【考察】諸伏高明警部とスコッチは兄弟?生存説はありえるのか
名探偵コナンに登場する、長野県警の諸伏高明(もろふしたかあき)警部。
2018年8月29日発売のサンデー40号で、アニメ第810~812話、単行本第86~87巻『県警の黒い闇』以来の再登場を果たしました。
実は諸伏高明とスコッチが兄弟かもしれないという説がまことしやかに囁かれているのをご存知でしょうか?
この2人が兄弟だと裏付けられるだけの証拠があるのか、共通点などを洗い出して考察してみました。
諸伏高明のプロフィール
長野県警新野署→長野県警本部の警部。
35歳。
東都大学法学部を首席で卒業後、キャリア試験を受けずにノンキャリアで長野県警に入った。
上司の指示を無視して強引に捜査を進めたことで新野署に異動させられたが、その後自力で長野県警本部に復帰。
大和勘助警部とは小学生以来のライバル。
声優は速水奨。
スコッチのプロフィール
警視庁公安部に所属し、降谷零と共に黒の組織に潜入していた諜報員。
2~4年前に死亡している。
降谷零と同い年であったと仮定すると、享年25~27歳。生きていれば29歳。
降谷零とは幼馴染であることが、青山剛昌先生本人の発言から明らかになっている。
苗字は2018年8月時点で不明、名前は『景光(ヒロミツ)』であることが明かされている。
声優は緑川光。
兄弟設定を考える上での前提
スコッチは『名探偵コナン』のストーリーに登場した時点で、既に故人でした。
- アニメ第836~837話 単行本88~89巻『仲の悪いガールズバンド』
- アニメ第866~867話 単行本90巻『裏切りのステージ』
にて回想に登場していますが、それ以外で
- 彼が登場するストーリー
- 安室透・赤井秀一・世良真純・警察学校組以外のキャラクターとの接点
は今のところ描かれていません。
ですが劇場版『ゼロの執行人』のスマッシュヒットで安室透の人気が爆発したため、彼の周辺キャラクターを更に深く掘り下げて描こうという方向性になり、スコッチにも再登場の芽が出てきたのでしょうか。
『ゼロの執行人』の大ヒットを受けて連載を開始したスピンオフ『ゼロの日常』でも、新章として『警察学校編』が始まることが明かされました。
これらに基づいて考えると、諸伏高明とスコッチが兄弟であったとしてもそれはあくまで後付け設定の可能性があるんですよね。
これを念頭におきつつ考察してみたいと思います。
諸伏高明とスコッチの容姿にみられる共通点
この2人の容姿には、いくつかの共通点があります。
- 黒髪、もしくはわずかに茶色がかった黒髪
- 髭を生やしている(諸伏高明はハの字の髭、スコッチはあご髭)
- やや吊り上がった切れ長の瞳
諸伏孔明は眉尻が上に上がっているという特徴的な眉毛をしていますが、スコッチはごく普通の眉毛です。
ですがこれは父親似・母親似ということで片付けられる問題かと思われます。
スコッチが登場した時点で、なんとなく諸伏高明に似ていると連想した人もいるようです。
2人とも聡明な雰囲気がありますし、血縁関係があると言われても不思議ではない容姿をしていますね。
諸伏孔明は東都大学法学部を首席で卒業、スコッチは警視庁公安部に入っていますから、2人とも優秀な頭脳を持っているという共通点もあります。
諸伏高明とスコッチの名前にみられる共通点
諸伏高明とスコッチの名前についても、共通点が見受けられます。
- 明→あかるい。あかるく光る。
- 景→日の光。日に照らしだされるすべてのものの形。
2人とも、『光』を表す漢字(スコッチに至っては光そのもの)が名前に含まれています。
諸伏高明というのは『諸葛亮孔明』をもじった名前で、『コウメイ』に別の漢字を当てはめて作られたものですが、兄弟という設定にするためにスコッチの名前を『景光』にしたと考えれば、共通点があってもおかしくありません。
それぞれの幼馴染について
諸伏高明とスコッチには、それぞれ幼馴染がいるという設定になっています。
- 諸伏高明→大和勘助、上原由衣と幼馴染。大和勘助とは小学校以来のライバルで、同級生だったことが明らかになっている。
- スコッチ→降谷零と幼馴染。降谷零の幼少期のあだ名である『ゼロ』の呼び名を使用している。
諸伏高明とスコッチが兄弟であると仮定した場合、それぞれの幼馴染の設定が破綻してしまいます。
ですが、次のような仮説を立てることで、2人の幼馴染設定が両立します。
仮説1:両親が離婚している
一つ目は、諸伏高明とスコッチの両親が離婚しているという仮説です。
両親が離婚して離れ離れになり、諸伏高明は長野県で、スコッチは東都で育ったと考えれば、スコッチが大和勘助や上原由衣と面識がなくても不自然ではありません。
仮説2:降谷零が長野県から東都に引っ越した
こちらは降谷零がもともとは長野県にいたという仮説です。
長野県でスコッチと降谷零が知り合って幼馴染になりますが、何らかの事情で降谷零が東都に引っ越してしまいます。
- 東都に引っ越した後にエレーナに会った
- スコッチとは一旦離れ離れになるも、警察学校で再会した
と考えれば、こちらも今明らかになっている設定とは矛盾しなくなります。
また現段階で降谷零は諸伏高明・大和勘助・上原由衣と顔を合わせていませんので、これから『実は幼少期に面識があった』という設定をつけることも可能です。
サンデー40号で張られた伏線と登場のタイミング
サンデー40号から始まった新シリーズは、怪盗キッド・服部平次が登場するストーリー。
それだけで話の流れとしては十分すぎるほど豪華なのですが、ここにきて諸伏高明まで投入してきたことには何か意味があるように思えます。
しかも
- 警視庁に諸伏高明宛らしき封筒が届いた
という伏線が張られています。
封筒の中身はまだ明らかになっていませんが、現在のシリーズの次は諸伏高明がらみの事件、長野県警がらみの事件になっていくのかもしれません。
また、『ゼロの日常』で警察学校編が始まることが確実になっている現在のタイミングで諸伏高明を登場させたという点に何かがあるような気がしてなりません。
スコッチが生存している可能性はあるのか
こちらもまことしやかに囁かれているスコッチ生存説。
可能性はあるのでしょうか?
- スコッチは胸ポケットに入れたスマホごと自分の心臓を拳銃で撃ちぬいた
- ライ(赤井秀一)が『無駄だ…もう死んでるよ』という発言をしている(死亡を確認している)
- バーボン(降谷零)も心音を確かめている
この3点から考えると、生存していると考えるのは難しい気がします。
3人がいた屋上からライが一足先に立ち去ったため、バーボンとスコッチの遺体が残されるという状況が発生しています。
スコッチが生きていたのであれば、バーボンは病院に搬送するなり何らかのアクションが取れたはず。
その結果生存しているというのであれば、降谷零があれほどまでに赤井秀一を憎むのはおかしいんですよね。
スコッチから『ライの正体はFBIの赤井秀一であり、自分を助けようとしてくれた』ということを聞けるはずですし、『仲の悪いガールズバンド』で『(スコッチは)赤井秀一に殺された男』というモノローグが入るのも不自然すぎます。
大変残念ですが、スコッチが生存している確率は限りなく低いのではないでしょうか。
もちろん生きていたら話が盛り上がりますので、なんとか全方位丸く収まる抜け道を青山先生が見つけて『実は生きていました!』とやってくれたら面白いですね。
さいごに
諸伏高明とスコッチが兄弟であるという説は、現在のところ確たる裏付けはありません。
ですがいくつかの可能性はありますし、仮説を立てることでこれまでの設定を矛盾なく成立させることができます。
長野県警はコナンの中でも優秀な地方警察として登場していますから、スコッチを介して公安と協力体制を敷き、黒の組織との対決に力を貸してくれることになったら面白いのではないかと思います。
これからどのような展開になっていくかが楽しみですね。
2018年9月19日追記・諸伏高明とスコッチ、兄弟であることが確定!
9月19日発売のサンデー43号で、諸伏高明とスコッチこと景光が兄弟であることが、正式に確定しました!
本編で明かされた情報を踏まえ、さらに考察を加えましたので、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
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