名探偵コナンの若狭留美はラム?浅香?登場回まとめも
コナンが追っている黒ずくめの組織。
ボスの正体は第95巻で明らかになりましたが、組織のNo.2であるラムの正体はいまだに明らかになっていません。
現在のところ
- 黒田兵衛
- 若狭留美
- 脇田兼則
の3人がラム候補として描かれていますが、いったい誰がラムなのでしょうか?
若狭留美はラムではなく、浅香である可能性が非常に高いと予想しています。
この記事では、若狭留美=浅香説をメインに据えて彼女の謎を紐解いていきます。
若狭留美とは何者なのか
氏名:若狭留美(わかさるみ)
職業:帝丹小学校教師 1年B組の副担任
年齢:37歳
声優:平野文
お辞儀をしようとして教卓に頭をぶつけたり、足を滑らせてバケツの水をこぼすなどのドジっぷりが目立つが、実はわざとやっているフシがある。
事件に遭遇すると、犯人に対し尋常ではない殺気を放ち、犯人を怯えさせている。
パッと見ただけではわからないが、実は右目が見えていないらしい。
黒田兵衛と会った時、尋常ではない表情で彼を睨みつけたり、互いにけん制しあうような態度をとるなど不自然な言動をしていた。
若狭留美の登場回まとめ
889-890話 新任教師の骸骨事件(前編/後編)
単行本第91巻 FILE.7~9に相当するエピソードです。
コナンたちの1年B組に、新しい副担任・若狭留美が赴任してきた。
ドジで怖がりな素振りを見せる若狭は、すんなりと子どもたちに受け入れられた。
若狭に頼まれて一緒に古い倉庫に行ったコナンたちは、そこで白骨死体と謎の暗号を発見する。
コナンはその暗号が書かれたヒモを、10年前にも見たことを思い出す…。
若狭の初登場エピソードです。
ドジで愛嬌があり、なんとなくおっとりしている若狭先生。
が、実はものすごく怖い人っぽい!?
若狭の二面性がいきなり描かれている衝撃の初登場回です。
896-897話 白い手の女(前編/後編)
単行本第92巻 FILE.8~10に相当するエピソードです。
学校の劇で「一休さん」を演じることになったコナンたち。
大道具の虎の屏風に若狭が絵の具で汚れた水をかけてしまったため、コナンたちは若狭のマンションに行って描き直すのを手伝うことにした。
無事に虎の絵を描き終わり、若狭の手料理を食べていた時、隣の部屋から大音量の音楽が聞こえてきた。
あまりにうるさいため元太が文句を言いにいくと、部屋の中で男女が倒れており、女性の方が既に死亡していた…。
若狭の怪しい行動が描かれているエピソードです。
若狭は事件が起こる日の朝にそれを予想し、コナンたちを計画的に家に招いています。
犯人がバッグを振り回しながらコナンたちに向かってきたところ、若狭は転んだふりをして犯人のこめかみに左肘を入れ、湿疹させてしまいました。
明らかにわざとやっている、と読者にはわかるようになっています。
909-910話 燃えるテントの怪(前編/後編)
単行本第93巻 FILE.6~8に相当するエピソードです。
警視庁のパソコンで、羽田浩司が殺害された事件のニュースを閲覧していた黒田兵衛。
若狭留美がゲス・ゴルファーを撃退した事件のことも考えていた時、白鳥に声をかけられた。
休暇を取ってキャンプに行くことを勧め、コナンたちも若狭の付き添いでキャンプに行くらしいと教える白鳥に、「柄じゃないよ」と答える。
その週末、コナンたちは若狭の引率でキャンプ場を訪れ、知り合った大学のバスケ部4人組と一緒に食事をとっていた。
バスケ部員の一人・漆原がテントごと燃えて遺体で発見されたタイミングで、黒田がコナンたちの前に姿を現した。
黒田兵衛と若狭留美が直接顔を合わせています。
2人の間にただならぬ緊迫感が漂っており、なんらかの因縁があることを感じさせます。
この2人のラム疑惑を考えるうえでは、必見のエピソードです。
941-942話 マリアちゃんをさがせ!(前編/後編)
単行本第95巻 FILE.3~5に相当するエピソードです。
修学旅行で晴れて蘭と恋人同士になり、浮かれているコナン。
しかし京都で工藤新一を見たという情報がネットで拡散されてしまい、焦るコナンと阿笠博士。
一方哀と少年探偵団たちは、東尾マリアを探すために彼女の祖母の家に行って謎解きに挑む。
工藤優作と有希子は工藤新一の目撃情報を拡散したブログの主に会い、新一のことを口止め。
そして優作からコナンに、黒ずくめの組織のボスの名前が明かされる…。
組織のボスが烏丸蓮耶だと判明する、超重要エピソード!
工藤新一が生きていたとSNSで拡散されてしまい、若狭先生はそれをパソコンでチェックしています。
この時彼女は下着姿なのですが、体中(特に二の腕)が傷だらけなのが気になります。
また、若狭先生は学校で哀に『工藤新一に会ったことがあるか』と尋ねています。
『話題になってるから、ちょっと聞いてみただけよ…』と言っていましたが…?
1011-1012話 山菜狩りとクローバー
単行本第97巻 FILE.7~9に相当するエピソードです。
自然と触れ合う授業の下見をするため、群馬県を訪れたコナンたちと小林先生・若狭先生。
現地の小学校教師・善田舞佳に山菜採りにぴったりの山まで車で連れていってもらう。
山菜採りを楽しむ一行だったが、コナン・哀・若狭は風向きが変わった時に血の匂いを感じ取った。
急いで善田の車の近くに駆け付けると、そこには車を停めた時にはなかった男性の遺体が…。
若狭の過去の一端が描かれているエピソードです。
『御守り』という言葉から、彼女はかつて羽田浩司と交わした会話を連想しています。
また、右目を抑えて座り込んでいることから、右目に障害があるのでは?とコナンが疑念を抱いています。
1053-1054話 牧場に墜ちた火種(前編/後編)
単行本第99巻 FILE.4~7に相当するエピソードです。
コナンと少年探偵団は小林先生と若狭先生と一緒に、ニワトリを譲ってもらうためバスで鳩山牧場に向かっていた。
同じバスには同じ牧場へ向かう男が3人と、安室透が乗り合わせていた。
牧場を調べているうちに歩美がはぐれてしまったため、コナンたちは手分けして歩美を探すことに。
そこへ現れた牧場主の弟を名乗る男が歩美を人質にとり、コナンたちを地下室に閉じ込めてしまう。
その地下室には先に閉じ込められていた風見がおり、牧場主の遺体がベッドに寝かされていた。
若狭先生と安室透が初めて顔を合わせるエピソードです。
バスの中で初めて安室に会った時、若狭先生は彼に意味深な視線を向けています。
また、いつも身に着けている将棋の駒を落としてしまい、それを安室が拾ったことに気づいた若狭。
暗闇で安室を襲って気絶させ、駒を取り戻しています。
視界を奪った状態とはいえ、あの安室の上を行く強さを披露しています。
また将棋の駒については、安室が公安の資料で目にしたことがある…と回想しています。
羽田浩司が御守りとして肌身離さず持っていた角の駒が、彼が殺害された後紛失したとのことです。
1060話 沖野ヨーコと屋根裏の密室(後編)
単行本第99巻 FILE.8~10に相当するエピソードです。
沖野ヨーコが毛利探偵事務所を訪ねてきた。
知り合いのTVプロデューサーの姉が嫁いだ家の別荘で、その姉が失踪してしまったという。
ヨーコがそのプロデューサーと一緒にその別荘を訪れたところ、失踪した姉の主人が行方不明になり、探し始めて4日目の朝に屋根裏部屋で遺体で発見されたという。
その密室殺人の謎を解いてほしいというヨーコだが、小五郎は腹痛でトイレにこもることに。
そこに現れた脇田兼則が、コナンたちと一緒に推理を始めて…。
若狭本人はこの事件にはかかわっていないのですが…。
安室透が若狭の写真を見つめているシーンがあります。
牧場の事件の時に、こっそり撮影しておいたんですね。
『安室は若狭留美を怪しんでいる』ということが描かれているのみですが、今後の伏線となりそうです。
未アニメ化 13年前の声を探せ
単行本第101巻 FILE.1~3のエピソードです。
日曜日、学校で飼育しているウサギの世話をするため登校したコナン・哀・少年探偵団。
ウサギの世話をしていると、突然哀に「志保さんだよね?宮野明美さんの妹の…」と話しかけてくる男が現れた。
その男・村田は帝丹小OBで、同窓会をやりに来たという。
後から現れた柳町、市橋と共に卒業式前日に埋めたタイムカプセルを探すつもりだが、埋めた場所を知っている宮野明美が姿を見せない。
しかし明美は隠し場所を暗号にして先生に託していたため、コナンたちもタイムカプセル探しに協力することにした。
帝丹小学校が舞台のエピソードなので、若狭先生の出番が多いです。
小学校の時に宮野明美と同級生だった村田さんが哀ちゃんを見て「志保ちゃんだよね?」と声をかけてきます。
それを聞いていた若狭先生のモノローグがなんとも意味深。
宮野…志保…
あの毒薬の研究を引き継ぎ そして組織を裏切った…ヘルエンジェルの娘…
この子が…!?まさかね…
引用:少年サンデー20号 名探偵コナンFILE1070『こんな所で会えるとは…』
若狭先生は
- 羽田浩司が飲まされた毒薬をヘルエンジェルが作っていたこと
- ヘルエンジェルには明美と志保という娘たちがいたこと
を把握していることが明らかになりました。
ラストで寿司の出前を終えて帰っていく脇田を窓から眺めているシーンがありますが…。
ここで脇田を怪しんでいるかどうかは不明です。
浅香=ラム説はボスの名前が判明した時点で消えている
当初、羽田浩司殺害事件の現場に残されていた暗号は、『ASACA』と『RUM』の2つの単語だと考えられていました。
しかし、それはミスリードで、実際は『CARASUMA』だったことが判明しています。
引用:名探偵コナン 第95巻『ホラ♡』
つまり、暗号の意味が『CARASUMA』だと判明した時点で、『ASACA=RUM』説は覆されているのです。
むしろ浅香≠RUM、つまり浅香はラムではないと考えた方が自然な流れになっています。
若狭留美が浅香だとすると、もうその時点で彼女はラムではないことがほぼ確定します。
では、若狭留美が浅香である根拠を考えていきたいと思います。
若狭=浅香?羽田浩司とのつながり
ラム候補である3人、つまり黒田兵衛・若狭留美・脇田兼則は、それぞれ水面下で何かを探っているような怪しい動きを見せています。
若狭留美は3人の中で唯一、羽田浩司に関係があるような伏線が強調されています。
羽田浩司とは
17年前にアメリカである事件に巻き込まれて死亡した天才棋士。
羽田秀吉の義理の兄。
APTX4869の服用者リストに名前が載っており、工藤新一の2つ下に掲載されている。(このことから、リストは服用順になっているわけではないことがわかる)
事件当日、同じホテルの別の部屋でアマンダ・ヒューズというアメリカの資産家が亡くなっている。
アマンダのボディガードである『浅香』という人物がこの殺害事件の最重要容疑者だとされているが、消息は一切不明。
若狭留美の名前には『浅香』が隠されている
『若狭留美』の名前はアナグラムになっていて
WACASA RUMI
↓(WをさかさまにしてMとし、並べ替える)
IM ASACA RUM
RUM IM ASACA
ASAKA IM RUM
などの文章に作り替えることができます。
黒田兵衛や脇田兼則が『若狭留美』の名前に反応していたのは、このアナグラムを見抜いたからです。
この中で注目したいのは、『RUM IM ASACA』です。
『ラム、私は浅香だ』と取れる文章になります。
これは浅香が表舞台に出てきたことをラムに対して知らせているか、挑戦状を突きつけているように取れます。
『白い手の女』のエピソードで、若狭先生の名前が新聞に掲載されました。
引用:名探偵コナン 第92巻『真っ白な気持ち』
このエピソードにおいて、若狭留美はゲス・ゴルファーこと伴野貞悟と被害者となる飯山来美が言い争っているのを見ただけで『二人の間で何かが起こる』と予想しました。
わざと学芸会のセットの絵を汚し、描き直しのためにコナンたちを自宅マンションに招いています。
そこまで頭が回る彼女のことですから、有名なゴルファーが殺人事件を起こし、その解決に小学校教師が一役買ったとなれば、新聞に名前が載るという事態は容易に想像がついたのではないでしょうか。
つまり若狭留美は
- コナンが殺害事件現場に居合わせるようお膳立てをした
- 事件の解決に一役買って新聞に『若狭留美』の名前を載せ、ラムの目に触れさせた
この2つの目的を同時に遂行したことになります。
コナンを殺人現場に遭遇させた理由は不明ですが、新聞に名前を載せた理由として最も可能性が高いのは、『若狭留美』に隠された『浅香』を何者かにアピールするためだったと考えられます。
羽田浩司の事件をネットにアップしている人物は若狭留美?
羽田浩司が殺害された事件については、コナンがネットで情報収集をしていました。
引用:名探偵コナン 第89巻『握られたハサミ』
削除されるのをお構いなしに、誰かが定期的にネットにアップしているようです。
黒田兵衛・若狭留美・脇田兼則は、3人ともネットで工藤新一のニュースを見ているなど、似たような行動をとっているシーンがあります。
そこで一点気になるのは、黒田兵衛と脇田兼則はスマホでネットを見ているにもかかわらず、若狭留美だけはパソコンでネットを見ているという点です。
引用:名探偵コナン 第95巻『濃紅の予兆』
パソコンでAPTX4869の服用者リストも見ているのがわかります。
このリストは黒ずくめの組織が管理しているはずなので
- 黒ずくめの組織のデータベースにアクセスしている
- 組織の誰かからリストを横流ししてもらった
- 自分で犠牲者の情報を集めて作ったリストである
このいずれかに当てはまると思われます。
少し話が逸れました。
いずれにせよ、若狭留美にはパソコンでネットを閲覧する習慣があることは確かです。
そしてネットに情報をアップするなら、スマホよりもパソコンを使った方が便利なのではないでしょうか?
ここから、羽田浩司の事件の情報をネットにアップしているのは若狭留美の可能性があるという答えが導き出されます。
なぜ羽田浩司に関する情報をネットにアップするのか。
それはやはり誰かに羽田浩司殺害事件の謎を解いてほしいからです。
若狭留美が羽田浩司を殺害したラムであれば、こんな行動をとるはずがありません。
将棋の駒を身に着けている
若狭留美と羽田浩司の間に何らかの関係があると思われる根拠が、もうひとつあります。
羽田浩司は天才と呼ばれた棋士でしたが、若狭留美は将棋の駒を身近に置いている描写があります。
引用:名探偵コナン 第93巻『ブザービーター』
コナンや少年探偵団たちと一緒にキャンプに行った時、若狭留美のズボンのポケットに将棋の駒らしきものが入っていました。
アニメだともう少し将棋の駒の形だとわかりやすくなっています。
引用:名探偵コナン 第95巻『ホラ♡』
こちらはわかりやすいですね。
パソコンの隣に、将棋の駒が置かれています。
若狭留美がラムだったとしたら、なぜ将棋の駒を常に手元に置いているのでしょうか?
引用:名探偵コナン 第90巻『暗がりに鬼を繋ぐが如く』
羽田浩司殺害事件を、ジンは『ラムが抜かった仕事』と表現しています。
何かしらのミスをした仕事であり、現在もケリがついていないため、自分への戒めや羽田浩司のことを忘れないために将棋の駒を持っているとも考えられますが、世界的犯罪組織のNo.2が取る行動としてはやや違和感があります。
若狭留美が羽田浩司の関係者、それも恋人などの近しい関係であったとしたらどうでしょうか。
彼の遺品を常に身に着けているのは非常に自然です。
そもそも『ラムが抜かった仕事』とは、ラムが何をしくじったというのでしょうか。
殺人事件において、何かミスをしたとすれば
- 殺す予定がなかった人間を殺してしまった
- 殺さなくてはならない人間を殺し損ねた
- 殺害現場を目撃されてしまった
これらの可能性が考えられます。
『浅香』はアマンダと羽田浩司が殺害された日以来姿を消していますが、これがラムにとっての想定外=ミスだったのではないでしょうか。
- 本来は浅香も殺すつもりだったが逃げられた
- アマンダや羽田浩司を殺害するところを浅香に見られた
このいずれか(もしくはさらに別の理由)のためにラムは浅香を探し続けているのではないでしょうか。
そして若狭留美は、なんらかのきっかけで(おそらく工藤新一=江戸川コナンであることを知って)今がラムに復讐する好機であると表舞台に再び姿を現したのではないでしょうか。
若狭留美と周辺人物との人間関係
若狭留美に対する灰原哀の態度
灰原哀はもともとシェリーとして黒ずくめの組織に所属していたため、組織の人間を見つけ出すことに長けています。
変装しているベルモットの気配を感じ取ったり、元NOCだった赤井秀一からも組織の人間の気配を感じ取っています。
しかし、若狭留美に対しては、それらしき描写があまりありません。
引用:名探偵コナン 第93巻『ティップオフ』
『燃えるテントの怪』の時に少し反応を見せましたが、この時の若狭留美は殺気を押し殺しており、明らかに異様な雰囲気です。
コナンも反応していたため、哀が組織の人間の気配に反応したのか、単に異常な殺気に反応したのか判断が難しいところです。
しかもその後、哀は若狭先生に好意的な態度をとるようになります。
引用:名探偵コナン 第93巻『ブザービーター』
『燃えるテントの怪』で人質にとられてしまった歩美を、若狭先生が助けてくれたことがきっかけですが…。
その直前、若狭先生が犯人に対して殺気を放った時には、哀は怯えた様子がありませんでした。
このことからも、若狭先生が組織の人間である可能性は低いと考えられます。
黒田兵衛に対する態度
同じく『燃えるテントの怪』で、若狭留美と黒田兵衛は初の対面を果たしました。
引用:名探偵コナン 第93巻『ヴァイオレーション』
この時、若狭留美は黒田兵衛を睨んだり、挑発するような発言をしています。
一方、黒田兵衛は若狭留美に接触するためにひとりでキャンプに行っていますし、事件現場でもやけに若狭留美を気にしています。
黒田兵衛が若狭留美を気にしているのは、彼女の名前がアナグラムになっていることに気づいたからでしょうが…。
若狭留美がラムだとしたら、黒田兵衛に対する態度の説明がつきません。
羽田浩司殺害事件、もしくは別の事件において黒田兵衛と接触していない限り、睨みつけるような態度はとらないでしょう。
むしろ若狭留美は、黒田兵衛をラムだと疑っていると思われます。
黒田のことを『羽田浩司を殺害したラム』だと思ったからこそ、すごい形相で睨みつけたり、挑発するような発言で煽って反応を確かめていたのではないでしょうか。
黒田と若狭の関係を見ても、やはり若狭留美=ラムだという根拠は弱いのがわかります。
江戸川コナンに対する態度
若狭留美は帝丹小学校1年B組の副担任として登場しましたが、その目的はそもそも江戸川コナンに接触するためであるように思われます。
彼女が初登場した『新任教師の骸骨事件』では、あらかじめ倉庫に白骨死体があることを確認した上で、コナンや少年探偵団と一緒に倉庫に向かっています。
また、推理をしているコナンを意味深な表情で見つめています。
引用:名探偵コナン 第91巻『スキュタレー暗号』
『白い手の女』でも、わざわざコナンを殺人事件現場に引き合わせるために小細工をして自宅に招いています。
また、APTX4869の服用者リストを見ていたり、哀に対して工藤新一についての質問をしていることから、明らかに工藤新一に興味があることがうかがえます。
引用:名探偵コナン 第95巻『じっとしてなさい!』
ちなみに、この時も哀は若狭先生に怯える素振りを見せたり、組織の人間の匂いを感じ取ったりはしていません。
また、京都で起こった殺人事件を解決したのは工藤新一であるというニュースを見た若狭留美は、APTX4869の服用者リストを見て口元に笑みを浮かべています。
引用:名探偵コナン 第95巻『濃紅の予兆』
リスト上では死亡したことになっている工藤新一が、実は生きていた…。
新一のことを『羽田浩司殺害事件の謎を解く手がかり』としてとらえていることが透けて見えます。
彼女は工藤新一=江戸川コナンであることを気づいている可能性がありますから、この時の笑みは『やっぱり江戸川コナンは工藤新一だ』という確信を得た表情だったのかもしれません。
若狭留美が黒ずくめの組織の人間である可能性は低い
若狭留美はまだ登場して日が浅いキャラクターで、登場しているエピソードも少ないです。
しかしその数少ないエピソードには、彼女が浅香であり、ラムではないと仮定できる要素がたくさん散りばめられています。
哀が警戒していないことからも、若狭留美が黒ずくめの組織に関係している可能性は低いと考えられます。
彼女は浅香であり、羽田浩司と深いかかわりがあり、独自に羽田浩司殺害事件の真相やラムを追っている立場なのではないでしょうか。
かといって、彼女はコナン=新一の味方であるとも言い切れないのですが…。
世良真純やメアリーに近い立場の存在と言えそうですね。
おまけ:若狭留美の声優は『うる星やつら』のラム
余談ですが、若狭留美の声優を担当している平野文さんは、アニメ『うる星やつら』でラムの声を担当していました。
ラム疑惑がある若狭留美に、(別アニメの)ラム役の声優さんをあてるというのは制作側のユーモアですね。
さらに余談ですが、『うる星やつら』の諸星あたる役の古川登志夫さんは、群馬県警の山村ミサオ警部を演じています。
ちなみに平野綾さんは、若狭留美以前にも名探偵コナンに出演していたのをご存知ですか?
劇場版『探偵たちの鎮魂歌』で、容疑者役を演じています。
『探偵たちの鎮魂歌』は安室透役の古谷徹さんも別役で出演していたり、光彦役の大谷育江さんが休業中だったため折笠愛さんが代役を務めていたりと、キャスティングが非常に面白い作品になっていますよ。
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