【登場回まとめ有】黒田兵衛の正体は?ラムではない根拠と裏理事官の可能性
コナンが追っている黒ずくめの組織。
ボスの正体は第95巻で明らかになりましたが、組織のNo.2であるラムの正体はいまだに明らかになっていません。
現在のところ
- 黒田兵衛
- 若狭留美
- 脇田兼則
の3人がラム候補として描かれていますが、いったい誰がラムなのでしょうか?
この記事では、黒田兵衛に焦点を当ててラム疑惑を紐解いていきたいと思います。
黒田兵衛のプロフィール
氏名:黒田兵衛(くろだひょうえ)
所属:長野県警捜査一課(課長)→警視庁刑事部捜査一課(管理官)
階級:警視
年齢:50歳
声優:岸野幸正
顔の右側に大きな火傷の痕があり、右目が義眼。
白髪で強面の大男であり、若狭留美・脇田兼則と並んでRUMの候補の一人に挙げられている。
コナンの推理力を高く評価しており『眠りの小五郎の知恵袋』と称している。
彼自身も優秀な頭脳の持ち主で、常に冷静沈着。
劇場版『ゼロの執行人』で降谷零とつながりがあることが明らかになったため、警察庁警備局警備企画課=ゼロの裏理事官なのではないかとの説も…?
名前の由来は戦国武将の黒田官兵衛。
黒田兵衛の登場回一覧
アニメ話数 | タイトル | 収録巻 |
---|---|---|
810-812話 | 県警の黒い闇(前編/中編/後編) | 86・87巻 |
814-815話 | ブログ女優の密室事件(前編/後編) | 87巻 |
822話 | 容疑者は熱愛カップル(前編) | 87・88巻 |
897話 | 白い手の女(後編) | 92巻 |
909-910話 | 燃えるテントの怪(前編/後編) | 93巻 |
941-942話 | マリアちゃんをさがせ! | 95巻 |
972-974話 | 標的は警視庁交通部(二~四) | 95・96巻 |
1004話 | 36マスの完全犯罪(中編) | 97巻 |
未アニメ化 | 京都スイーツと毒薬 | 102巻 |
黒田兵衛の登場回あらすじ
810-812話 県警の黒い闇(前編/中編/後編)
単行本第86巻 FILE.9~第87巻 FILE.2に相当するエピソードです。
かまいたちの事件を解決した翌日、長野県に立ち寄って観光することにしたコナンたち。
小五郎の希望で川中島古戦場を見物していたところに大和警部、諸伏警部、上原刑事が現れる。
彼らの案内で山本勘助にまつわる名所を巡っていたところ、千曲川の上流から流れてきた人の首を発見。
橋の下には首のない男性の焼死体があった。
殺されていたのは長野県警捜査一課の竹田繁警部で、彼の額には啄木鳥の足で×印をつけた痕跡が。
それを皮切りに、竹田班所属の刑事たちが次々と殺害されていく…。
長野県警の捜査一課長として、黒田兵衛が初登場したエピソードです。
顔の火傷や義眼の理由などを、長野県警の上原由衣刑事がコナンたちに語っています。
814-815話 ブログ女優の密室事件(前編/後編)
単行本第87巻 FILE.3~5に相当するエピソードです。
阿笠博士が福引でケーキバイキングを当てたため、ホテルを訪れたコナン、哀、博士と少年探偵団。
小さなヘリコプターのおもちゃ『プチファルコン』を操縦していたタレントの北見沙弥、彼女の共演者である庄野杏奈と出会う。
2人は番組の企画でブログの順位を争っていた。
その日の夕方、杏奈はホテルの部屋で遺体となって発見され…。
このエピソードから、黒田兵衛は警視庁捜査一課の管理官として登場するようになります。
事件自体に黒田が関わるわけではないのですが、コナンが哀と黒田について話をしています。
黒田と灰原哀が直接顔を合わせている、貴重なシーンもあります。
822話 容疑者は熱愛カップル(前編)
単行本第87巻 FILE.10~第88巻 FILE.1に相当するエピソードの前編です。
ビッグ大阪の比護選手と沖野ヨーコに熱愛疑惑が浮上した。
ショックを受けた哀は、同じくショックを受けている小五郎に2人の素行調査を依頼。
比護の高校時代の先輩が杯戸町でイタリアンレストランを出したと聞いたコナンは、哀・小五郎と共にそのレストランに向かう。
比護とヨーコは本当にそのレストランにおり、比護の先輩で店長である飛鳥の帰りを待っていた。
なかなか帰ってこない飛鳥だったが、彼は店の地下倉庫で遺体となって発見された。
黒田兵衛はコナンと哀の回想でのみ登場し、声の出演はありません。
が、哀が黒田兵衛について語っている貴重なシーンがありますので、彼を語る上では欠かせないエピソードです。
897話 白い手の女(後編)
単行本第92巻 FILE.8~10に相当するエピソードの後編です。
学校の劇で「一休さん」を演じることになったコナンたち。
大道具の虎の屏風に若狭が絵の具で汚れた水をかけてしまったため、コナンたちは若狭のマンションに行って描き直すのを手伝うことにした。
無事に虎の絵を描き終わり、若狭の手料理を食べていた時、隣の部屋から大音量の音楽が聞こえてきた。
あまりにうるさいため元太が文句を言いにいくと、部屋の中で男女が倒れており、女性の方は既に死亡していた…。
黒田と同じくラム候補である若狭留美が活躍するエピソードです。
若狭は事件が起こる日の朝にそれを予想し、コナンたちを計画的に家に招いているのがわかります。
犯人がバッグを振り回しながらコナンたちに向かってきたところ、若狭は転んだふりをして犯人のこめかみに左肘を入れ、失神させてしまいました。
明らかにわざとやっている、と読者にはわかるようになっています。
黒田はそのニュースをスマホでチェックして、若狭留美に反応する素振りを見せています。
909-910話 燃えるテントの怪(前編/後編)
単行本第93巻 FILE.6~8に相当するエピソードです。
警視庁のパソコンで、羽田浩司が殺害された事件のニュースを閲覧していた黒田兵衛。
若狭留美がゲス・ゴルファーを撃退した事件のことも考えていた時、白鳥に声をかけられた。
休暇を取ってキャンプに行くことを勧め、コナンたちも若狭の付き添いでキャンプに行くらしいと教える白鳥に、「柄じゃないよ」と答える。
その週末、コナンたちは若狭の引率でキャンプ場を訪れ、知り合った大学のバスケ部4人組と一緒に食事をとっていた。
バスケ部員の一人・漆原がテントごと燃えて遺体で発見されたタイミングで、黒田がコナンたちの前に姿を現した。
黒田兵衛と若狭留美が直接顔を合わせるエピソード。
2人の間には、険悪とも言える緊張感あふれる空気が漂っています。
この2人のラム疑惑を考えるうえでは、必見のエピソードです。
941-942話 マリアちゃんをさがせ!(前編/後編)
単行本第95巻 FILE.3~5に相当するエピソードです。
修学旅行で晴れて蘭と恋人同士になり、浮かれているコナン。
しかし京都で工藤新一を見たという情報がネットで拡散されてしまい、焦るコナンと阿笠博士。
一方哀と少年探偵団たちは、東尾マリアを探すために彼女の祖母の家に行って謎解きに挑む。
工藤優作と有希子は工藤新一の目撃情報を拡散したブログの主に会い、新一のことを口止め。
そして優作からコナンに、黒ずくめの組織のボスの名前が明かされる…。
組織のボスが烏丸蓮耶だと判明する、超重要エピソード!
工藤新一の生存説がSNSで拡散され、黒田兵衛もその書き込みをスマホで見ながら意味深な笑みを浮かべています。
声の出演はありません。
972-974話 標的は警視庁交通部(二/三/四)
単行本第95巻 FILE.10~第96巻 FILE.3に相当するエピソードです。
由美や苗子の同僚である、交通課の女性警察官が次々に殺害されていく連続殺人事件が発生した。
彼女たちが死に際に残したダイイングメッセージから、容疑者は3人に絞られた。
3人のうち誰が犯人かわからずにいるうち、苗子が犯人に誘拐されてしまう。
2人目の犠牲者が出た現場に臨場した黒田。
コナンがポアロの方向に向かったのを察し、スマホで安室に指示を出しています。
また、ラストでは安室との電話で彼に『バーボン』と呼びかけています。
なぜあえてバーボンと呼ぶのか…。
『ゼロの執行人』と同じく、意味深な演出です。
アニメは4話構成ですが、黒田は2話目以降に登場します。
1004話 36マスの完全犯罪(中編)
単行本第97巻 FILE.2~6に相当するエピソードです。
日原泰生と名乗る人物から、長野の山奥の廃教会に来て欲しいという依頼を受けた小五郎。
4人で来てくれという指定があったため、小五郎・コナン・安室透・脇田兼則の4人で長野に向かう。
いざ廃教会に到着すると、そこには日原泰生のお別れ会にきたという5人がいた。
なんと日原泰生は2ヶ月前に自殺したという。
駐車場のデッキが崩れて車が谷底に落ち、雪崩で教会へ続くトンネルがふさがってしまって完全に孤立したコナンたち。
そして廃教会で次々と殺人事件が起こり始めた。
コナン・小五郎・安室・脇田が長野の山奥で連続殺人事件に関わる事件です。
降谷零と諸伏高明の間に面識があったことが発覚します。
黒田は大和警部に電話をし、「諸伏に聞きたいことがあるから電話を代われ」と言っています。
いったい黒田と諸伏は何を話したのか…。
今後の重要な伏線と言えそうです。
黒田兵衛の正体は?正義側の人間と仮定して考える
黒田兵衛はラム候補の一人として描かれていますが、2018年公開の劇場版『ゼロの執行人』公開後は公安の裏理事官なのでは?という説もささやかれています。
まずは彼を正義側の人間と仮定して、正体に迫ってみたいと思います。
灰原哀と黒田兵衛が顔を合わせた時の反応
灰原哀は、黒ずくめの組織の人間の気配に非常に敏感です。
変装していても、近くに組織の人間がいると怯える素振りを見せますよね。
そんな彼女が黒田兵衛と初めて会った時、こんな反応をしていました。
引用:名探偵コナン 第92巻『SELFIE』
哀はコナンの陰に隠れていますし、コナンの服をしっかり掴んでいます。
一見、組織の人間の気配を感じて怯えているように見えますが…。
引用:名探偵コナン 第92巻『ビッグカップル誕生!?』
後日、単に顔が怖かっただけだと言っています。
それ以外の意図はまったくなさそうですよね。
引用:名探偵コナン 第92巻『ビッグカップル誕生!?』
それどころか、ラムなら今頃はもう博士の家に押し入ってるはず…などと、楽観的ともとれる発言をしています。
これまで黒ずくめの組織の人間について語る時は、比較的怯えたり恐れたりしていることが多かった哀ですが…。
黒田兵衛に対しては、驚くほど警戒心を持っていません。
組織にいた頃にラムと顔を合わせたことがないとしても、組織の人間としての気配を一切感じ取っていないという点において、黒田兵衛がラムである可能性はあまり高くないと考えられます。
『ゼロの執行人』とコナン原作で発した「バーボン」呼び
劇場版『ゼロの執行人』のあるシーンで、一部ファンが騒然となりました。
安室透と黒田兵衛が電話をしているシーンで、黒田兵衛のセリフが口パクで描かれていました。
口パクですので想像の余地はいろいろとありますが、短いセリフの中で2回唇を閉じていることから『バーボン』と言った可能性が非常に高いです。
劇場版では横顔のカットでしたが、BD・DVDでは正面からのカットに修正されて確認しやすくなっています。
また、少年サンデー本誌でも、ついにバーボン呼びが登場しました。
引用:少年サンデー 第32号 名探偵コナンFILE.1017『「ミケ」じゃなくて』
こちらははっきりセリフが書かれていますから、安室透=バーボンと認識していることが明白です。
黒田兵衛が正義側の人間だと仮定すると、安室透をバーボンと呼ぶ理由は
黒ずくめの組織への潜入捜査官として、任務をしっかりまっとうするようプレッシャーをかけている
と仮定することができます。
安室透をバーボンと呼んだからと言って、黒田をラムと決めつけることはできないわけです。
むしろ『バーボンと呼んだからラムだ!』というミスリードに持っていくことが狙いだったととらえる方が自然です。
黒田兵衛が長野県警に赴任した理由は
現在は警視庁の管理官である黒田兵衛ですが、初登場時は長野県警の捜査一課長でした。
『県警の黒い闇』の事件のみ長野県警として登場し、次に登場した時にはもう警視庁の管理官でした。
たったの1エピソードだけ彼を長野県警として登場させたことには大きな違和感があるため、ここに何かしらの深い理由があると考えています。
最近スコッチこと景光の兄であることが判明した諸伏高明に会うためだったというのが、考えられる理由のひとつ。
そしてもう一つの理由が、大和敢助のラム疑惑を確認するためだった可能性です。
引用:名探偵コナン 第86巻『啄木鳥』
大和敢助は
- 隻眼(=左右どちらかの片目が義眼)
- 大柄(=屈強な大男)
- 長髪(=女のような男)
- 杖をついている(=年老いた老人)
と、灰原哀が組織で聞いたというラムの噂にぴったり当てはまっています。
コナンも当初は疑っていましたよね。
大和敢助は正義感が強く優秀な警察官で、諸伏高明・上原由衣の幼馴染としてもルーツがはっきりしていますから、ラム疑惑は早々に晴れましたが…。
黒田兵衛は大和敢助の噂を聞きつけ、彼がラムであるかどうか確かめるために長野県警に出向していた可能性も十分に考えられます。
ストレートに考えると黒田管理官は公安の裏理事官
『ゼロの執行人』では、黒田管理官が「バーボン」という呼び方をしたこと以外に、もうひとつ重要なワードが使われていました。
それが「裏理事官」です。
降谷零が風見裕也との会話の中で、こんなことを口にしていました。
この情報がゼロからだってことは、裏の理事官には伝わっている
『ゼロの執行人』は、黒田兵衛が初めて登場した劇場版です。
ティザービジュアルにもポスターにも、黒田は大きく描かれています。
ですが実際のところ、『ゼロの執行人』で黒田は大活躍をしたというわけではないんですよね。
- その黒田がティザービジュアルやポスタービジュアルでこれでもかと存在を主張されている
- 『裏理事官』というワードを安室透の口から言わせた
この2点は、やはり黒田兵衛=裏理事官であるという事実を匂わせているように思えます。
原作に先駆けて劇場版で重要な要素をチラ見せするという手法は、『異次元の狙撃手』で既に実行されています。
今作でも黒田兵衛=公安の裏理事官であるということを原作より先に劇場版でヒントとして登場させたという可能性は否定できません。
黒田兵衛の正体は?組織側の人間と仮定して考える
では今度は、黒田兵衛が組織側の人間(ラム本人、もしくはラムではないが組織の幹部)であると仮定してみます。
黒田管理官には10年間の空白期間がある
顔に火傷の痕がある、隻眼の大男…。
特徴のある見た目で、初登場時からコナンや読者に強烈なインパクトを残した黒田兵衛。
彼について、長野県警の上原由衣刑事が気になる発言をしています。
引用:名探偵コナン 第86巻『足跡と啄木鳥会』
黒田管理官は、10年近く意識不明で入院していました。
顔の火傷や右目が義眼になったのも、その時の事故が原因ではないかと言われています。
顔の包帯を取ったら、黒髪が白髪に変色して別人のようになってしまっていたという上原刑事のセリフは、かなり引っ掛かる発言です。
入院していた10年の間に、黒田管理官の身には何が起こったのでしょうか?
黒田管理官は2人いる?ラムが本物の黒田とすり替わっている?
この空白の10年の間に、本物の黒田兵衛とラムがすり替わった可能性があります。
つまりこの場合『黒田兵衛』は2人いて
- 事故に遭った本物の黒田兵衛
- 黒田兵衛になりすましているラム(もしくはラムではないが組織の幹部)
が存在するわけです。
安室透は黒田兵衛と連絡を取り合っていますが、安室は『本物の黒田兵衛』と連絡を取っているつもりが、実は『ニセの黒田兵衛』に公安の情報を漏らしてしまっていると仮定すると…かなり恐ろしい状況ですね。
なぜNOCと知っていて安室を泳がせているのか
黒田兵衛=ラムだとすると、安室透=バーボンが公安警察からのNOCであることは当然ラムにバレていることになります。
NOCだとわかっているのに、なぜバーボンを始末しないのでしょうか?
ジンはNOCの疑いがあるというだけですぐに始末しようとするので、ずいぶんと対応に差がありますよね。
ラムがバーボンを泳がせておく理由としては
- バーボンの情報収集能力が優れているために利用している
- 組織の情報がどこまで公安側に漏れているかチェックしている
- バーボンを始末すると、自分にスパイの疑いがかかる可能性があるため放置している
この辺りが考えられます。
最後のひとつは、ラムではなくそれこそジンあたりに実行させれば、黒田管理官に疑いが向くことはないため、仮説としては弱いですね。
やはり組織随一の探り屋であるバーボンの能力を有効活用するためか、バーボンが公安にどこまで組織の情報をリークしているかを確認するための可能性が高そうです。
引用:少年サンデー 第32号 名探偵コナンFILE.1017『「ミケ」じゃなくて』
この時の安室透の表情を見ると、安室透は黒田管理官にすら報告できない『何か』の情報をつかんでいますよね。
工藤邸で工藤夫妻&赤井秀一と話をした時の内容であることが読み取れます。
安室から黒田に正確な報告が上がらなくなったら、組織の人間として黒田が動き出す可能性はありそうですが…。
黒田=ラムだと『純黒の悪夢』はそもそも成り立たない
名探偵コナンの劇場版は、原作やアニメと厳密にリンクしているわけではありません。
一応パラレルワールドという解釈になっているので、劇場版における設定やセリフを根拠として考察するのはあまり意味がないのですが…。
たとえば『異次元の狙撃手』でも、ティモシー・ハンターが赤井秀一を指して『シルバーブレット』と発言するなど、原作と噛み合わない設定が登場しています。
本来『シルバーブレット』は組織内で使われている呼び名なので、組織にかかわりのないハンターが『シルバーブレット=赤井秀一』ということを知っているはずがないのです。
それを踏まえたうえで、蛇足として述べておきます。
黒田兵衛がラムだとすると、『純黒の悪夢』でキュラソーが警察庁に侵入した意味が、そもそもなくなってしまうんですよね。
キュラソーはNOCリストを手に入れるために警察庁に侵入しました。
黒田兵衛は警察関係者ですから、キュラソーとは比べ物にならないくらい容易にNOCリストを閲覧できる立場にいます。
わざわざキュラソーに『警察庁に侵入してNOCリストを入手するように』と命じている時点で、黒田=ラム説はなくなったも同然かと思われます。
ただやはり劇場版の設定ですので、ラム説を否定する根拠として持ち出すのはいかがなものかとは思いますが…。
黒田兵衛は若狭留美を疑っている?
黒田兵衛の正体を探る上で重要なヒントになるのが、若狭留美との関係性です。
黒田は若狭=浅香orラムだと疑っている可能性が高い
引用:名探偵コナン 第92巻『真っ白な気持ち』
若狭先生がゲス・ゴルファーを撃退したというニュースの記事を見て、黒田管理官が何やら意味深な反応を見せています。
※脇田兼則もこのニュースに反応しているのですが、この記事では割愛します。
このニュースから若狭先生について読み取れる情報は、ほとんどありません。
せいぜいが
- 若狭先生の名前
- 帝丹小学校の教師であること
- 犯罪者であるゴルファーを撃退したこと
くらいです。
もしかしたら教え子たちを守ったことも書かれていたかもしれませんが、コナンの名前が報道されたかといえば、その可能性は低いと思われます。
つまり黒田兵衛が反応したのは、『若狭留美』という名前に対してですよね。
『若狭留美』の名前はアナグラムになっていて
WACASA RUMI
↓(WをさかさまにしてMとし、並べ替える)
IM ASACA RUM
RUM IM ASACA
ASAKA IM RUM
などの文章に作り替えることができます。
黒田兵衛はこのアナグラムに気づいたからこそ、この時から若狭留美をマークし始めたことは間違いありません。
引用:名探偵コナン 第93巻『ティップオフ』
こちらのコマでは、羽田浩司が殺害された時の記事を読みながら、若狭留美のことを連想しています。
羽田浩司と若狭留美を結びつけるとしたら、やはり黒田は『若狭留美=浅香』もしくは『若狭留美=ラム』であることを疑っている可能性が高いです。
若狭留美に対して疑いをかけているということ、それはつまり黒田兵衛はラムではないということになります。
黒田がラムなら、若狭留美に接触するのはあまりにも尚早
この後黒田管理官は若狭留美と接触するためにキャンプに行くわけですが、黒田=ラムだとしたら、浅香である可能性が高い人物とそう簡単に接触するだろうか?という疑問があります。
ラムであれば、組織の探り屋たるバーボンに『若狭留美を調査しろ』と命じれば済む話ですから。
引用:名探偵コナン 第95巻『ホラ♡』
工藤新一の調査はバーボンに命じておいて、若狭留美の調査は自分で行うというのがどうも腑に落ちません。
アマンダ・ヒューズと羽田浩司を殺害した際に浅香と接触しており、そのために自ら若狭留美に会いに出向いたという可能性もなくはないですが…。
あまりにフットワークが軽いため、これまで作中で描かれてきたラムとはかけ離れた印象を持ちます。
黒田兵衛の正体は…
これまでの考察を総合すると、黒田兵衛はやはりラムではなく、公安の裏理事官である可能性が濃厚です。
黒田をラムだと仮定すると、辻褄の合わない部分があちこちに出てきます。
しかし公安の裏理事官であると考えると、逆に彼の行動が腑に落ちるようになってきます。
ラムが直々に警視庁にスパイとして潜入しているというのもあまりにも突飛な説ですから、黒田兵衛がラムである可能性はやはり限りなく低いと判断できるのではないでしょうか。
さいごに
ラムではなく公安の裏理事官であったとしても、今のところ黒田兵衛は非常に怪しく、秘密のある人物として描かれています。
誰がラムであるのかが明かされれば、黒田兵衛の謎もおのずと明らかになっていくと思われます。
黒田の正体と目的が明らかになれば、ますますストーリー展開から目が離せなくなりそうですよね。
今後の展開が非常に楽しみです。
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