サンデー14号『名探偵コナン』FILE.1048「何故泣いている…」感想・ネタバレ

2020年3月4日発売の少年サンデー14号は、『名探偵コナン』のシリーズ第2話が掲載されています。

ちょっととんでもない展開になってきましたね。

劇場版公開前にこのエピソード…。

映画に繫がる何かがあるのかな？と思わせるタイミングです。

ここからコナン本編のネタバレを含む感想です。

未読の方はご注意ください。

FILE.1048「何故泣いている…」感想・ネタバレ

蘭たちが招かれたバースデイパーティーで起こった毒殺事件。

こちらはこちらで大変なことなのですが…。

今回はとにかくメアリーの回想が衝撃的でしたので、そちらに絞って感想を書いていきます。

ラストの3ページ、すごい展開でとんでもない情報量でしたね！

メアリーは務武に会いに行った

メアリーにAPTX4869を飲ませたのは、ベルモットでした。

務武に変装してメアリーに近づき、薬を飲ませたんですね。

『偶然街中で会った時に～』と務武に変装したベルモットが言っていましたが、ベルモットは務武に変装して一旦メアリーと接触。

あらためて会う約束を取り付け、待ち合わせた場所で薬を飲ませた…という用意周到な罠でした。

メアリーが襲われたタイミングとその理由

ベルモットがメアリーを狙ったのは、いったいなぜなのでしょうか。

考えられるのは

• 赤井務武の妻だから
• 宮野エレーナの姉だから
• 赤井秀一の母だから

のうちのどれかです。

このうち、上の2つの線は薄いかと思われます。

務武やエレーナのつながりで狙われるとしたら、17年前にはもう狙われていてもおかしくないからです。

務武やエレーナの死後すぐに襲われなかったとしても、十数年もの間に襲われなかったのに、今ここで急に襲われるのは不自然です。

となると、やはり考えられるのは赤井秀一の母だからという理由ですね。

メアリーがいつ薬を飲まされたのかは、第96巻の真純のセリフから読みとることができます。

ロンドンでパパに会いに出て行ったママが…少女の姿で帰って来たのを目の当たりにしてなきゃね！

そしてその謎を解く鍵だと思ったのが…その時、目に飛び込んで来た君だったのさ！！

引用：名探偵コナン　第96巻『大人びてる子』
この時目に飛び込んで来たというのは、ウインブルドンの試合中にコナンが観客席からミネルバに向かって叫んだ姿ですよね。

つまりメアリーが薬を飲まされたのは、第71～72巻『ホームズの黙示録』のタイミングだったことがわかります。

そしてこのメアリーがベルモットに襲われたタイミングというのが、かなり重要。

重要そうなエピソードだけ時系列に沿って拾い上げてみます。

この時系列によると、ベルモットがメアリーを襲ったのは赤井秀一の死後。

バーボンが赤井秀一の死を疑い、火傷赤井として赤井に関係する人物の周囲をうろついていた頃です。

バーボンは日本で赤井になりすまし、ベルモットはロンドンで務武になりすまして赤井秀一の関係者に近づいた…。

バーボンとベルモットは一緒に行動しているシーンが度々描かれていますから、同じような作戦で動いていても不思議はありません。

また、今回のベルモットのセリフの中にも怪しい発言があります。

それよりロンドン（こっち）には息子達と来たのか？

メアリーの息子が赤井秀一ひとりではないことをベルモットは知っている、ということがわかるセリフになっているのですが、重要な意味がもうひとつ。

務武は秀一の死を知らない、ということを表したセリフなんですよね。

これはメアリーに「本当は秀一は生きているのでは？」と探りをいれているととることができます。

『ホームズの黙示録』からしばらく後に『漆黒の特急』が来ますが、ここでのベルモットのセリフを思い出してみます。

真純に「秀兄は死んだって…」と言われて、ベルモット（が変装した火傷赤井）はこう呟いています。

その答えが聞きたかった…

引用：名探偵コナン　第78巻『ミステリートレイン〔遮断〕』

つまり、ベルモットは赤井秀一の家族の口からはっきりと赤井秀一が死んだことを聞きたかったわけですね。

『ホームズの黙示録』の段階でメアリーに探りを入れたものの、秀一の生死については聞き出すことができなかった。

『漆黒の特急』でやっと真純から聞き出すことができた…と考えることができます。

ベルモットはバーボン同様、赤井秀一の死を裏付ける証言を取ろうとしていた。

そのために務武に変装してメアリーに近づいた。

だからメアリーが襲われたのは、『赤と黒のクラッシュ』の後だったわけです。

ちなみにメアリーを襲った時点では、ベルモットは真純の存在を知りませんでした。

真純のことは『探偵たちの夜想曲』以降にバーボンに教えられたものと思っていましたが、今のところはこの考えで矛盾はなさそうですね。

ベルモットはなぜAPTX4869を飲ませたのか

ベルモットはメアリーに

これからこの薬で…貴方を毒殺する女よ…

と言っていました。

が、殺害したいのなら、なぜAPTX4869を飲ませるという手段を選んだのでしょうか。

先述の通り、メアリーが薬を飲まされたのは『ホームズの黙示録』のタイミング。

つまりコナンも哀もとっくにAPTX4869を飲んで幼児化しており、ベルモットもそれを知っていたタイミングなのです。

メアリーを確実に殺したいなら、少女化して一命をとりとめる可能性があるAPTX4869を飲ませるのは不自然な気がします。

メアリーを襲った際、ベルモットは1人ではなく手下を連れていました。

彼らの手前『毒殺する』と言ったものの、ベルモット自身にはメアリーを殺害するつもりはなく、少女化させるのが当初からの目的だったのかもしれません。

いったいなぜ少女化させる必要があったのかという点については、まだ考えがまとまっていないのですが…。

そもそもなぜベルモットは務武に変装できたのか

務武と『いつもの場所』ことヴォクスホールブリッジの欄干で待ち合わせたメアリー。

待ち合わせをした時点で、メアリーはこの務武が偽者である可能性は当然考えていたはずです。

だからこそ

• 『いつもの場所』という自分と務武にしかわからない場所を待ち合わせ場所に指定した
• 待ち合わせに拳銃を持ってきていた
• 娘の話題を出してカマをかけた

わけですよね。

ベルモットは真純のことを知らなかったために、まんまとメアリーの策略に引っ掛かった形になりました。

ですが、メアリーの中にも少しは務武が本物だと信じる思いがあったように見えます。

ベルモットは務武の容姿や声をきっちり真似ることができていたということになります。

ここで疑問なのが、なぜベルモットは務武に変装できたのかということ。

見た目だけならともかく声も真似できているわけですから、務武本人の声を聞いたことがあるわけですよね。

務武が組織と関わったのは、17年前の羽田浩司の事件のみのはず。

ベルモットもこの事件に関わっていたのでしょうか。

務武の職業

メアリーがMI6であることは既に明らかになっていましたが、今回務武もMI6であったことが明らかになりました。

2005年時点のMI6への応募資格は、両親のどちらかがイギリス人であること、過去10年間に5年以上イギリスに住んでいた英国民であることが最低条件となっていました。

（コナンの世界にどれだけ現実のMI6の仕組みが反映されているか不明ですが）

これを踏襲しているなら、務武は少なくとも5年以上はイギリスに住んでいた英国民となります。

先週も少し書きましたが、イギリスと言えば紅茶、紅茶と言えば黒田兵衛を連想してしまいます。

務武になりすましたベルモットが

頭に大怪我を負って長い間、記憶喪失で街をさまよっていた

とメアリーに言っていましたが…。

これもなんとなく黒田兵衛を思い出させるセリフなんですよね。

長野県警の上原刑事が黒田兵衛について語ったセリフがこちら。

黒田捜査一課長…何か大きな事故に遭われたらしくて…（中略）

意識が戻った今も所々細かい記憶が抜け落ちてるっておっしゃってたけど…

引用：名探偵コナン　第86巻『足跡と啄木鳥会』

これはただの偶然なのでしょうか…。

次回のシリーズ第3話で、さらにベルモットとメアリーのやりとりが読めそうですよね。

早く続きが読みたいです！

緋色の弾丸、劇場前売券の発売日延期へ

3月6日（金）にA4クリアファイル付きで発売を予定していた『名探偵コナン　緋色の弾丸』劇場前売券ですが、新型コロナウイルスの影響で発売日が延期となりました。

【劇場前売券発売日延期のお知らせ】
この度、2020年3月6日(金)より発売を予定しておりました、『名探偵コナン 緋色の弾丸』劇場前売券の発売日を延期することが決定いたしました。
今後の発売予定については、公式HP・SNSにてお知らせいたします。

詳しくはこちらhttps://t.co/CqVSAak44Y

— 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) March 4, 2020

ただ、3月13日（金）の10時から

• セブンネットショッピング：セブンネットショッピング限定グッズ（アクリルアクセサリースタンドまたはマルチポーチ）付き前売券
• セブンイレブン店舗：オリジナルコンテンツプリント付き前売券・ムビチケ単体
• ムビチケオンライン：デジタル映画前売券
• メイジャー：ムビチケカード型前売券

の購入は可能です。

詳細は公式サイトでご確認ください。