【考察あり】サンデー43号『名探偵コナン』FILE1021「遺品」感想・ネタバレ

【考察あり】サンデー43号『名探偵コナン』FILE1021「遺品」感想・ネタバレ

今回のコナンは『妖精の唇編』の解決編でした!

新しい情報がこれでもかと出てくる怒涛の展開でしたね!

 

ではここから、コナン本編のネタバレを含む感想と考察です。

未読の方はご注意ください。

 

FILE1021「遺品」 感想・ネタバレ

諸伏警部関連のことは後で詳しく書きますので、まずは怪盗キッドにまつわる感想から。

 

前回のラストで平次が和葉(中身はキッド)にあわやキスするか!?という状況になりましたが…。

コナンたちがうまく邪魔してくれたのでキスせずにすみました。

というか平次、本当にキッドだって気づいてなかったんですね…(笑)

 

コナンたちが仮眠をとっている間、こっそり部屋を抜け出して『妖精の唇』が展示してあった場所に戻るキッド。

やっぱり本物はまだ氷の中!氷が解けてから盗み出す算段でしたね。

それを見抜いていた諸伏警部、ちゃんと準備を整えてキッドを待ち構えていました!

キッドが和葉に変装していることに気づいていた諸伏警部、『皆さんもお気付きになってましたよね?』と尋ねますが…コナン・平次・小五郎・次郎吉・中森警部の中で気づいていたのはコナンただ一人。

ここでも諸伏警部の優秀さが光ります。

 

キッドは『妖精の唇』を持ち主に返すだろうからと、あえてキッドを見逃した諸伏警部。

『妖精の唇』の本当の持ち主は宝石ブローカーの鳥越さんではなく、山本萌奈さんであることは平次が推理してくれました。

ちゃんと平次にも見せ場があってよかったです(笑)

 

かくして『妖精の唇』はキッド経由で山本さんの手に戻り、一件落着となりました!

 

今回はコナン・平次・諸伏警部vsキッドという布陣でしたが、諸伏警部がキッドを見逃す方針だったのもあり、無事キッドは目的を遂げましたね。

最後はキッドがカッコよく決めてくれてよかったです。

 

 

諸伏警部とスコッチ、兄弟確定!スコッチの本名は諸伏景光

今シリーズ最大の伏線が無事回収され、諸伏警部とスコッチが兄弟であったことがついに明らかになりました!

先週の時点でほぼ確実だろうとは思っていましたが、ミスリードもなくすんなり確定してくれて安心しました。

これまでずっとスコッチの苗字は伏せられていましたが…。

親戚の家に引き取られて諸伏姓から別の苗字になっているのであれば、それこそ苗字を伏せる理由がありませんので、スコッチの本名は諸伏景光で確定したと判断してよさそうですね。

 

小包の中身はスコッチの遺品であるスマホだった

諸伏警部宛の小包の中身は、景光の遺品であるスマホでした。

  • スマホの中央に穴が開いており、穴の内側に黒ずんだ染みがある
  • 裏側には傷に見せかけた独特の『H』の文字が刻まれている

この2つから、諸伏警部はこのスマホが弟の遺品であり、弟が公安の潜入捜査中に命を落としたことを見抜いてしまいました。

さすが諸伏警部、事実を冷静に受け止めていましたね。

諸伏警部は子どもの頃に両親を亡くしている上、離れ離れになって暮らしていた弟まで亡くなっていたわけで…。

読んでいるこちらは辛くて辛くてたまりません。

 

諸伏警部と景光が兄弟だとわかると、あるシーンのセリフがぐっと胸に迫ってきます。

引用:名探偵コナン 第90巻『裏切りの真相』

 

スコッチが自殺した直後の赤井秀一のセリフです。

家族や仲間のデータが入っていたであろう携帯』と言っていますよね。

この時点でスコッチの家族のことは何も描かれていませんでしたし、『公安の仲間』だけならともかくわざわざ『家族』と発言していることが引っ掛かっていました。

潜入捜査官がスマホに家族の情報なんか入れているだろうか?という疑問があったのですが…。

もしかしたらこれはスコッチには家族がいるよ、後で登場するよという青山先生からのメッセージだったのかもしれません。

 

諸伏警部宛の荷物を持っていたのは伊達航だった

諸伏警部に荷物を渡したのは佐藤刑事でした!

伊達刑事のロッカーから小包が出てきたそうで…なんと伊達さんが亡くなってから一年間もロッカーに放置されていたんですね。

送り主の名前は書いていないそうですが…。

引用:サンデー43号 名探偵コナン FILE1021「遺品」

 

佐藤刑事は『丸印が付いてるだけ』と言っていますが、これは数字の『0』ですよね。

つまり、送り主は降谷零。

降谷零のあだ名が『ゼロ』であることを知っている人物にのみ、差出人がわかる仕掛けになっています。

 

ここで思い出したいのが、『命を賭けた恋愛中継』のエピソードです。

引用:名探偵コナン 第77巻『最強の先輩』

 

命を賭けた恋愛中継』には、伊達刑事が高木刑事に降谷零のことを語るシーンがありました(降谷零の名は出ていませんが)。

もしこのシーンが小包を受け取った後で、伊達刑事が小包の中身を見ていたとしたら…。

  • スコッチ=諸伏景光が亡くなったこと
  • 諸伏景光が公安の潜入捜査官として命を落としたこと
  • 遺品を送ってきたことから、降谷零も公安に所属していること

伊達刑事はこれらに気づいていた可能性があります。

その上で高木刑事に『命の張り所を間違えるな』と言っていたのだとしたら…悲しすぎますね。

 

降谷零があえて伊達刑事経由で諸伏警部に景光の遺品を返そうとしたのは、伊達刑事にも景光の死と降谷零が潜入捜査中であることを知らせるためだったのかもしれません。

 

また、同じく『命を賭けた恋愛中継』には、事情聴取のために警視庁に呼ばれた降谷零が、警視庁には別の用事もあったと語っているシーンがあります。

引用:名探偵コナン 第76巻『高木刑事からの贈り物』

 

このシーンは単純に『伊達刑事に会いにきたが、既に亡くなっていたため会えなかった』ことを指しているとばかり思っていましたが…。

今回明かされた新事実により『伊達刑事に託した景光の遺品が諸伏警部の手に渡ったか確認したかったが、伊達刑事が亡くなっていたため確認できなくなってしまった』と読み取ることもできます。

 

 

伊達刑事にスコッチの遺品が送られてきたタイミングは?

スコッチが自殺したのは4年前

伊達刑事が交通事故で亡くなったのは1年前です。

伊達刑事のロッカーの中はごちゃごちゃしていたそうですが…友情に篤い伊達刑事が、降谷零から送られてきた大切な小包を長期間放置していたとは思えません。

 

そう考えると、小包が送られてきたのは伊達刑事が交通事故に遭う少し前のタイミングだったのではないでしょうか。

諸伏警部宛に小包を送らないと…と思っていた矢先の交通事故だったんですね。

伊達刑事が小包を受け取ったのが交通事故の直前とすると、スマホはしばらく降谷零の手元にあったことになります。

スコッチの自殺後、すぐに遺品を送らなかった理由は何かあるんでしょうか?

前回考察した通り、スコッチと諸伏警部の関係を黒ずくめの組織に知られないようにするために期間を空けたのでしょうか。

この辺りにも何か秘密が隠されているような気がします。

 

あわせて読みたい
【諸伏・スコッチ考察】サンデー42号『名探偵コナン』FILE1020「翻弄」感想・ネタバレ

 

 

ところで、伊達刑事は亡くなる直前に、高木刑事に自分の手帳を託しています。

引用:名探偵コナン 第76巻『継承された旭影』

 

高木刑事は『手帳に挟まっている指輪を婚約者のナタリーに渡すよう頼まれた』と解釈していましたが、諸伏警部宛に荷物を送ることも託されていた可能性があります。

諸伏警部宛に荷物を送る』とでもメモされていたとすれば、ですが…。

高木刑事の手帳には、まだ何か秘密があるような気がしますね。

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降谷零とスコッチ=諸伏景光は幼少期からの友人だった

今回、諸伏警部の回想で、子どもの頃の景光が『東京で友達ができた』と兄に電話をしているシーンがありました。

たった1コマでしたが、このシーンの降谷零と景光は小学校低学年くらいに見えますね。

ずいぶん早い時期に出会っていたようです。

 

『ギスギスしたお茶会』には、子どもが叫んだ『ゼロ』という言葉に安室透が反応し、どうかしたのかと尋ねた小五郎に『子どもの頃のアダ名がゼロだったので』と答えるシーンがあります。

引用:名探偵コナン 第84巻『ギスギスしたお茶会』

 

ゼロ=公安ですから、公安の潜入捜査官としての立場から反応を見せたのだと思っていましたが…。

今読み返してみると、この時『ゼロ』と叫んだ男の子がちょうど小学校低学年くらいに見えます。

幼少期に景光から『ゼロ』と呼ばれた時のことを思い出して、反応してしまったのでしょうか。

 

 

 

降谷零と宮野一家が出会っていたのもこの頃でしょうか。

宮野明美と景光に面識があったのかどうかが気になるところですね。

 

小学校低学年の頃から幼馴染として過ごしてきた降谷零と景光。

2人とも頭がよさそうですから、高校や大学も一緒だったかもしれません。

警察学校でも同期として過ごし、一緒に黒ずくめの組織に潜入し…。

その結末が景光の自殺ですから、降谷零の心情を考えるとあまりにも辛いものがありますよね。

なぜスコッチが自決するのを阻止してくれなかったのか』と赤井秀一を恨む気持ちもよくわかります。

 

諸伏警部と降谷零のつながりは?すでに面識がある可能性も

今回のエピソードの最後のコマは、諸伏警部が封筒を持っているシーンでした。

ここで封筒を持っている諸伏警部の左手がアップになり『0』と書かれている部分も大きく描かれています。

諸伏警部は幼少期の景光から『東京で友達ができて、その子のアダ名はゼロ』ということを聞いています。

そのため、諸伏警部は既に次のことを見抜いていると思われます。

  • 遺品を送ってきたのはアダ名が『0』である景光の友人
  • 『0』も公安として景光と同じところに潜入している

今回のエピソードでわざわざ諸伏警部とスコッチが兄弟であったことを明らかにした以上、この2人の関係がストーリー展開に大きく関わってくる可能性があります。

となると、やはりキーになるのは降谷零の存在です。

 

ここで、諸伏警部と降谷零には既に面識があるのではないか?という疑問を挙げてみます。

引用:名探偵コナン 第65巻『赤い壁』

 

上原由衣の発言により、諸伏警部は東都大学法学部卒であることが明らかになっています。

つまり東都大学在学中、諸伏高明は東京にいたことになります。

大学在学中、東京の親戚の元で暮らしている景光と会っていた可能性は限りなく高いですよね。

そしてこの時、景光が『東京の友人』として降谷零を兄に引き合わせていたとは考えられないでしょうか?

 

降谷零が遺品のスマホを伊達刑事経由で諸伏警部に返すことにしたのは、前述のとおり伊達刑事にも景光が亡くなったことを知らせたかっただけではなく

降谷零と諸伏警部に面識があったため、接触することで諸伏警部を危険にさらすことになり、さらに降谷零が公安であることを組織に感づかれる可能性があった

と考えることもできますね。

 

諸伏警部は非常に優秀な警察官ですから、コナンや降谷零と協力体制をとることができれば、黒ずくめの組織を追うにあたって大きな戦力となってくれるはずです。

今後どのようにストーリーに関わってくるか、期待して待ちたいと思います。

 

『ゼロの日常』における警察学校編の伏線?

今回のエピソードで、佐藤刑事の口から気になる事実が飛び出しました。

  • 伊達刑事のロッカーには、警察学校時代の写真とか物とかがゴッチャリ詰まっていた
  • 佐藤刑事の一つ上の伊達さんたちが警察学校時代にヤンチャしまくっていた

1コマだけですが、降谷零・諸伏景光・伊達航・松田陣平・萩原研二の警察学校時代の姿も描かれていましたね!

サンデー37・38合併号についていた『警察学校編スペシャルティザー』は、やはり何らかの罰として風呂掃除をさせられているところだったんでしょうか(笑)

いつからかははっきりしていませんが、スピンオフ『ゼロの日常』で『警察学校編』が始まることが発表されています。

やはり警察学校編への伏線として、今回のエピソードが入れられたのかもしれませんね。

 

おまけ:諸伏高明は長野県長野市在住!

景光は警視庁への入庁が決まった際、兄宛に手紙と写真を送っていたことが判明しました。

この時の封筒が描かれていましたが、ここから宛名の一部を読み取ることができます。

〒381-000

長野県長

諸伏高明

はっきり読めるのはここまでですね。

 

この郵便番号と住所から、諸伏警部の住所を大体絞り込むことができます。

〒381-0001 長野県長野市赤沼

〒381-0002 長野県長野市津野

〒381-0003 長野県長野市穂保

〒381-0004 長野県長野市大町

〒381-0005 長野県長野市北堀

〒381-0006 長野県長野市富竹

〒381-0007 長野県長野市金箱

〒381-0008 長野県長野市下駒沢

〒381-0009 該当なし

ちなみに諸伏警部の勤務先である長野県警本部は、長野県長野市南長野幅下に位置しています。

上記の住所からだと、長野県警本部までは結構距離があるのですが…通勤できなくはない距離ですね。

長野県警の聖地巡礼ツアーで長野県を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください(笑)

 

次週からコナンは休載、ゼロの日常が連載再開!

サンデー本誌における『名探偵コナン』の連載は、次週44号から52号まで休載です。

代わりに44号からは『ゼロの日常』が連載再開します。

次回は豪華・巻頭2本立て!

コナン本編がしばらく読めなくなるのは寂しいですが、その分『ゼロの日常』に期待ですね。

 

新グッズ情報

今週も、名探偵コナンの新グッズ情報が発表されました。

  • キャラリウムフォトアクリルキーホルダー vol.2
  • コナン&安室がいっぱいラバーストラップ
  • 名探偵コナン ビッグダイカットステッカー
  • アクリルスタンドVol.6&Vol.7 ほか

 

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