【登場回まとめ有】脇田兼則はラム確定!名前や言動に隠された秘密と雪山編の伏線

現在少年サンデー本誌では、黒ずくめの組織のナンバー2であるラム編が着々と進行しています。
現在のところ
- 黒田兵衛
- 若狭留美
- 脇田兼則
の3人がラム候補として描かれていますが…いったい誰がラムなのでしょうか?
2020年サンデー45号から掲載された『FBI連続殺害事件』で、脇田兼則がラムであることが確定しました!
この記事では、彼のプロフィールや登場回をまとめています。
脇田兼則とは何者なのか
名前:脇田兼則(わきたかねのり)
年齢:56歳
職業:毛利探偵事務所・喫茶ポアロの隣にある『米花いろは寿司』の新入り板前
外見の特徴:出っ歯、左目の眼帯
声優:千葉繁
ひとつの所に腰を据えるのが性に合わず、いろは寿司に来たと自称する『流れ板』。
ひどいでき物ができているとして、左目を眼帯で隠している。
江戸っ子らしい飄々とした性格。
ミステリーが大好きで推理力もかなりのものだが、小五郎に弟子入りした。
脇田兼則の登場回まとめ
894-895話 となりの江戸前推理ショー(前編/後編)
単行本第92巻 FILE.5~7に相当するエピソードです。
競馬でことごとく外し、不機嫌な小五郎。
馬券を見ていたコナンが、1枚当たっていることに気づく。
場外馬券場で誰かとぶつかって財布の小銭をぶちまけた時に、誰かの馬券を拾って財布に入れた可能性もあったが、「落とした奴が悪い」と開き直る小五郎。
隣のいろは寿司に夕食を食べに行った3人が出会ったのは、新入り板前の脇田兼則だった。
脇田兼則の初登場回です。
万馬券を拾った小五郎が、蘭とコナンを連れていろは寿司に行き、脇田兼則と対面。
コナンが眠りの小五郎としていろは寿司で起こった事件を解決したところ、感銘を受けた脇田が小五郎に弟子入りしてしまいます。
それなりに推理力のある脇田がなぜ小五郎に弟子入りを…?と、初登場からいきなり怪しい感じがします。
897話 白い手の女(後編)
単行本第92巻 FILE.8~10に相当するエピソードの後編です。
学校の劇で「一休さん」を演じることになったコナンたち。
大道具の虎の屏風に若狭が絵の具で汚れた水をかけてしまったため、コナンたちは若狭のマンションに行って描き直すのを手伝うことにした。
無事に虎の絵を描き終わり、若狭の手料理を食べていた時、隣の部屋から大音量の音楽が聞こえてきた。
あまりにうるさいため元太が文句を言いにいくと、部屋の中で男女が倒れており、女性の方が既に死亡していた…。
このエピソードでは、脇田と同じくラム候補として描かれている若狭留美が活躍しています。
事件を解決した若狭留美がニュースに取り上げられますが、脇田はそのニュースを見て
こいつァトンチが…利いてるねぇ…
引用:名探偵コナン 第92巻 FILE.10『真っ白な気持ち』
と意味深な発言をしています。
941-942話 マリアちゃんをさがせ!(前編/後編)
単行本第95巻 FILE.3~5に相当するエピソードです。
修学旅行で晴れて蘭と恋人同士になり、浮かれているコナン。
しかし京都で工藤新一を見たという情報がネットで拡散されてしまい、焦るコナンと阿笠博士。
一方哀と少年探偵団たちは、東尾マリアを探すために彼女の祖母の家に行って謎解きに挑む。
工藤優作と有希子は工藤新一の目撃情報を拡散したブログの主に会い、新一のことを口止め。
そして優作からコナンに、黒ずくめの組織のボスの名前が明かされる…。
組織のボスが烏丸蓮耶だと判明する、超重要エピソード!
工藤新一が生きていたという発言がSNSで拡散されてしまい、脇田はそれをスマホで確認しています。
また、脇田はなんと阿笠博士の家を訪れます。
『工藤邸にマスコミが殺到して道が通れなくなっているため、お隣さんなら何か事情を知っているかと思って立ち寄った』と言っていますが…?
1003-1005話 36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)
単行本第97巻 FILE.2~6に相当するエピソードです。
日原泰生と名乗る人物から、長野の山奥の廃教会に来て欲しいという依頼を受けた小五郎。
4人で来てくれという指定があったため、小五郎・コナン・安室透・脇田兼則の4人で長野に向かう。
いざ廃教会に到着すると、そこには日原泰生のお別れ会にきたという5人がいた。
なんと日原泰生は2ヶ月前に自殺したという。
駐車場のデッキが崩れて車が谷底に落ち、雪崩で教会へ続くトンネルがふさがってしまって完全に孤立したコナンたち。
そして廃教会で次々と殺人事件が起こり始めた。
長野県の山奥にある廃教会で、連続殺人が起こります。
コナン・小五郎・安室透・脇田兼則の4人で長野に向かいますが…色々と新事実が明らかになる、衝撃のエピソードでした。
こちらのエピソードについては、詳しく後述します。
1059-1060話 沖野ヨーコと屋根裏の密室
単行本第99巻 File.8~10に相当するエピソードです。
沖野ヨーコが毛利探偵事務所を訪ねてきた。
知り合いのTVプロデューサーの姉が嫁いだ家の別荘で、その姉が失踪してしまったという。
ヨーコがそのプロデューサーと一緒にその別荘を訪れたところ、失踪した姉の主人が行方不明になり、探し始めて4日目の朝に屋根裏部屋で遺体で発見されたという。
その密室殺人の謎を解いてほしいというヨーコだが、小五郎は腹痛でトイレにこもることに。
そこに現れた脇田兼則が、コナンたちと一緒に推理を始めて…。
コナンたちが事件現場に赴かない、安楽椅子探偵もののエピソード。
脇田兼則ががっつり登場して、コナンと一緒に推理を進めていきます。
小五郎抜きでコナンと脇田がここまで会話をするのは初めてなので、結構ドキドキしてしまいます。
また、ラストで脇田が『将棋の駒』という単語を口にするのが印象的。
コナンに探りを入れているのかな?という感じがしますが…。
当のコナンもなんとなくとぼけている感じなのが意味深です。
コナンは脇田の事を一体どう思っているのでしょうか。
未アニメ化 FBI連続殺害事件
単行本第100巻 File.3~8のエピソードです。
身元不明の外国人の遺体が2日連続で見つかったというニュースの話をしながら公園に向かっていたコナン、哀、少年探偵団。
その時、外国人がビルの上から転落してくるが、コナンが屋上に見つけたのはウォッカだった。
転落死した外国人がFBI捜査官だと知ったコナンは、彼のスマホに妙なメールが表示されていることに気づく。
哀たちと別れて急いで工藤家に戻ったコナンだったが、そこには仲間たちを次々に殺されたFBI捜査官たちが身を寄せていた。
FBIと黒ずくめの組織が対決する、緊迫のエピソード。
なんとこのエピソードのラストで、脇田兼則がラムであることが確定しました!
髭と出っ歯は変装のためにつけている小道具。
眼帯はやはり義眼を隠すためのもの。
変装前のラムは、スキンヘッドでかなり迫力のある老人でした。
単行本第58巻・File10『キャメルの過去』で、ジンとライの待ち合わせ場所にFBIが張り込んでいた時に謎の老人がやってきて、その老人にキャメルが声をかけてしまったためにライがNOCだとバレてしまったことが描かれています。
この時の老人というのが、まさにラムだったんですね。
鮮やかな伏線回収に脱帽です。
未アニメ化 13年前の声を探せ
単行本第101巻 File.1~3のエピソードです。
日曜日、学校で飼育しているウサギの世話をするため登校したコナン・哀・少年探偵団。
ウサギの世話をしていると、突然哀に「志保さんだよね?宮野明美さんの妹の…」と話しかけてくる男が現れた。
その男・村田は帝丹小OBで、同窓会をやりに来たという。
後から現れた柳町、市橋と共に卒業式前日に埋めたタイムカプセルを探すつもりだが、埋めた場所を知っている宮野明美が姿を見せない。
しかし明美は隠し場所を暗号にして先生に託していたため、コナンたちもタイムカプセル探しに協力することにした。
小学生の頃の宮野明美がどんな子だったかがわかる、ほっこりエピソードです。
タイムカプセルの中には明美から志保に宛てられたメッセージが入っていて、姉妹の絆を感じて胸が熱くなりました。
脇田はラストで登場。
いろは寿司から出前を配達しに来ていたのです。
脇田は廊下までしか来ていなかったのに、教室の中にいた哀は組織の人間の気配を感じて怯えています。
脇田と若狭が顔を合わせるのかと思いきや、2人が会うことなく終わってしまいました。
帝丹小学校19期生は…あの宮野明美だが…死人が来るワケないか…
という脇田のモノローグがなんとも意味深です。
※ここから先は、脇田=ラムが確定する前に書いた考察です。
黒田兵衛・若狭留美との相違点
黒田兵衛・若狭留美・脇田兼則の3人は、いずれもラム候補として描かれています。
そして脇田兼則には、黒田・若狭の2人とは違う点が2つあります。
毛利小五郎に接近しており、コナンは眼中にない
黒田兵衛はもともと長野県警の捜査一課長として登場し、次に登場した時は警視庁の管理官になっていました。
コナンと初めて出会ったアニメ第810-812話、単行本第86・87巻『県警の黒い闇』の時点で、彼はコナンのことを『眠りの小五郎の知恵袋』として認識しており、その後もたびたびコナンを気にする素振りを見せています。
また、若狭留美は帝丹小学校のコナンのクラスの副担任として登場しました。
その目的は、明らかにコナンに接触することです。
しかし脇田兼則は、黒田・若狭とは違ってコナンのことは眼中にありません。
脇田の目的は、毛利小五郎に接近することです。
初登場の『となりの江戸前推理ショー』で、彼は毛利小五郎に弟子入りしています。
このエピソードでは、たまたま当たりの万馬券を手に入れた小五郎がいろは寿司を訪れて脇田に出会ったという流れになっていますが…。
その万馬券は、小五郎が購入したものではありません。
この万馬券は、小五郎がいろは寿司に来るよう仕向けるために、脇田兼則が仕込んだ可能性があります。
引用:名探偵コナン 第92巻 FILE.5『江戸っ子探偵!?』
この時に小五郎の財布に万馬券を仕込んだと考えられます。
わざと小五郎にぶつかって財布を落とさせることは、さほど難しいことではありませんからね。
そもそも脇田兼則がいろは寿司に雇われたのは、前の店員が交通事故で大ケガして入院しているから。
この交通事故ですら、脇田がいろは寿司に潜り込むために意図的に起こした可能性があります。
脇田兼則が初登場したのは92巻ですが、90巻ではジンがこんな発言をしています。
それより気がかりなのは眠りの小五郎だ…
(中略)
暗がりに鬼を繋ぐが如く…鬼だったとしたら眠ってる間に始末しねぇとな…
引用:名探偵コナン 第90巻 FILE.5『暗がりに鬼を繋ぐが如く』
つまり90巻の時点で、ジン=組織は毛利小五郎に疑惑を抱き、彼を調査する方向で動き出しています。
92巻で脇田兼則が登場したのは、組織が小五郎に疑惑を抱いたタイミングと一致します。
若狭留美も91巻で登場しているのでタイミングとしては辻褄が合いますが、彼女は毛利小五郎にまったくと言っていいほど興味を示していません。
また、黒田兵衛は86巻で初登場しているため、タイミングが合いません。
この通り、脇田は黒田・若狭の2人と違い、登場した段階ではコナンにまったく興味を抱いておらず、明らかに小五郎を調査対象としています。
この点で、まず脇田=ラムである可能性が高いです。
脇田は灰原哀と顔を合わせていない
3人のラム候補の中で、脇田はまだ灰原哀と対面していません。
しかし黒田兵衛と若狭留美は、もう既に灰原哀と作中で顔を合わせています。
哀は黒田兵衛に初めて会った時点では怯えた素振りを見せていましたが、それは単に顔が怖かったからだと彼女自身が語っています。
また、若狭留美に対しても少し警戒心を抱いていたようでしたが
言っとくけど私、好きだから 若狭先生…
だから悪く言わないでくれる?
引用:名探偵コナン 第93巻 FILE.8『ブザービーター』
とすっかり信用した様子で、逆にコナンをけん制しています。
哀は組織の人間の気配を感じ取ることができますから、黒田と若狭には組織の人間の気配を感じていないということになります。
逆に未だに脇田と哀が顔を合わせていないのは、次の2点を防ぐためです。
- 哀が脇田を組織の人間だと見抜いてしまう
- 脇田が哀=宮野志保だと気づいてしまう
話が一気に進展してしまいますし、哀の身が危険にさらされることになります。
そのために、哀と脇田が出会うシーンは描かれていないのではないでしょうか。
これはつまり、脇田がラムであるという裏付けになります。
脇田兼則の名前に隠された秘密
次は、脇田兼則の名前に注目してみます。
脇田兼則の名前はアナグラムになっている
脇田兼則の名前は、アナグラムになっています。
脇田兼則
↓
WAKITAKANENORI
↓
TOKIWAKANENARI
↓
時は金なり
このように、『時は金なり』をもじったネーミングになっているんですね。
『時は金なり』と言えば、その英訳である『Time is money』という文章が登場したシーンがありました。
引用:名探偵コナン 第95巻 FILE.5『ホラ♡』
これはラムがバーボンこと安室透宛に送ったメール。
『Time is money』をメールに入れるラム、そして『時は金なり』を名乗る脇田兼則…。
いかにも脇田がラムですと言っているようなものですよね。
アナグラムと言えば、若狭留美の名前もアナグラムになっています。
若狭留美
↓
WAKASARUMI
↓(WをさかさまにしてMとし、並べ替える)
- IM ASACA RUM
- RUM IM ASACA
- ASAKA IM RUM
WをMに置き換えるので、やや強引な解釈かもしれませんが…。
コナンは脇田兼則のアナグラムにも、若狭留美のアナグラムにも、気づいた様子がありません。
ですが脇田兼則は、若狭留美の名前を見てこんな発言をしています。
引用:名探偵コナン 第92巻 FILE.10『真っ白な気持ち』
若狭留美の名前を見て、これはアナグラムだと気づいた可能性があります。
若狭の名前がアナグラムだとすぐに気付けたのは、自分自身もアナグラムで作った名前を名乗っているからではないでしょうか?
安室透が出したラムのヒント『せっかち』と合致
FILE1029「泣く子も眠る」において、安室透はコナンに対し『ラムはとてもせっかち』というヒントを出しました。
『時は金なり』とは、時間をお金同様大切にするということ。
時間の無駄遣いを嫌うというのは、せっかちと言い換えても不自然ではありませんよね。
つまり『時は金なり』を名乗っている脇田兼則を指していると考えられます。
ラムは工藤新一生存説を知ってからバーボンに調査を指示
ラムは『紅の修学旅行編』で工藤新一が生存している可能性を知ってから、バーボンに工藤新一の情報を要求しました。
黒田兵衛や若狭留美がラムなら、このタイミングで工藤新一の調査をバーボンに指示するのは不自然です。
2人はもっと早くからコナンに接触していますので、江戸川コナン=工藤新一という可能性を少しでも考えていたのなら、とっくに調査を指示していたはずです。
(そもそも若狭はコナンの副担任をしていますから、わざわざバーボンに工藤新一の調査を依頼する必要すらないような気がします)
脇田兼則は毛利小五郎にばかり興味を示しており、コナンは眼中にない様子でした。
工藤新一が生きている可能性、工藤新一=江戸川コナンであるという予想はまったくラムの中にはなかったが、修学旅行編でその可能性に気づいた。
そのためバーボンに調査を指示したと考えると、すべての辻褄が合います。
さて、いよいよ脇田=ラムの可能性がぐっと高まった雪山編の考察に入っていきたいと思います。
『36マスの完全犯罪』での脇田兼則の行動
安室透とは面識がある?
まず、脇田というよりは安室の行動に対する疑惑なのですが…。
当初、長野には小五郎・コナン・蘭・園子の4人が行く予定でした。
しかし園子が風邪をひいてしまい、園子を置いていくのは気がひけるからと蘭も辞退。
代わりに蘭が安室透を呼びました。
4人目として誰を誘うか話している時、安室はこんな発言をしています。
ミステリー好きな人がベストなんですよね?
引用:サンデー11号『名探偵コナン』 FILE1027「探偵の目」
ミステリー好きな人がベストだなんて、小五郎もコナンも蘭も一言も言っていません。
そもそも最初に行く予定だったのは蘭と園子。
この2人はミステリーが好きというわけではありません。
安室がここでこんな発言をしたのは、ミステリーが好きだという設定の脇田が4人目になるという流れをスムーズに作るため。
つまり安室と脇田は面識があり、安室は脇田を長野に同行させるための下地作りに協力したことになります。
なぜ安室と脇田に面識があるのか。
それは脇田がラムであり、安室透=バーボンであることを知っているからに他なりません。
長野行きが決まったあと、安室と脇田はいかにも初対面同士であるかのように自己紹介をしていますが…。
コナンや小五郎に『2人が知り合いでない』ことを印象づけるため、演技をしていたと思われます。
長野へ同行したのは毛利小五郎の調査をするため
ではなぜ脇田兼則は長野に同行することにしたのでしょうか。
それは、毛利小五郎の調査をするためです。
毛利探偵事務所といろは寿司は隣同士ですが、小五郎が事件を解決するのは事務所ではなく事件現場。
脇田が眠りの小五郎について調査したくても、機会はそれほど多くないんですね。
『となりの江戸前推理ショー』のように、脇田の目の前で小五郎に推理をさせる場面も、そう何度も作り出すのは難しいでしょう。
長野に同行すれば、捜査の様子から眠りの小五郎の推理ショーまで、間近でたっぷり観察することができます。
小五郎の元に長野行きの依頼が舞い込んできたことを知り、すかさず同行を申し出たと考えられます。
江戸川コナンに探りを入れている?
初登場した『となりの江戸前推理ショー』では、脇田はコナンには目もくれていません。
ですが雪山編では、コナンに興味を示しています。
引用:少年サンデー14号 名探偵コナン FILE1030『兄さんみたいに』
脇田は原作での登場が少ないこともあり、コナンと接触したのは『となりの江戸前推理ショー』の時だけなんですよね。
あとは若狭留美の新聞記事を見たり、工藤新一の情報が載ったSNSを見たり、阿笠邸を訪れたりしているだけなんです。
雪山編でコナンに興味を持ったのは
- コナンが小学生にしては頭が切れることに気づいたから
- 安室透=バーボンと非常に親密な様子だから
この2点がきっかけですね。
問題なのは2番目です。
ラムがコナンに疑いの目を向けたら……今後、コナン=工藤新一であることと安室がNOCであることが芋づる式に組織にバレてしまう可能性があります。
安室透は脇田に対し、コナンとは大して親しくないかのような返答をしています。
たまに毛利先生の探偵事務所で顔を合わせる程度ですけど…
また、コナンの優秀さをごまかすような発言も。
毛利先生を見て探偵の真似事をしてるだけ…所詮子供の浅知恵ですよ!
引用:少年サンデー14号 名探偵コナン FILE1030『兄さんみたいに』
安室がこんな風にコナンを下げる発言をしたことは、これまでにないことです。
安室がやけに脇田からコナンを庇おうとしているのは、脇田がラムだからと考えるのが一番自然です。
ただ、この安室の返答で、脇田が完全にごまかされてくれたかというと怪しいですよね。
もしかしたら今後安室がきっかけとなってコナンの正体がラムに知られ、同時に安室がNOCであることもバレてしまう…という最悪の自体が引き起こされる可能性もあります。
バーボンへのけん制も行っている
ラムはバーボンがNOCではないかと未だに疑っています。
だからこそ安室が親しくしている江戸川コナンに興味を示していますし、雪山編でも安室と2人そろって毛利小五郎に同行しています。
雪山編で脇田が安室をけん制しているような言動をとっていることも、脇田=ラムを裏付ける根拠と考えられます。
先ほど挙げた江戸川コナンに対する疑惑もそうですが、シリーズ1話目の電車の中でのやりとりが気になります。
引用:少年サンデー11号 名探偵コナン FILE1027『探偵の目』
小五郎がハズレを見抜く『探偵の目』を持っている…という話をしていたのに、突然『裏切者』という物騒なワードを出しているんですね。
和やかなムードで会話をしていたのに、このコマだけ眼光が鋭く、異様な雰囲気を醸し出しています。
しかもこの時に脇田が見ているのは、安室透。
つまり『裏切り者』という言葉は、『組織を裏切っている可能性があるバーボン』に対して、けん制のために発せられたものなのではないでしょうか。
毛利小五郎と安室透、2人の監視を同時に行いつつ、江戸川コナンという新たな重要人物にも目をつけた…。
脇田がラムで確定だとしたら、雪山編はラムにとっても非常に大きな意味を持つエピソードだったわけですね。
さいごに
黒田兵衛、若狭留美、そして脇田兼則という3人のラム候補。
雪山編で黒田兵衛のラム疑惑は限りなく晴れましたし、山菜採り編は若狭留美=浅香説が裏付けられそうな展開です。
消去法でも、脇田兼則がラムである説がもっとも濃厚になってきました。
ラムの目的や黒田・若狭の正体も非常に気になります。
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