サンデー新年2・3合併号『名探偵コナン』FILE.1066「RUM」感想・ネタバレ
- 2020.12.10
- サンデー感想
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2020年12月9日発売の少年サンデー新年2・3合併号は、『名探偵コナン』本編のシリーズ解決編が掲載されています。
黒ずくめの組織とFBI、激突の行方は…海猿島の攻防、最終局面。
〈FBI連続殺害事件〉解決編!
漆黒のクラシックカー、まさかの全サ化!ジン&ウォッカ「150Voiceポルシェ356A」も絶賛応募受付中だよ。
その他コナン情報も満載の週刊少年サンデー2・3合併号は本日発売!#コナン pic.twitter.com/6A7Vxgy9eQ— 江戸川コナン (@conan_file) December 8, 2020
いよいよFBI連続殺害事件の解決編!
今週号はもう読んでいる最中から心臓バクバクでした…。
ここからコナン本編のネタバレを含む感想です。
未読の方はご注意ください。
FILE.1066「RUM」感想・ネタバレ
先週ラストでキャンティに撃たれたキャメル。
まあ死なないでしょうね…と楽観的に待っていたのですが、予想通り助かって良かったです。
海中に落ちたキャメルを、手榴弾を使って確実に殺そうとするジン。
その手榴弾を1334ヤード離れた場所から狙撃する赤井さん。
青山先生も仰ってましたが、本当にゴルゴみたい(笑)
ブラックインパクトの時、赤井さんは700ヤード離れた位置からジンが持っていた盗聴器を撃ち抜きました。
あれが衝撃的すぎて、700ヤードも離れたところから撃てるなんて!みたいな感覚をコナンファンは植え付けられたと思うのですが、今回は倍近い1334.2ヤード離れた場所からの狙撃。
記録の更新っぷりがすごいですね…!
確かに700ヤード離れた場所から精密狙撃をしていましたが、700ヤードが限界だとはどこにも書かれてなかったんですよね…。
続けて赤井さんはキールがかぶっていた帽子を撃ちますが、これはキールがNOCと疑われないようにするためのフォローでしょうか。
ベルモットの
赤井じゃあるまいし…
というセリフも、キールの帽子が撃たれて一斉にしゃがむジンたちも、そんな場合ではないと思いつつ笑ってしまいました。
ちょっとシュールですよね…。
今シリーズはとにかく組織が魅力的なんですよね。
ちょいちょい面白い描写はあるものの、しっかり仕事していますし。
久しぶりのキールがとても可愛くて嬉しいです。
キャメルを海から引き揚げる気満々のジンですが、残念ながら消防艇が来てしまってタイムアウト。
一方なみかぜ公園では、銃声を聞いて駆けつけてきた一般人と警察官を尻目に、親子のフリをして退散する赤井さんとコナンくん(笑)
赤井さん、沖矢さんになってから本当に演技力に磨きがかかってますよね(笑)
クルーザーで撤収しつつ、キャメルについて話すジンたちですが…。
ベルモットがキャメルの事を知っていると言い出し、スマホの写真まで取り出しました。
キャメルの写真をジンがコルンに見せている時、後ろのキールの表情にこちらまでハラハラだったんですが…。
コルンが「キャメルの顔を見たことがある」と言ったのは『赤と黒のクラッシュ』の時のことではなく、2年前のことでした!
単行本第58巻収録の『赤井の過去』と『キャメルの過去』で語られている出来事ですね。
当時組織に潜入中だった赤井さんは、ジンと倉庫で待ち合わせをしていました。
ジンを捕まえるためにFBIも倉庫に先回りして待機していましたが、その場に現れた老人にキャメルが声をかけてしまったことでジンは姿を見せず、赤井さんもFBIであることがバレてしまいました。
その時に倉庫を見張らされていたコルン。
RUMから赤井とキャメルの写真が送られてきて、見たら撃ち殺すように言われたと…。
ここの流れ、あまりにも鮮やかで痺れました!
コルンがキャメルの顔を見たことがあると言い出した時、それを言うならベルモットはキャメルと会話をしたこともあるのに、どうして何も言わないんだろう…?と思ったのですが。
その謎が今回しっかり解けました。
キャメルの正体がバレたらキールがNOCであることも露見すると心配していたのですが、それも回避。
コルンがキャメルの顔を見たのは2年前で、『赤と黒のクラッシュ』は関係なかったと…!
まんまと青山先生の手のひらの上で踊らされました…!気持ちいい~!
すごいすごい!と思っていたら、次のページで更なる衝撃が。
黒タイツ姿のRUM…!?
普通に動いているRUMの姿が描かれているだけでも衝撃なのに、「あの方からお𠮟りを受けた」とか喋っていることにびっくりです。
さすがRUMともなると『あの方』と気軽に話ができるんだな…というか、今回の作戦のことを『あの方』も把握していてRUMは逐一報告していたんだな…とか…。
急に組織のトップに迫る描写が出てきて度肝を抜かれてしまいました。
さて場面が変わって工藤邸ですが…。
ジンたちに顔を見られてしまったため、キャメルは有希子に散髪してもらうことに。
ここで赤井さんを除くFBIの皆さん、笑ってますよね…。
もう本当に今回のシリーズ、組織のメンバーと比べてFBIに緊張感がなさすぎて辛い。
7人も殺されてるんですけど…。
マークとキャメルは生きて帰れたからいいものの、収穫と言えば『ラムは顔を変えてふざけた名前を名乗ってる』という情報だけ。
笑ってる場合じゃないんですよ全然…。
さらに場面が変わって、ロールスロイスに乗っている謎の老人。
キャメルが老人に声をかけた、2年前の倉庫のシーンを回想して笑っています。
め、めちゃめちゃ怖い顔で笑っている、迫力のあるおじいさんです…!
車がどこかに到着し、老人はカツラとヒゲと前歯(!)と眼帯を装着して…。
わ、脇田だー!!!!
倉庫にいた老人=RUMは脇田だったんだ!!!!
ということで、予想もつかない方向からRUMの正体が明かされましたね…!
すごい面白い流れでした…!
脇田がRUMだろうなとずっと思っていたので、そこに対する驚きはないのですが。
『RUMは顔を変えている』がベルモットたちのような変装術ではなく、カツラや前歯(!?)などの小道具を使っての割と原始的な変装だったので驚きました(笑)
脇田の外見だと全然悪の組織の幹部って感じはしませんが、素顔だと迫力も貫禄もあって、組織のナンバー2なのも納得ですね…!
脇田の声優は千葉繁さんなので、アニメ化した時にRUMとしての演技が非常に楽しみです。
しかし部下に黒塗りの高級車でいろは寿司の前まで送らせるとは…。
小五郎に見られたらなんて言い訳するんでしょうか(笑)
そしてラストで毛利探偵事務所を見上げる脇田。
不穏です…!
もうすごいとしか言いようのない解決編でした。
RUMの正体と伏線
ということで、RUMの正体は脇田でしたね!
ジンと電話で話していた黒タイツと脇田は別人なのではないかという説もありますが、黒田・若狭・脇田のうちRUMは誰かという問題で何年も引っ張ったので、ここからさらに影武者だのが出てくる可能性は低いと見ています。
単行本第86巻収録、アニメ第792話『三人の第一発見者(前編)』で、哀がRUMについてこんなことを言っていました。
屈強な大男だとか…女のような男とか…年老いた老人とか…
今シリーズで、RUMは義眼という情報以外はRUM本人が流した偽情報だということがウォッカの口から明かされましたが…。
屈強な大男、女のような男、年老いた老人って、2年前に倉庫にいた3人の描写そのままなんですよね。
大柄なキャメルが『屈強な大男』
長髪のライが『女のような男』
そして最後の『年老いた老人』がRUM…。
RUMがキャメルとライの容姿を自らの偽情報に使ったというよりは、青山先生による読者に対するヒントだったのかなと思います。
58巻の時点からあの老人=RUMという構想があったのか、後付けで老人をRUMにしたのかはわかりませんが…。
とにかく過去の設定をうまく拾い上げてストーリーに組み込んでくる青山先生の腕前には脱帽ですね。
安室が語った『RUMはせっかち』の意味
単行本第97巻収録の雪山編こと『暗号に隠された殺意』で、安室はこんなことを言っていました。
その人物はとてもせっかち…──って事ぐらいかな?
引用:名探偵コナン 第97巻『泣く子も眠る』
「RUMは」ではなく「その人物は」と言っているのが少々気になるのですが、それはちょっと保留にしておいて。
RUMはせっかち、というのが今回のシリーズでよくわかった気がします。
FBIの殺害そのものはジンたちに任せていましたが、RUMは脇田兼則に変装していろは寿司に潜り込み、毛利小五郎に接近しています。
また、2年前はジンが姿を現さなかった倉庫にRUM本人が現れ、ライをNOCだとあぶり出しました。
組織のNo.2ではありますが、人任せにして結果を待つのではなく、自分で動きたいタイプの『せっかち』なんですね。
工藤新一の情報をバーボンに調べさせていますが、新一について自分で調べないのは
- 情報収集はバーボンの方が上手いから
- バーボンをNOCと疑っており、出方を見るため
のいずれかかなと。
雪山編を読むと、脇田は安室に疑いの目を向けているようなので…。
工藤新一の情報をどこまでどのように出してくるか、試されているのではないかと思います。
若狭と黒田のRUM疑惑は晴れるも…
脇田がRUMだと確定したことで、若狭と黒田のRUM疑惑は晴れました。
が、この2人の正体も謎なんですよね。
若狭は浅香だろうと思いますが、17年前の羽田浩司が殺された事件で彼女はいったいどんな役割を担ったのか、まだまだ謎に包まれています。
黒田に関しては公安の裏理事官であることがもうほぼ確定していましたが、『黒田兵衛』本人であるのか、別の誰かが変装しているのかは不明です。
黒田と若狭が単行本第93巻収録・アニメ第909~910話『燃えるテントの怪』でなぜあんなに険悪だったのかも、まだ解明につながるヒントが少ないんですよね。
黒田と若狭についても、早くどんどん掘り下げていってほしいところです。
今後のRUMとコナンについて
読者には脇田=RUMだと明かされましたが、まだコナンたちにはその事実が知られていません。
これから私は寿命が縮む思いでコナンを見守っていかなくてはならない…としんどく思っているわけですが(笑)
RUMがいろは寿司にいて、いつでも小五郎やコナンに接触できる状況だと思うと、にわかに緊迫感が増してきますね。
もうコナンは脇田の前で眠りの小五郎をやるのは危険すぎますし…。
平次が訪ねてきて脇田の前で「工藤」呼びをしてしまったら、その時点で詰むんですが…。
コナンたちに明かされたRUMのヒントは『せっかち』と『顔を変えてふざけた名前を名乗っている』だけ。
このヒントからRUM=脇田と見抜くのは、さすがのコナンでもまだ難しいのではないでしょうか。
雪山編での安室の脇田に対する態度もヒントではありますが…。
コナンと脇田のこの先のやりとりが大変心配です。
というか脇田の現在の狙いは、コナンと小五郎のどちらなのでしょうか。
そして忘れてはいけないのが、諸伏高明の存在!
彼は雪山編で脇田に会っており、黒田管理官から電話で脇田について何か聞かされている可能性があります。
ライがNOCであることを自ら動いてあぶり出したRUMですから、スコッチがNOCだということもRUMが調べ上げた可能性は捨てきれないと思っています。
そうだとしたら、諸伏高明がRUMを追い詰めるというのは、弟の敵討ちなんですよね。
今後諸伏高明がどうやってRUM編に関わってくるのかも、目が離せないポイントだと思います。
次号予告
と、ここまで盛り上がっておいて、次号からコナンはしばらく休載です(泣)
次にコナンがサンデーに掲載されるのは、1月27日発売のサンデー9号。
待ち遠しいです~!
12月23日発売の4・5合併号には『ゼロの日常』が掲載されます。
蕎麦にまつわる話…とのことですが、年内最後のサンデーなので年越し蕎麦のことかな?
アニメ『名探偵コナン』放送1000回記念プロジェクト
2021年3月6日、アニメ『名探偵コナン』は放送1000回を迎えます。
それを記念して、記念プロジェクトが始動しました!
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アニメ「名探偵コナン」
放送1000回記念プロジェクト始動🎊
\アニメ「名探偵コナン」は、
1996年1月から放送がスタート🎉
3月6日には放送1000回を迎えます👓
最新情報はこのアカウントで発信⚡️
みんなフォローしてね👍⬇️HP⬇️https://t.co/efbt0QUWSx#まもなく25周年#コナン放送1000回 pic.twitter.com/IPYzisL6mb
— アニメ名探偵コナン1000回記念【公式】 (@conan_anime1000) December 8, 2020
公式Twitterアカウントもできてる~!
いったいどんな企画になるのか、とても楽しみです!
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やはりRUMは脇田兼則でしたね。私はずっとキャラ的に、黒田さんと思いたかったんですが(ストーリー上の矛盾点は強引な辻褄合わせで、どうにかするという前提で・・・)。
随分前に青山先生が、「ラムは既に出ている」というようなコメントをされていたのですが、まさか倉庫にいたお爺さんだったとは・・。
気づけばKC58巻を読み返していました(笑)。ジョディー先生の口から、「その老人も組織の一員」というセリフがあったのなんて完全に忘れていました。赤井さんがNOCとバレてしまったシーンですが、その裏にはRUMの暗躍があったんですね・・・。
ちなみにアニメでは、そのお爺さんの左目が帽子の鍔で隠れていたようです。
いやぁ、凄いですね。驚きっぱなしです(笑)。
「ふざけた名前」というヒントで、コナンくんは脇田さんより若狭先生に、より強い疑いの目を向ける気がします。あのアナグラムは、あからさま過ぎますし若狭先生も、せっかちといえばせっかち(ただのドジ?)だと思うので・・。
RUMも若狭先生のアナグラムや正体(浅香?)に気づいてるようなんですが、今のところ大きな接触もないのが不気味です。この二人が対面したら、どんなやり取りが行われるのか興味深いです。
今年の最後に、RUMが誰なのか明かされるとは思いませんでした(笑)。映画が延期になったので、その分もっと引っ張ると思っていました。
次回が待ち遠しいです!
夜分遅くに失礼いたしました・・・。
やはりRUM=脇田でしたね~!
私は黒田管理官でなくて安心しました、すみません(笑)
十中八九脇田だろうなとは思っていましたが、まさかあのおじいさんがRUMだったとは…!
ジンが警戒して姿を見せなかった場所に、RUMが来ていたなんて思わないですよねえ。
下っ端の構成員だと思っていたのに…!
確かに、コナンにとっては『脇田兼則』よりも『若狭留美』の方がふざけた名前ですね。
若狭先生の怪しい挙動を、コナンは何度も見ていますし…。
脇田も最近突然「将棋の駒」とか言い出したりして怪しいですけど、コナンにとっては若狭の方が脅威と言いますか…。
『燃えるテントの怪』で黒田管理官と若狭先生が険悪ムードだった理由がものすごく気になってるんですが、確かに若狭先生と脇田さんが顔を合わせたらどうなるのか興味深いですね。
今回のエピソードはちょうど100巻に収録される部分なので、RUMの正体という目玉を入れたかったんでしょうね。
ただこれでしばらく休載ですし、この先どうなるの~!?ってお預けくらってるのが辛いですよね(笑)
早く次が読みたいです~!