サンデー11号『名探偵コナン』FILE.1069「雪だるま」感想・ネタバレ

サンデー11号『名探偵コナン』FILE.1069「雪だるま」感想・ネタバレ

2021年2月10日発売の少年サンデー11号は、『名探偵コナン』本編のシリーズ解決編が掲載されています。

 

 

ではここからコナン本編のネタバレを含む感想です。

未読の方はご注意ください。




FILE.1069「雪だるま」感想・ネタバレ

前回は、コナンと平次が凶器に気づき、蘭は狐面の男が平次であることに気づく…というところで終わっていました。

 

 

今回は、平次が容疑者3人を相手にノボリの棒が凶器ではないことを説明しているところからスタート。

本当の凶器は中の水が凍っていたバケツだった!ということで、ここは推理が当たっていたので嬉しかったです。

 

特に演技をするわけでもなく、普通に推理を披露する平次に

すごいで兵我君!

とはしゃいでみせる和葉ですが…。

 

 

当然のように、和葉はお面の男=平次だと気づいていましたね!

何年平次見てきたと思てんの?声が違てもすぐわかるわ!

という和葉のセリフに、2人が一緒に歩んできた年月の重みを感じてグッときました…!

やっぱり気づかないわけがないですよね。

あえて気づいていないフリをして平次を泳がせていた和葉、かなり演技派では?

コナンと平次だけじゃなくて、蘭ちゃんのことも見事に騙しきっていました。

 

 

和葉にバレているとはつゆ知らず、推理ショーを続けるコナンと平次。

犯人を名指しするシーンでは『右手で眼鏡を触っていたから』という理由で犯人を右利きだと断定していました。

どうでもいいんですが、私も右利きですけど左手で眼鏡を触ることも結構多いです…。

普通は利き手で触るものなんですかね。

いや本当にどうでもいいんですが。

 

 

というわけで、犯人は3人の中で唯一右利きの社本さん。

万引き犯として捕まっておけばよかったのに、逃げ出そうとしたせいで殺人犯になっちゃって…。

優しさが仇になった氷高警部補が気の毒です。

 

 

それにしても、あのまま逃げればよかった…と悔やむ犯人に平次がかけた言葉がかっこよかったです。

今や誰もがスマホっちゅう小型カメラを持ち歩いてる時代や!

(中略)

コソコソ隠れてもすぐに見つかってまう…逃げ場なんかあらへんぞ!!

 

コナンの連載開始時はスマホなんてなかったよね…というツッコミはまあ置いておいて。

このしびれるセリフ、FBIの皆さんに聞かせてあげたいですね…。

 

 

前回のFBI連続殺害事件で、キャメルはがっつり組織に認識されちゃってるのに、髪型を変えるだけでOKだと思ってませんでしたか…FBIの皆さん…。

将棋棋士連続殺人事件では赤井さんも素顔で外出してますし、もう本当に…!危機感が…!

この平次のセリフ、単に社本さんに聞かせるためだけではなくて、今後の展開の伏線になっているような気がするんですが……考えすぎですかね。

 

ともあれ社本さんはしっかり逮捕されて、事件は割とスムーズに解決です。

 

 

平次がくれた『ふざけた名前』のヒント

無事事件が解決したところで、コナンは平次に

「ふざけた名前」ってどんなんだと思う?

と尋ねます。

 

ここで平次が『江戸川コナン』と答えたのが面白くて面白くて(笑)

誰もが思っていたであろうことをついに言ってしまったなという感じが(笑)

 

それ以外だったら…と平次が挙げた名前が『土井塔克樹』でした。

なんて懐かしい…!

 

アニメ第132~134話・単行本第20巻『奇術愛好家殺人事件』のことですね…!

平次はこの事件に関わっていませんが、あとでコナンが平次に話して聞かせたみたいですね。

 

 

怪盗キッドが変装して名乗っていた『土井塔克樹』はアナグラムになっていて、並び替えると怪盗キッドになります。

 

この平次のヒントで、コナンはふざけた名前=アナグラムという認識になったようですが…。

 

安室さんからもらっている『RUMはとてもせっかち』というヒントと『アナグラム』から脇田兼則にたどり着けるかどうかは、正直割と微妙な気がするんですよね…。

 

脇田兼則(WAKITAKANENORI)は『時は金なり(TOKIWAKANENARI)』のアナグラムですが、時は金なり=せっかちだ!という連想はちょっと突飛な気がするんですよね…。

 

RUMが安室さん宛に『Time is money!』というメールを送っていたことを知っていれば一発で繋がりますが、これは読者が知っているだけで、コナンは知らない情報なんですよね。

 

せっかちを抜きにして、単にアナグラムで考えるなら『RUM』が名前に含まれている若狭留美の方がよほど疑いやすい気がします。

コナンは脇田よりも若狭先生の方を警戒しているっぽいですし…。

 

脇田よりも先に若狭先生の正体を明らかにして、それから脇田を疑う方向に持っていくのでしょうか。

 

17年前の現場に残された暗号から組織のボスがCARASUMAだという結論を出したのは優作と赤井さんなので、今度はコナンにきっちりしっかりRUMの正体にたどり着いてほしいです。

最近組織がらみのエピソードだと、コナンがすっかり蚊帳の外ですよね…。

 

 

平次と和葉の恋の行方

和葉は最初からお面の男が平次だと気づいていた…という点はさっすが和葉!とニコニコしてしまいましたが…。

本物の光本兵我くんは大した変装もせず杯戸神社に縁結びの御朱印をもらいにきていた、という展開が意外すぎましたね…!

熱愛が発覚して行方がわかってないって報道されてるのに、何を呑気に御朱印もらいに来てるんですか(笑)

 

 

本物の光本くんの声と平次が変声機で出していた声が違うことに気づいた平次とコナン。

つまり平次の変装は和葉に見破られていた、ということで…。

もちろん、和葉はどういうつもりかと詰め寄りますよね(笑)

 

和葉が平次のお面を取って投げるシーンは、アニメ第96話・単行本第14巻『追いつめられた名探偵! 連続2大殺人事件』のワンシーンのセルフオマージュかな?

蘭がコナンの眼鏡を奪って投げるところを俯瞰するシーンがありましたよね。

 

お面の裏側が上になって落ちたので、変声機見える!バレる!と焦りましたが、蘭ちゃんも和葉もそれどころではなかったようで(笑)

そのあたりには触れられずに終わりました…。

ちょっと心配してたんですが、彼女たちがそこまで鋭く突っ込んでこなくてよかったですね。

 

 

今回も平次と和葉はくっつかないだろうなあと予想はしていましたが…。

平次は「縁結びの神さんの力を借りなアカン奴がおる」と遠回しな言い方をするし、和葉はこの期に及んで「アタシは平次のお姉さん役」だと言っちゃうし…!

もう本当にもどかしい…!

 

コナンも蘭も「(平次の想い人は)和葉ちゃんでしょ」と内心ツッコミを入れてますし、全読者も同じ気持ちだと思うんですけど…。

和葉本人は、まだ平次が和葉のことを好きだって確信が持てていないんですかねえ…。

 

なんかどうしたらこの2人がくっつけるのか、全然見えなくなってきちゃいました。

 

 

次回予告

次号から、名探偵コナン本編は長めの休載です。

連載再開は第20号なので、4月14日発売号にあたるかと思います。

劇場版『緋色の弾丸』公開の週から連載再開なので、映画の内容に合わせて赤井一家絡みのエピソードになるかな?と予想していますが…どうでしょう。

 

 

第14号からは『ゼロの日常』が連載再開ということなので、12号・13号はコナン関係は何も掲載されないということになりますね…。

 

ちょっと寂しいですが、3月にはアニメ放送1000回記念の『ピアノソナタ「月光」殺人事件』が放送されますし、連載再開までのんびり待ちたいと思います。