宮野明美を取り巻く人間関係と彼女が背負った役割

宮野明美を取り巻く人間関係と彼女が背負った役割

名探偵コナンに登場するキャラクター・宮野明美

彼女は第2巻という初期段階で登場したものの、初登場のエピソードで命を落としてしまったキャラクターです。

とっくに亡くなっているにも関わらず、今でも彼女の名前は作中に度々登場し、あとから登場してくるキャラクターとも関わりを持ち、作品に強い存在感を残し続けています。

 

この記事では、彼女を取り巻く人間関係についてご紹介します。




宮野明美が登場した時点での初期設定

宮野明美が最初に登場したのは、単行本第2巻、アニメ第13話『奇妙な人捜し殺人事件』です。

 

10億円強奪事件の主犯である宮野明美が、裏切って逃げ出した共犯の広田健三捜しを毛利小五郎に依頼。

広田健三を見つけ出したものの彼は殺され、もう一人の共犯者である広田明も死亡。

宮野明美もジンの手にかかって殺されてしまう…という事件でした。

この時点で彼女に与えられていた役回りは

  • コナンを小さくした黒ずくめの男が、彼女が属していた組織の人間であることをコナンに悟らせる
  • 伏線としてシルエットで彼女の妹(宮野志保=灰原哀)を登場させる

この2点のみでした。

 

もちろんこの2つだけでもかなり重要な役回りなのですが…。

彼女にかかわりがあったという設定の登場人物が増えてくるにつれ、彼女が背負う役割もどんどん増えていくことになりました。

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宮野明美を取り巻く人々と新たに付け加えられた設定

灰原哀=宮野志保との関係

灰原哀=宮野志保は、宮野明美の妹ですね。

宮野明美に最も近い人物です。

宮野明美は妹と一緒に組織を抜けるため、ジンに命じられるまま10億円強奪事件を起こしました。

 

言い方を変えれば、宮野明美は組織を抜けようとしなければ殺されることもなく、宮野志保も組織を抜けることがなかったんですよね。

その場合、『灰原哀』は誕生すらしなかったことになります。

今コナンの近くに灰原哀がいて、コナンの相棒的な役割を果たしているのは、宮野明美の存在があったからこそなんですね。

 

宮野厚司・宮野エレーナとの関係

宮野厚司・宮野エレーナは、宮野明美・志保姉妹の両親です。

この2人は灰原哀が登場して以降、

  • 学界から追放されたマッドサイエンティスト
  • ヘル・エンジェル

などという不名誉な呼ばれ方で作中に登場していました。

 

宮野エレーナは娘の志保に向けたメッセージをカセットテープに吹き込んでいましたが、このテープが無事志保の手に渡るように工作したのが宮野明美でした。

  • 宮野明美が2巻で登場した時点で、宮野志保の設定はある程度できていた
  • APTX4869を作ったのは宮野志保だが、その研究はもともと宮野夫妻がしていたという設定

この2点を踏まえると、宮野夫妻の設定もかなり初期から作りこまれていると思われます。

 

ボスの正体や組織の目的、APTX4869が作られた理由などがこれから原作で明らかになっていくでしょうから、宮野夫妻のこともこれから掘り下げられていくことが予想されます。

両親の研究について宮野明美がどこまで把握していたのかも注目ですね。

 

諸星大=赤井秀一との関係

宮野明美にまつわる後付け設定が最大限に付与されているのが赤井秀一です。

FBI捜査官である赤井秀一は、黒の組織にスパイとして入り込むために宮野明美を利用しました。

 

単行本第57巻~59巻の『赤と黒のクラッシュ』シリーズで、宮野明美と赤井秀一が恋人関係であったことが判明。

その後宮野エレーナと赤井秀一の母親である世良メアリーが姉妹であることが判明し、必然的に赤井秀一と宮野明美はいとこ同士という設定になりました。

 

赤井秀一は宮野明美にハニートラップを仕掛けて組織に入ったので、お互いがいとこ同士であるという認識はなかった可能性が高いです。

いとこ同士であることを知っていたなら、わざわざハニートラップを用いて接近する必要はなく、恋人同士の関係になることもなかったでしょう。

 

宮野厚司・エレーナ夫妻が亡くなっており、灰原哀も赤井秀一=諸星大が自分のいとこであることは知らないため、もしかしたら今後も赤井秀一は宮野明美が自分のいとこであったことを知らないままでいるのかもしれません。

メアリーが姪である宮野明美の名前を認識していれば、赤井秀一がそれを知る機会もあるかもしれませんが…。

 

現在、赤井秀一は沖矢昴に変装し、灰原哀を見守り続けています。

宮野明美の妹だからという理由で護衛しているわけですが、哀はそのことを知りません。

この2人が素顔で顔を合わせる日はくるのでしょうか…。

 

明かされていないメールの内容

赤井秀一と宮野明美の間には、まだ回収されていない伏線があります。

名探偵コナン 第58巻『赤井の過去』より引用

 

10億円強奪事件を起こす前に、宮野明美は赤井秀一に1通のメールを送っています。

メールの本文は単行本第58巻『赤井の過去』で明らかになっているのですが、『P.S.』の後に続く内容はいまだに明らかにされていないんです。

 

彼女はいったい赤井秀一に何を伝えたのでしょうか。

どんなタイミングでこの『P.S.』の内容が明かされるのか、非常に気になります。

 

 

降谷零との関係

赤井秀一と恋人で、しかもいとこ同士であったという設定を後付け付与された宮野明美ですが…。

なんと、安室透=降谷零とも面識があったという設定が明らかになりました。

 

名探偵コナン 第78巻『ミステリートレイン〔終点〕』より引用

 

ミステリートレインで宮野志保と顔を合わせた降谷零(この時はバーボンですね)は、彼女の両親や姉と会ったことがあると発言しています。

単行本第84巻、アニメ第770~771話『ギスギスしたお茶会』で、彼とエレーナは幼少期に会っていたことが明らかになりました。

宮野明美とは組織時代に会っていたのかと思っていたのですが…その後単行本第95巻、アニメ第952~954話『迷宮カクテル』で、幼少期に宮野厚司および宮野明美とも面識があったことが明かされました。

 

後から登場してくる重要人物は、みんな宮野明美の知り合い!という感じがすごいですね。

また、降谷零はスコッチこと諸伏景光と幼馴染という関係だったため、もしかしたら景光も宮野明美と幼少期に会っていたかもしれません。

 

江戸川コナンとの関係

話は最初に戻ります。

第2巻という早い段階でコナンと出会い、コナンに組織のことを教えて亡くなった宮野明美。

それまでコナンは『元の体に戻りたい』という一念でジンたちを探していましたが、宮野明美の死をきっかけに『組織を潰す』という方向性に考えをシフトさせています。

また、宮野明美が亡くなっていなかったら、宮野志保=灰原哀が組織を抜けることもなく、現在のようにコナンと哀が協力している態勢にはならなかったでしょう。

皮肉ですが、コナンが元の体に戻るためには灰原哀の協力が不可欠で、そのためには宮野明美の死はどうしても必要だったというわけですね。

 

彼女がコナンに与えた影響については、また別の記事で詳しく書いてみたいと思います。

 

さいごに

今でも他キャラクターの回想などで度々登場する宮野明美。

彼女は原作ではかなり早い段階で退場してしまいましたが、コナンという作品の本筋に深く関わり続けています。

彼女の両親である宮野厚司・エレーナ夫妻もまだ大きな謎に包まれていますし、両親の秘密が明らかになる時にはまた彼女の新たな一面が見えてくるかもしれませんね。