなく、本当に只の寝不足からきているものだとすると、APTX4869を飲んで副作用が出ているのはメアリーだけということになります。

この場合、メアリーが飲まされた薬はコナンと哀が飲んだ薬とは別の物なのでは？という仮定ができます。

コナンと哀が飲んだのは、哀が復活させたAPTX4869であるのは確実。

メアリーが飲んだのは、もしかしてエレーナが作ったオリジナルのAPTX4869だったのかもしれません。

ベルモットはメアリーに薬を飲ませた後に

どうかしら？自分の妹が作った毒薬でこの世を去る気分は…

と言っています。

『自分の妹が作った（ものをその娘が復活させた）毒薬』のカッコ内を省略したセリフともとれますが、文字通りエレーナの手によって作られた毒薬だとしたら…。

ベルモットは、シェリーが作ったAPTX4869には幼児化する作用があることを知っていました。

メアリーを本当に殺そうとしているならば、幼児化する可能性がある薬なんて使うだろうか？と疑問に思ったのですが…。

エレーナが作った方には幼児化作用がないと思って飲ませたのであれば、納得がいくんですよね。

実際、エレーナのAPTX4869で羽田浩司は亡くなっているわけですし…。

エレーナの薬の方も、特定の条件を満たせば幼児化する作用があったがこれまで条件を満たす者はいなかった。

ただしこちらはシェリーが復活させたものとは違い、副作用が残るものだった…。

という仮説を立てられるかなと思いましたが、さてどうでしょう。

真純の上を行ったコナン

真純は首尾よくコナンから薬のケースを奪い取りましたね！

犯人が襲ってきたのをうまく利用して、咄嗟にコナンのポケットから薬を抜き取った真純はさすがの一言。

ですがコナンも真純が解毒薬を狙っていることは知っていますから、あらかじめそれだけ別にしておいたんですね～！

ついに真純とメアリーの手に解毒薬が…！？と思いましたが、コナンの機転で真純の空振りに終わってしまいました…。

コナンと真純の腹の探りあい、ラストは可愛いコマで終わりましたね。

今シリーズはメアリーさんの過去がこれでもかと描かれた、ぜいたくで重要なエピソードでした！

務武さんの生死がわかったりするのでは！？とちょっと期待していたのですが、そこまでは描かれませんでした…。

謎が謎を呼ぶ展開ですね。

次回予告

次週サンデー17号は、久しぶりに『ゼロの日常』が掲載されます！

『ゼロの日常』が最後に掲載されたのは2019年9月25日発売のサンデーだったので、ぴったり半年ぶりの掲載です…！

久しぶりの『ゼロの日常』、楽しみです～！

『名探偵コナン』の本編は、サンデー19号から掲載再開。

今回はわずか2週の休載となります。

『緋色の弾丸』すべての試写会を中止に

ちょっとショックなニュースです。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、完成披露試写会をはじめすべての試写会が実施されないことになってしまいました。

無理もないですよね…。

ただその代わり、4月6日に特別番組の配信が決定しました！

例年開催していた完成披露試写会の中止に伴い、4月6日（月）に、キャストが出演する「特別番組」の配信が決定しました。
詳細が決まり次第、劇場版公式サイトにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。#劇場版コナン #緋色の弾丸 https://t.co/p22geoJIXc
— 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) March 18, 2020