名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~ 感想・ネタバレあり
2023年1月6日、TVシリーズ特別編集版『名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~』が劇場公開されました!
『緋色の弾丸』公開前には『緋色の不在証明』が劇場公開されましたが、昨年の『ハロウィンの花嫁』公開前の『本庁の刑事恋物語~結婚前夜~』は金曜ロードショーでの放送でしたよね。
今年は劇場公開ということで、どういう基準なのかよくわかりませんが(笑)
もう映画公開前に特別編集版を作ってくれるのが定番化したと思ってよいのでしょうか。
公開初日にさっそく鑑賞してきましたので、ざっくり感想を書き留めておきます。
ネタバレを含みますので、嫌な方はご注意くださいませ。
灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~ 感想
劇場版恒例の口上は哀ちゃん!
コナンの劇場版といえば、「オレは高校生探偵、工藤新一」から始まる口上でおなじみですよね。
今回はもちろん哀ちゃんが口上を担当!
いつもの劇場版は新一の時は山口勝平さん、小さくなってからは高山みなみさんが口上を担当しているので、変化がわかりやすいですが…。
宮野志保から灰原哀になった時、林原めぐみさんがしっかり声色を変えていらしたので興奮しました。
ああやって切り替える瞬間を聞けるのは嬉しいですね。
哀ちゃんが自分のことを「ミラクルキュートなサイエンティスト」と言っていたのが笑えました。
哀ちゃんってそんなキャラだっけ!?と思いつつ(笑)
「真実はいつもひとつ!」も可愛かったですね。
メインテーマは「天国へのカウントダウン」ver.だったかと思います。
哀ちゃん&探偵団といえば天カウが一番好きなので、採用されていて嬉しかったです。
というか、今あらためて劇場で天カウのメインテーマが聴けるってすごいことですよね。
ありがたいことです。
組み合わされていたエピソード
この作品は
TVシリーズ「漆黒の特急」を軸に灰原哀の過去話と新規映像で再編した特別編集版
と事前に宣伝されていたので、どの過去話が入ってくるのか楽しみにしていました。
入っていたのは以下のエピソードです。
- 第129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」
- 第130~131話「競技場無差別脅迫事件」
- 第136~137話「青の古城探索事件」
- 第176~178話「黒の組織との再会」
- 第230~231話「謎めいた乗客」
- 第699~700話「灰原の秘密に迫る影」
- 第701~704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)」
9割が「ミステリートレイン」で、他の話は重要シーンだけピックアップしたという感じ。
初登場時からミステリートレインまでの哀ちゃんの変化、特に周囲のキャラへの態度の変化はわかりやすかったと思います。
個人的には哀ちゃんを蘭ちゃんが必死で守ってくれる「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」が入っていなかったのが残念ですが…。
あれはちょっとつまんで入れるなんて不可能ですよね。
二元ミステリーかミストレか…だったら、バーボンが絡んでいてシェリーの死を偽装したミストレの方が「黒鉄の魚影」への予習として最適だよなあとは思います。
ミステリートレイン
さて、肝心のミステリートレイン。
こちらはちょこちょこカットされた部分はあったものの、事件や推理部分はほぼ収録。
TV放送時には微妙だった作画が何か所か修正されていた(特にわかりやすいのはバーボンの顔)のと、哀ちゃんが飲もうとしたAPTX4869の解毒剤の色が赤から青に変更されていたのはわかりました。
あと、宮野エレーナの声が林原めぐみさんになっていましたね!
エレーナはもともと鈴木弘子さんが担当されていましたが、第953話「迷宮カクテル(中編)」から林原さんに交代。
今回のミストレも林原さんで録り直したんですね。
ミストレ自体はもう何度も見ているので(笑)ストーリーに新鮮さはないのですが。
劇場のスクリーンで見られるというのはやっぱり嬉しいです。
「ハロウィンの花嫁」を見た後にミストレを見ると、またあらたな感想が生まれてきますね。
住友昼花役の山口由里子さん、ハロ嫁でプラーミャ役でしたので…。
住友さんが喋るたびに「プラーミャだなあ…」と(笑)
あとハロ嫁では手榴弾で降谷さんが大変な目に遭っていたので、ミストレで赤井さんが手榴弾を投げるシーンも「…殺意あるよなコレ…」としか思えなくなってしまいました。
ミストレのバーボンが無傷で本当によかった…。
どう考えても殺傷する気満々だし、殺傷する気がなかったならなんで手榴弾投げたの?????でしかない…。
なんなんだろうな、あのシーンは…。
コナンは毎年の映画を見るくらいで原作やアニコナはあまり追ってない…という方には、ミストレは哀ちゃんと組織の現状を理解するのにうってつけのエピソードですよね。
- バーボンはシェリーが貨物車ごと爆死したと思っている
- ベルモットからそのように報告を受けたため、ジンたちもシェリーは死んだと思っている
- ベルモットのみシェリーの生存を知っている
- ベルモットはコナンと蘭を傷つけることができない
「黒鉄の魚影」公開前に、この辺りのポイントだけ押さえておくといいのかな…と思っています。
新規映像
ラストに新規映像がちょっとありましたね。尺は本当にちょっとですが。
哀ちゃんと博士の会話はやっぱり和みますね…可愛かったな。
哀ちゃんが使っていたマグカップ、映画館の売店で売ってたやつだ~!グッズだ~!と笑ってしまいました。
ラストのジンはめちゃめちゃ怖かったです(笑)
劇場のスクリーンだとすごい迫力…!
灰原哀物語、フライヤーに名前が載っていた声優さんは
- 高山みなみさん
- 林原めぐみさん
- 緒方賢一さん
- 堀之紀さん
の4人だけでしたが、音声を新録したのがこの4人だけという感じですよね。
冒頭部分と新規映像、エレーナのセリフ差し替え部分のみ新録だったんだと思います。
エンドロールは普段の劇場版に比べて超高速で流れていきませんでした…?
全然読めなかったです…。
尺の都合でしょうか。
パンフレットについて
灰原哀物語、ちゃんとパンフレットが販売されていて嬉しかったです。
(グッズも結構いろいろ出てますよね)
組織のメンバーが紹介されているページ、キュラソーがいるのにアイリッシュはいなくて「なんでなんだよおおお!」と思ってしまいました。
どちらも映画オリジナルキャラなんだから、両方載せたげてよお…!と思いましたが…。
冷静に考えてみると、「黒鉄の魚影」ではラムの側近「ピンガ」が出てくるらしいので、同じくラムの腹心として登場していたキュラソーは紹介すべきと判断された…?
「黒鉄の魚影」でキュラソーがチラッとでも出てくれたら嬉しいのですが。
ピスコも載っていましたよね。
彼についても「黒鉄の魚影」で触れられるのかな…?
総評
TVシリーズ特別編集版なので、特に目新しさはなかったものの、映画館でミストレ+αが見られたのは素直に嬉しかったです。
ミストレはTV放送時に作画がちょっと崩れていたので、今回ある程度綺麗に修正されていたのは嬉しかったですね。
せっかくのバーボン初名乗りシーンは、やはり綺麗な絵で見たかったので。
「黒鉄の魚影」の新しい予告が流れたらもっと嬉しかったですが、さすがにそれは高望みでしたね(笑)
すみませんでした。
「黒鉄の魚影」は「純黒の悪夢」以来の組織映画ということで、格好いいジンたちが見られることを期待しています。
特にバーボンとしての降谷零ががっつり劇場版に登場するのは初めてなので、ベルモットたちとどう立ち回るのかがとても楽しみです!
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