名探偵コナン・アニメ952話『迷宮カクテル(前編)』感想・ネタバレあり

名探偵コナン・アニメ952話『迷宮カクテル(前編)』感想・ネタバレあり

2019年8月31日に放送された『迷宮カクテル(前編)』は、2019年6月に放送された『マリアちゃんを探せ!』以来の原作回でした。

 


赤井秀一と安室透が銃を突きつけあうという、衝撃のシーンから始まる超重要エピソード。

少年サンデーに掲載されたのが2018年4月25日号からなので、1年4ヶ月経ってようやくアニメ化されました…!

 

 

また、赤井秀一がセリフ付きでアニメに登場するのは、なんと2017年11月放送の『さざ波の魔法使い』以来です。

なんと1年9ヶ月ぶりなんですね…!

さざ波以降も沖矢昴は出ていますし、赤井の姿がセリフ無しで描かれていることはありましたから、約2年ぶりという実感もわかないのですが…。

 

 

今回の『迷宮カクテル』は、アニメでは前中後編の3話構成です。

同じく3話構成だった『県警の黒い闇』は、原作では5話に渡る長期シリーズでした。

一方『迷宮カクテル』は、原作では4話のシリーズ。

そのため、だいぶ尺に余裕があるようで…。

原作にないセリフが追加されたり、同じシーンが繰り返し挿入されるなど、余裕のある演出になっていました。

 

 

それでは、今回の感想です。

この先ネタバレが含まれますので、ご注意ください。

 

 

第952話『迷宮カクテル(前編)』感想

今回は導入シーンが一番インパクトあるんですよね!

 

工藤邸に侵入するバーボンですが、背後に人の気配を感じて振り向きざまに銃を突きつけます。

それを待ち受けていて、同じくバーボンに銃を突きつける赤井秀一!

2人ともあまりにもカッコいいシーンですね…!

 

 

OP後は、2人が銃を突きつけあうシーンの9時間前にさかのぼります。

 

探偵事務所にサンドイッチの差し入れを持ってきた安室さんですが、コナンたちはちょうど事件の依頼で出かけるところでした。

安室さんがサンドイッチのお皿をテーブルに置くシーンですが、お皿と一緒にスマホもテーブルの上に置いているのがわかります。

ここは原作ではたった1コマ、しかもお皿にほぼ隠れる形でスマホが描かれているのみだったので、アニメではかなりわかりやすい演出になりました。

 

 

コナンたち一行は、黒ウサギ亭に向かいますが…そこはバニーガールのクラブでした(笑)

そこに依頼主である諸岡郡蔵と、彼の執事・深町惇史が現れ、諸岡さん宛に届いた脅迫状を見せてもらいます。

 

店員の朝倉有里ちゃんの声が思った以上に可愛くて嬉しい~!

声優は阿澄佳奈さんですね。

 

有里ちゃんのお尻をさわった小五郎を、安室さんがジト目で

セクハラで訴えられますよ?

とたしなめているのが最高に好きです。

警察官ということもありますが、安室さんはすごくしっかりした倫理観を持っていて誠実なんですよね。

 

コナンは長期連載のために連載初期の頃のジェンダー観を引きずっているのか、少年誌に掲載されているからなのか、女性目線だとたまに眉をひそめてしまう表現があるのですが…。

ここで安室さんがきちんとセクハラだと声をあげてくれたので、安室さんにはすごく信頼感があるんですよね…。

 

 

さて、諸岡さんに勧められてフードを注文する有里ちゃん。

原作では

フルーツ盛りと玉子焼きと…焼きおにぎりと──…

と注文していましたが、アニメでは

フルーツ盛りと玉子焼きと…あとサンドイッチ

と、オーダーが変わっていました。

安室さんといえばハムサンド…ということで、演出を変えたのかな?

 

 

諸岡さん、無礼講だと言って深町さんにもお酒をすすめます。

その際にうっかり深町さんの眼鏡を踏んで割ってしまい、予備の眼鏡を車まで取りに行ってあげています。

諸岡さんの性格のよさが描かれているシーンです。

何も言われていないのに付き添ってあげる小五郎の責任感も好き…。

小五郎がたまに見せる真面目さに弱いです。

 

有里ちゃんが紗菜さんに赤ワインをかけられてカフスを取り換えに行くシーンですが、ここ、おかしいですね。

まだ諸岡さんが戻ってきていないのに、深町さんが眼鏡をかけています(笑)

わ、割れたはずでは…!?

ここはDVD化する際に修正されそうですね。

 

 

バニーちゃんと楽しく話している小五郎を尻目に、安室さんはもぐもぐサンドイッチを食べています(笑)

原作にはなかった演出ですね。

自分のハムサンドと味を比較しているのかな…。

絶対安室さんのハムサンドの方がおいしそうですが。

蘭ちゃんがすごいジト目で小五郎を見ているのもいいですね(笑)

 

そこへようやく戻ってきた有里ちゃん、嬉しそうにフルーツ盛りを食べ始めます。

が、お酒を口にしたところで苦しそうに倒れてしまいます。

脅迫状を受け取った諸岡さんではなく、有里ちゃんが被害者になってしまったんですね。

 

 

どこに毒が入っていたのか推理する安室さん。

ということでいいのかな?探偵君?

 

ど、どうしてボクに聞くの?

ここの安室さんとコナンのやりとり、まだお互いの腹の探り合いをしている感じがすごく出ています。

 

 

警察と救急車を呼んだ蘭ちゃん、バッグにお財布が入っていないことに気が付きます。

イチョウ柄の財布ですから、フサエブランドですよね…!

財布を有里さんのものかと思っていた紗菜さんから返してもらうわけですが…。

 

原作では、紗菜さんは

(有里さんが)諸岡さんと使ってるホテル

とか

体を使って成績を伸ばそうとする

といった発言をしていますが、アニメではこれらのセリフはカットされていましたね。

 

 

単行本第29巻で、ベルモットがジンに

久しぶりにマティーニでも作らない?

といわゆる『夜のお誘い』をかけるシーンがありましたが、アニメ化された際にはこのくだりはカットされていました。

アニメ第230話『謎めいた乗客(前編)』

コナンはファミリー向けアニメですからね…さすがにこういったセリフはアニメでは流せないですよね。

 

 

さて、話を戻しまして…。

目暮警部と高木刑事が来て、現場での捜査が始まりました。

安室さんが、毒の混入が可能だったのは

  • 諸岡さん
  • 深町さん
  • 紗菜さん

の3人であると証言しているシーン、自信満々なのがすごく可愛いです…素敵です…。

最後にちゃんと小五郎に

ですよね?毛利先生!

と弟子アピールするのを忘れないのがいいですよね…!

 

安室さんが話をしている間に、容疑者3人の行動を示す回想シーンが挿入されています。

原作よりもわかりやすくなっていますね。

 

また、有里ちゃんが病院で手当てを受けているシーンも描かれています。

原作にはまったくなかったシーンです。

尺に余裕があると、こういう演出もできるんだなあ…。

 

と、ここで前編は終了です!

 

 

安室透の情報収集能力

今回の安室は、要所要所でバーボンとしても動いています。

 

冒頭の毛利探偵事務所で、蘭に対して

(修学旅行で起こった事件は)同級生の工藤新一くんの活躍で、無事に解決したようですが…

と揺さぶりをかけ、『新一のことは口外するなと言われている』という情報を引き出します。

工藤新一が生きていることを確かめたわけです。

 

更に

よく掃除しに彼の家に行くと園子さんに聞きましたけど?

とたたみかけ、蘭が工藤邸の合鍵を持っていることを確認しています。

 

この一連の会話中、安室の目はちゃんとバーボンの目になっています。

 

そしていざ出かけようとした際、蘭に「事務所にスマホを忘れた」と言って取りに行ってもらい、彼女が取り出した鍵を見て『蘭は探偵事務所の鍵と一緒に別の鍵(工藤邸の合鍵)も財布に入れている』ことを確認しているんですね。

 

 

そして黒ウサギ亭で、安室さんは蘭ちゃんの財布をバッグから抜き取り、『トイレの前に落ちてた』と嘘をついて紗菜さんに渡しています。

先ほど蘭が持っていることを確認した工藤邸の合鍵を、別の鍵とすり替えて入手しているわけですよね。

(原作で描写されてはいませんが、合鍵を作った後にちゃんと蘭の財布に本物の合鍵を返しているはずです)

 

言葉での説明はないものの、安室の行動をきちんと見ていれば、なぜ安室が工藤邸に易々と侵入できたかがわかる流れになっているんですよね。

 

探偵たちの夜想曲』などでもそうでしたが、安室はごく自然に相手の行動をコントロールして情報収集するのが本当にうまいんですよね。

組織随一の探り屋、という肩書は伊達ではありません。

 

 

また、そんな安室の動きをコナンも察知しています。

蘭が探偵事務所の鍵を開けているシーンで、コナンは蘭を見ている安室に真剣な眼差しを向けています。

 

安室が蘭から工藤邸の鍵を入手して合鍵を作り、工藤邸に侵入するつもりである』ということを、コナンが赤井秀一に伝えたはず。

これが黒ウサギ亭編終盤の赤井秀一のセリフ

君が今日ここへ侵入することを…全て読んでいたとしたらどうだ?

に繫がってくるわけですね。

 

安室とコナン、そして赤井の頭脳戦…ハイレベルで痺れますね。

 

 

新エンディングテーマは灰原哀がメイン

今回からエンディングテーマが変わりました。

宮川愛李さんが歌う『Sissy Sky』です。

 

今回のエンディングの映像は、なんと灰原哀が主役でした…!

 

歌はもちろん、作画も演出も神がかっていましたね…!

 

過去にとらわれ苦しんでいた哀ちゃんですが、阿笠博士や探偵団の3人がそばにいてくれることに気づいて笑顔に…という流れ。

哀ちゃんが博士や探偵団をすごく大事に思っているのが好きなんです。

なので4人が哀ちゃんの救いのように描かれているラストに感動しました。

 

ただ、ビートルに乗っていたのは哀・博士・歩美・光彦・元太だけ。

コナンはいませんでした。

哀にとってコナンは苦しみを共有できる同志であり、協力関係にある相棒ではありますが、哀に安らぎをもたらしてくれる存在ではないという意味なのかな…。

 

過去回で哀が登場する名シーンのカットもたくさん入れられていましたし、何度も見返して楽しみたいと思います!

 

 

Next Conan’s HINT

今週のネクストコナンズヒントは、赤井秀一と安室透でしたね~!

嬉しい~!

 

赤井さんの『まさかここまでやるとはな…』が面白くて、めちゃめちゃ笑ってしまいました。

セリフを改変してのメタ発言(笑)

 

中編はおそらく赤井さんは出ないので、ネクストコナンズヒントも別の人が担当しそうですね。

 

宮野夫妻と降谷零(幼少期)の声優について

次回の『迷宮カクテル(中編)』では、いよいよ宮野夫妻と幼少期の降谷零が登場します!

 

番組表でもう声優さんが判明していますね。

 

アニメ初登場となる宮野厚司の声優は、中村悠一さん。

そして宮野エレーナは林原めぐみさん。

幼少期の降谷零は、伊瀬茉莉也さんが担当されます。

 

宮野エレーナは

アニメ第341話『トイレに隠した秘密(後編)』や、アニメ第771話『ギスギスしたお茶会(後編)』では、鈴木弘子さんが声を担当していました。

が、今エピソードから、哀と2役で林原めぐみさんが担当することになったんですね。

 

哀との血縁関係を強調するため…?

それともこれからエレーナの出番が増えそうなので、(失礼ながら)70代の鈴木さんよりも若い声優さんに…という話になったのでしょうか。

 

声だけでなく、エレーナは髪色も茶髪から金髪に変更になっていますよね。

メアリーと同じ髪色になったのは、彼女との姉妹関係をアピールするためでしょうか。

 

 

また、幼少期の降谷零もキャストが変更しています。

アニメ第771話『ギスギスしたお茶会(後編)』では、古谷徹さんが担当していました。

ただ、この時のセリフは「だって」の一言だけ。

そのため、新キャストを用意せずに古谷さんにやっていただいたんでしょうね。

今回は回想でセリフがかなり多いので、新しい声優さんがキャスティングされたものと思われます。

 

次回予告で幼少期の降谷零とエレーナの声は少し聞けましたが、宮野厚司の声は聞けなかったので…。

次回の『迷宮カクテル(中編)』が非常に楽しみです!

 

 

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