劇場版名探偵コナンのおすすめランキング!全23作品のあらすじと見所も紹介

劇場版名探偵コナンのおすすめランキング!全23作品のあらすじと見所も紹介

名探偵コナンの劇場版は、原作・テレビアニメとはまた違った壮大なスケール感が魅力です。

ぜひ全部見ていただきたいのですが、もう20作品以上もあるので、全部観るのはちょっと大変ですよね。

 

私の個人的な好みが大いに反映されていますが、劇場版コナンのオススメランキングを作成してみました。

このランキングを参考に、気になる作品から鑑賞していただけると嬉しいです。




第23位 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)

バカンスで神海島を訪れたコナンたち一行は、財宝探しに集まったトレジャーハンター一味と出会う。

コナンたちは島の観光課が企画した宝探しを、蘭と園子はダイビングをしてバカンスを満喫していた。

そんな中、トレジャーハンターの一人がサメに襲われて死亡。

コナンは事故ではなく殺人事件だと推理する。

そして蘭と園子がトレジャーハンターたちに連れ去られてしまい、コナンは蘭たちを助けるため海底神殿に向かうことに…。

 

公開:2007年(第11作目)

監督:山本泰一郎

脚本:柏原寛司

興行収入:25億3000万円

主題歌:愛内里菜&三枝夕夏「七つの海を渡る風のように」

 

蘭と園子の友情がテーマになっている作品です。

2人がお互いに背中を預けるシーンが印象的。

序盤で佐藤刑事と高木刑事が強盗犯と繰り広げるカーチェイスも格好いいです。

 

ただ全体的にストーリー展開が間延びしている印象があり、クライマックスのインパクトも弱めかな…。

 

 

個人的なイチオシポイント

高木刑事の喫煙シーン

普段はタバコを吸わない高木刑事ですが、指紋をとるために喫煙者のフリをして容疑者からマッチを借りるシーンがあります。

いつもの優しい高木刑事とは違う、クールな姿が印象的!

無事指紋をとることもでき、高木刑事の超かっこいいファインプレーが光るシーンです。

 

 

 

第22位 11人目のストライカー

ある日の昼下がり、毛利探偵事務所に爆破予告が電話がかかってきた。

犯人が告げた暗号をコナンが解き、爆発による犠牲者は出さずに済んだ。

だが犯人から、またもや小五郎宛てに脅迫状が届く。

しかも標的は前回よりも多くの人の命…。果たしてコナンは爆発を防げるか! ?

 

公開:2012年(第16作目)

監督:山本泰一郎(総監督)/静野孔文(監督)

脚本:古内一成

興行収入:32億9000万円

ゲスト声優:三浦知良・遠藤保仁・楢崎正剛・中村憲剛・今野泰幸・足立梨花・桐谷美玲・川田裕美

主題歌:いきものがかり「ハルウタ」

 

サッカースタジアムに設置された爆弾の捜索と解除のため、コナンが奮闘する作品です。

 

Jリーグ20周年記念プロジェクトとのコラボ作品なので、プロサッカー選手が本人役で登場しているのですが…。

声優としては素人であるため、アフレコへの違和感がかなり強いです。

私は棒読みに耐えられないので、この作品は22作品中もっとも視聴回数が少ないですね。

逆にそこが気にならない方であれば、ストーリー自体は悪くないと思います。

 

  • 回想を含めて殺人事件が一切発生していないのは、『天空の難破船』と本作のみ
  • 榎本梓が劇場版初登場
  • 声優の辻谷耕史さんが演じる赤木英雄選手が登場している唯一の劇場版(辻谷さんは2018年10月17日に急逝)

 

 

第21位 戦慄の楽譜(フルスコア)

園子のコネで堂本音楽ホールの完成記念公演の練習を見学していたコナンたち。

ソプラノ歌手の秋庭怜子と出会い、帝丹小学校のクラス合唱の指導をしてもらうことに。

だが指導当日、怜子の飲み物を勝手に飲んだ元太が喉を痛めて声を出しにくくなってしまう。

記念公演当日、コナンと怜子は何者かに襲われてボートに乗せられ、貯水池に流される。

一方、怜子不在のまま公演が始まった堂本音楽ホールでは、次々と爆発が起こり始める。

 

公開:2008年(第12作目)

監督:山本泰一郎

脚本:古内一成

興行収入:24億2000万円

ゲスト声優:山里亮太・坂下千里子・西尾由佳理

主題歌:ZARD「翼を広げて」

 

タイトル通り、音楽がメインとなっている作品です。

コナンたちが帝丹小学校の校歌を合唱するシーン、コナンの音痴ぶりがとっても可愛いです(テレビアニメ版でもたまに披露されていますが)

秋葉怜子とコナンが歌声で警察に110番通報をするシーンがあるのですが、あまりにも現実離れしていて驚きました。

…が、どうやら条件が揃えば実際に声で電話を発信することは可能なようです…さらにびっくりですね。

 

秋葉怜子がクライマックスでアメイジング・グレイスを歌うシーンがとても綺麗で素敵なんです。

他にも哀ちゃんがリコーダーでコナンにコンタクトを取るなど、とにかく音楽を絡めよう!という工夫がよく見えて面白い作品です。

 

 

第20位 沈黙の15分(クォーター)

再選を果たした朝倉都知事に謎の脅迫状が届き、翌日、都知事が開通した新地下鉄トンネルが爆破された。

爆弾に気づいたコナンの活躍でケガ人を出さずに済んだが、犯人が再び大惨事をもたらしかねないとコナンは懸念。

蘭や少年探偵団たちと一緒に、ダム建設のため湖に沈められて移設された新潟県北ノ沢村を訪れる。

8年ぶりに村に集まったという幼馴染5人組に会うコナン。

その翌日、8年前に崖から転落して頭を打ち、昏睡状態になっていた少年が目を覚ました…。

 

公開:2011年(第15作目)

監督:山本泰一郎(総監督)/静野孔文(監督)

脚本:古内一成

興行収入:31億5000万円

ゲスト声優:渡部陽一・宮根誠司

主題歌:B’z 「Don’t Wanna Lie」

 

春~夏の出来事として描かれることが多い劇場版コナンですが、この作品は珍しく冬の雪国が舞台となっています。

ラスト近くで雪崩にのまれてしまったコナン。

15分のタイムリミットに間に合うか…!?という緊迫感がすごいです。

 

また、この作品からはコナンの有名な名台詞も生まれました。

 

一度口から出しちまった言葉は、もう元には戻せねーんだぞ。

言葉は刃物なんだ…使い方を間違えると、やっかいな凶器になる。

 

喧嘩をして暴言を吐きそうになった元太と光彦相手にコナンが言ったセリフです。

胸に留めておきたい言葉ですよね。

 

  • コナンたちの担任・小林澄子先生が劇場版初登場

 

 

第19位 業火の向日葵

マンハッタンで開催されたオークションで、ゴッホが2番目に描き、第二次世界大戦時の芦屋空襲で焼失したとされている『ひまわり』の模写を鈴木次郎吉が落札した。

オークション終了後の記者会見で、次郎吉はゴッホの『ひまわり』を7枚すべて集め、日本で展示することを発表する。

『ひまわり』を守るための7人のサムライを紹介していた時に怪盗キッドが姿を現したが、彼は警備をかいくぐり逃走してしまう。

そこへ突然姿を現した工藤新一は、鈴木次郎吉や園子、7人のサムライと共に専用ジェット機で日本へ向かう。

 

公開:2015年(第19作目)

監督:静野孔文

脚本:櫻井武晴

興行収入:44億8000万円

ゲスト声優:榮倉奈々・知英

主題歌:ポルノグラフィティ 「オー!リバル」

プレストーリー:第774話「消えたムンクの叫び」

 

ゴッホが描いた絵画『ひまわり』が重要な役割を果たすため、コナンシリーズ初の「アートミステリー」と位置付けられている作品です。

怪盗キッドが登場する劇場版としては5作目にあたります。

 

とにかく怪盗キッドの活躍がカッコいいです!

怪盗キッドの姿だったり、工藤新一に変装していたり、陰に日向に奮闘しています。

クライマックスで蘭を窮地から助け出すのもキッドなので、正直『劇場版名探偵コナン』ではなく『劇場版まじっく快斗』と言った方が評価が上がる作品だと思います。

 

残念なのは、重要なキャラクターにあてがったゲスト声優さんの演技が……なこと。

また真犯人の犯行動機もショボイので、がっかり感があります。

この2点がなければ、もっと評価が上がったのですが…。

 

 

個人的なイチオシポイント

園子が鈴木次郎吉と一緒に記者会見をしているシーン

普段は気の強い普通のJKという感じの園子ですが、たまに見せる『お嬢様らしさ』が大好きなんです。

『業火の向日葵』では、園子は次郎吉と一緒に記者会見に出席しています。

その堂々とした受け答えに、さすがの育ちの良さを感じます。

 

小五郎がコナンのために湖に飛び込むシーン

美術館の崩壊に巻き込まれたコナンですが、ラストで無事に湖面に浮上してきます。

それを見て喜ぶ蘭たちですが、真っ先に行動を起こしたのは小五郎でした。

なんとスーツ姿のまま、迷うことなく湖に飛び込んでコナンの元へ!

きちんと『コナンの保護者』をしている一面が垣間見えるシーンです。

 

  • 怪盗キッドの助手・寺井黄之助が劇場版初登場
  • 警視庁捜査一課のメンバーで登場するのは目暮警部のみ
  • 本作から鈴木次郎吉役は富田耕生さんが担当

 

 

第18位 水平線上の陰謀(ストラテジー)

豪華客船「アフロディーテ号」の処女航海に招待されたコナンたち。

船内でかくれんぼをしていたところ、園子が何者かに拉致・監禁されてしまう。

園子は無事助け出されたが、今度は八代造船の社長・八代貴江が何者かに刺殺され、会長の八代延太郎も行方不明になってしまう。

15年前の貨物船沈没事故と、半月前の八代造船の船舶設計士の死が事件にかかわっているようだが……?

 

公開:2005年(第9作目)

監督:山本泰一郎

脚本:古内一成

興行収入:21億5000万円

主題歌:ZARD 「夏を待つセイル(帆)のように」

 

舞台は洋上の豪華客船!

タイタニックをほうふつとさせるような舞台設定ですね。

 

陰の主役は小五郎です!

いつもは犯人のミスリードに引っ掛かり、コナンに探偵役として利用されてしまう小五郎ですが…。

この作品では、コナンよりも先に小五郎が真相にたどり着きます。

真犯人と対峙し、取り押さえるのも小五郎の役割です。

 

原作でもテレビアニメでも、ダメ男なところが強調されがちな小五郎ですが…。

この作品では、文句なしにカッコいい小五郎が堪能できますよ。

 

 

個人的なイチオシポイント

小五郎が真犯人を追い詰めるシーン

やっぱり一番の見所は小五郎が活躍するシーンですね。

なぜ小五郎がコナンより早く真犯人を突き止めることができたのか…その理由が小五郎本人の口から語られます。

犯人に手をあげることができず、ギリギリまで殴られっぱなしの防戦一方というところにも男気を感じます。

 

  • 鑑識課のトメさんが登場している最後の劇場版(声優の中嶋聡彦さんが2017年に逝去したため)

 

 

第17位 銀翼の奇術師(マジシャン)

毛利探偵事務所に、舞台女優の牧樹里が訪ねてきた。

彼女が所有している運命の宝石『スターサファイア』を狙い、怪盗キッドから予告状が届いたという。

小五郎は彼女が主演する舞台の公演中に犯行が行われると推理し、コナンたちと共に劇場へ向かうことに。

そこに登場したのは、なんと工藤新一に変装した怪盗キッドだった。

 

公開:2004年(第8作目)

監督:山本泰一郎

脚本:古内一成

興行収入:28億円

主題歌:愛内里菜 「Dream×Dream」

 

怪盗キッドが登場する劇場版としては、『世紀末の魔術師』に続く2作目にあたります。

 

舞台女優が持っているスター・サファイアを狙う怪盗キッド。

大胆にも工藤新一に変装して乗り込んでくるキッドですが、もちろんコナン以外は誰も気づかないんですね。

 

また、宝石を守ったお礼として函館にある樹里の別荘に招待されたコナンたちですが…。

函館に向かう飛行機の機内が、この映画最大のクライマックスの舞台!

空飛ぶ密室で起こる殺人事件と、無事着陸できるかどうかの瀬戸際というスリルが面白い作品です。

 

最初はコナンvs怪盗キッドという図式だったはずが、途中からはキッドとコナンが協力して困難に立ち向かう形になります。

終盤でキッドが見せる機転が素晴らしくカッコいいです。

 

また、弱音を吐く蘭ちゃんが、つい新一に告白してしまうのもいいシーン。

蘭ちゃん本人の中では『あれはキッドの変装だったんだ』と、告白自体がなかったことになっています。

 

小五郎や園子ではなく英理が麻酔銃で探偵役になっている珍しい作品ですが、英理が飛行機に乗る理由が強引すぎるのが唯一残念なポイントですね。

 

 

個人的なイチオシポイント

コナンとキッドが飛行機の操縦を試みるシーン

シーンというにはあまりにも尺が長い部分なんですが(笑)

機長と副操縦士が意識不明の重体に陥ったため、彼らに代わって操縦席に座るキッドとコナン。

飛行機を無事着陸させるため、キッドとコナンが協力している胸アツなシーンです。

この一連のシーンでは、キッドが陣頭指揮をとったり、管制コントロール室とやりとりをしたり、蘭の緊張をほぐすためにスリーサイズを尋ねたりと、キッドの魅力がこれでもかと描かれています。

 

  • 妃英理がコナンの麻酔銃を受けて探偵役となっている唯一の作品
  • ダジャレクイズは阿笠博士ではなく怪盗キッド(が変装した工藤新一)が出題している
  • 萩原研二役の三木眞一郎さん・松田陣平役の神奈延年さんがそれぞれ別の役で出演している

 

 

第16位 絶海の探偵(プライベート・アイ)

京都・舞鶴湾で海上自衛隊によるイージス艦「ほたか」の体験航海に参加していたコナンたち。

自衛官・笹浦洋介の左腕のみが発見され、コナンは平次に連絡して捜査協力を要請する。

平次は若狭湾の造船所で、笹浦の左腕のない遺体を発見。

そして某国のスパイXがイージス艦に乗り込んでいることも判明する。

 

公開:2013年(第17作目)

監督:静野孔文

脚本:櫻井武晴

興行収入:36億3000万円

ゲスト声優:柴咲コウ

主題歌:斉藤和義 「ワンモアタイム」

プレストーリー:アニメ第694話「消えた老舗の和菓子」

 

第9作目の『水平線上の陰謀』と同じく、舞台は海の上。

今度はイージス艦で事件が起こります。

 

『水平線上の~』とは異なり、今回は大阪で平次も活躍!

船上と陸上の両方でストーリーが進行していくので、飽きさせない展開となっています。

平次にもカッコイイ見せ場が用意されているのがいいですね。

平次が撃たれて泣いてしまう和葉がとっても可愛いです。

 

本作のゲスト声優は柴咲コウさん。

序盤からエピローグまで活躍する主要キャラを演じるゲスト声優は、柴咲さんが初めてですね。

収録後に録ったものを聞いてみたら納得のいかない部分があったので、収録のやり直しをお願いしたというエピソードがあるほど熱心にアフレコに臨まれたそうです。

 

クライマックスで蘭を捜索するシーンの緊迫感がたまらない作品なんですよね。

レギュラーキャラクターたちの蘭への思いが胸に迫ってきます。

 

ちなみに『コナンは感情的な涙は決して流さない』というのがコナンの基本設定なのですが…。

この作品では、一度だけコナンが涙を流しているような表現があります。

あとで『あれは汗』という設定になったようですが…うーん、涙っぽく見えますけど…(笑)

 

 

個人的なイチオシポイント

園子が号泣しているシーン

スパイXによって海に落とされてしまった蘭。

その蘭の捜索シーンが本作のクライマックスですが、そのシーンの園子の演技がすごいです。

ずっと探してよ!見つかるまで蘭を探してよ!

聞いているこちらまで号泣してしまうほどの泣き演技!

必見のシーンです。

 

綾小路警部が登場!

京都府警の綾小路文麿警部が登場している劇場版としては、第3作目にあたります。

ヘリコプターでイージス艦にやってきて捜査に合流します。

ヘリ→イージス艦と乗り物に乗るからか、今回はシマリスは連れていません。

 

  • テレビアニメでプレストーリーが描かれた初めての劇場版
  • 防衛省・海上自衛隊が制作に全面協力している
  • 小川真司さんが演じる遠山銀司郎、小山武宏さんが演じる服部平蔵が登場する最後の作品

 

 

第15位 時計じかけの摩天楼

ある夜、黒川邸で黒川大造が何者かに殺害される事件が発生。

コナンが眠りの小五郎として事件を無事解決する。

数日後の4月26日、有名な建築家の森谷帝二から新一宛にパーティの招待状が届く。

コナンの姿では行けないため、小五郎に代理人として行ってもらうことに。

新一の誕生日前日である5月3日、コナンは爆薬の盗難や連続放火のニュースを見ていた。

その時、爆薬を盗んだ犯人と名乗る人物から爆破予告の電話がかかってきて…。

 

公開:1997年(第1作目)

監督:こだま兼嗣

脚本:古内一成

興行収入:11億円

ゲスト声優:小堀裕之&川谷修士(2丁拳銃)・野村明大

主題歌:杏子 「Happy Birthday」

 

記念すべきコナン初の劇場版です!

第一作目でレギュラーキャラクターが少なかったこともあり、一人一人のキャラクターの魅力がじっくり描かれています。

特に新一と蘭のラブストーリーは必見です!

 

クライマックスの爆弾解体シーンで、蘭ちゃんは最後に青いコードを切ります。

なぜ赤を切らなかったのかと不思議がるコナンに、蘭ちゃんはこう答えます。

だって赤い糸は……新一と繫がってるかもしれないじゃない?

蘭ちゃんが可愛すぎて!最高のシーンです!

 

最近の作品に比べるとアクションシーンの迫力には欠けますが…。

その分推理パートが丁寧に描かれ、伏線もきちんと描かれているのでじっくりストーリーを楽しむことができます。

名探偵コナンの王道とも言える不朽の名作ですね。

 

犯人の森谷帝二は、シャーロック・ホームズの宿敵ことジェームズ・モリアーティ教授がモデル。

劇場版第1作目にふさわしいモデルですよね。

 

個人的なイチオシポイント

新一の誕生日を心待ちにしている蘭ちゃん

新一の誕生日を祝うための計画を立て、プレゼントを選ぶ蘭ちゃん。

誕生日をすごく楽しみにしているのが伝わってきて、本当に可愛いです。

小五郎や園子はともかく、初対面の森谷教授にもウッキウキで話しちゃうシーンが微笑ましいです。

 

白鳥刑事の怪演

この映画では、白鳥刑事(今は警部ですが、当時は警部補でした)が初登場しました。

容疑者候補として用意されたオリジナルキャラクターですが、その後も劇場版に登場し、原作にも逆輸入。

今や警視庁捜査一課になくてはならない人気キャラクターにまで成長しました。

 

この作品では、容疑者候補なのでとにかく怪しい雰囲気を醸し出しています。

塩沢兼人さんの怪演に注目です!

 

コナンの逆輸入キャラクター!アニメや劇場版から原作へ登場

 

  • 白鳥刑事が初登場した作品(この映画では任三郎と言う名前は未設定だった)
  • 高木刑事・佐藤刑事などは登場していない

 

 

第14位 14番目の標的(ターゲット)

目暮警部が何者かにボウガンで狙撃される事件が発生。

その次は英理が毒入りのチョコレートを食べて倒れ、阿笠博士もボウガンで狙撃されてしまう。

現場に残された遺留品と狙われた3人の名前から、コナンは小五郎の関係者が狙われていること、トランプの絵札が関連していることに気づく。

名前に十のつく辻弘樹も狙われるが、コナンの機転で危機を免れる。

海洋娯楽施設「アクアクリスタル」を訪れたコナンたちだったが、そこには名前に数字のつく人物たちが勢ぞろいしていた。

 

公開:1998年(第2作目)

監督:こだま兼嗣

脚本:古内一成

興行収入:18億5000万円

ゲスト声優:海原やすよ・ともこ

主題歌:ZARD「少女の頃に戻ったみたいに」

 

名前に数字が入っている人物が、トランプになぞらえて13から順に襲われていく…というなかなか凝った設定の作品です。

小五郎が刑事をやめるきっかけとなった事件と、毛利夫婦が別居することになった理由が明かされています。

 

すっかりコナンおなじみのセリフとなった『ハワイで親父に教わった』は、この映画が元ネタになっています。

 

この作品の魅力のひとつは、小五郎の有能さがたっぷり描かれていること。

普段は冴えない姿ばかり描かれている小五郎ですが…。

銃の腕が非常にいいこと、10年前に村上丈を逮捕した時の手際、村上に人質にされた英理を一瞬の判断で助けるなど、とにかく小五郎の活躍が強調されています。

 

終盤で蘭が犯人に人質に取られてしまいます。

『小五郎が人質にとられた英理を撃った』場面を『コナンが蘭を撃つ』ことで再現する重要なシーンです。

蘭ちゃんが得意の空手で犯人を倒してしまっては元も子もないので、その前に蘭を溺れさせて弱らせておく…という脚本の妙が光っています。

 

白鳥刑事は銃が苦手という設定も、この映画で初めて出ています。

いつもクールで頭のよい白鳥刑事の意外な一面ですね。

 

 

個人的なイチオシポイント

英理を撃った小五郎・蘭を撃ったコナン

人質にとられた蘭を前にして、コナンはようやく小五郎が英理を撃った意味に気が付きます。

人質の足を撃つことで、犯人が人質を連れて逃走するのを防いだんですね。

よほど銃の腕前に自信がないとできませんし、大切な人を助けるためとはいえ引き金を引くのには大変な勇気がいるはず。

小五郎とコナンの決意が強く感じられて、大好きなシーンです。

 

蘭とコナンのキスシーン

車に足をはさまれ、水中から浮上できなくなってしまった蘭。

その蘭を助けるため、ペットボトルに空気を入れて蘭を助けに行ったコナンですが…。

コナンもタイヤに足がはさまって身動きが取れなくなってしまいます。

その時、蘭がコナンに人工呼吸をして、空気をわけてくれました。

極限の状態なのに、コナンを助けてくれる蘭!

さすがのヒロイン力ですね。

 

  • 名前に数字の付く人物が狙われるという設定のため、目暮警部と白鳥刑事の名前がそれぞれ十三と任三郎という設定になる
  • 妃英理・栗山緑が劇場版初登場
  • のちにジョディを演じる一城みゆ希さんが別の役で出演している

 

 

第13位 天国へのカウントダウン

キャンプの帰り、新しく西多摩市に完成したツインタワービルを訪れたコナンと少年探偵団たち。

そこにはツインタワービルのオーナー・常盤美緒に招待された小五郎や蘭たちも訪れていた。

その夜、タワーにあるスイートルームで市議会議員の大木岩松が何者かに殺害され、それを皮切りに連続殺人が始まった。

ツインタワービルのオープンパーティでは常盤美緒も殺害され、黒の組織がビルに仕掛けた爆弾も爆発する。

避難経路を断たれたコナンと蘭はなんとか窮地を脱するも、ビルに取り残された少年探偵団を救うためにコナンは再びビルの中へ…。

 

公開:2001年(第5作目)

監督:こだま兼嗣

脚本:古内一成

興行収入:29億円

主題歌:倉木麻衣 「always」

 

途中まではツインタワービルのオープン記念パーティーで、とっても華やかな雰囲気!

少年探偵団の無邪気で可愛い姿も楽しめます。

 

連続殺人が起こり始めて徐々に不穏な雰囲気になっていき、黒ずくめの組織も暗躍し始めます。

 

この作品は少年探偵団がメインに据えられているので、クライマックスでも彼らが大活躍!

原作やテレビアニメ以上に凛々しくカッコいい探偵団が見られます。

 

哀ちゃんが亡き姉・宮野明美のマンションに電話をして姉の声を聞き、メッセージを残していた…という切ないシーンも見どころのひとつです。

 

テンポがよく、全体的にミステリーとアクションがうまくまとまっている印象。

特に緊迫感溢れるクライマックスシーンは、蘭ちゃんのバンジージャンプや車で空中に飛び出す少年探偵団など、手に汗握るシーンの連続です。

 

ちなみにこの作品に登場する千葉刑事は、今よりかなり痩せていて別人のようです。

 

 

個人的なイチオシポイント

歩美ちゃんと光彦が蘭に恋の相談をするシーン

2人が別々に蘭に恋の相談をします。

蘭が頼れるお姉さんとして慕われているのがよくわかるシーンです。

 

光彦は『歩美ちゃんが好きなのに、灰原さんのことも気になる』というとってもマセた相談。

歩美ちゃんは『コナンくんが好きだけど、コナンくんは蘭お姉さんが好きだから、蘭お姉さんからコナンくんに諦めるように言ってあげて』という相談でした。

小さな子どもながら、切ない恋に胸を痛める2人がとっても可愛いシーンです。

 

クライマックスでの少年探偵団の活躍

そもそも探偵団がビルに取り残されてしまったのは、赤ちゃん連れのお母さんをエレベーターに乗せてあげるため。

もうその時点で胸アツです。

 

爆発による爆風を利用し、車で隣のビルに飛び移ろうとするコナンと探偵団たち。

  • 爆発とタイミングを合わせるために正確なカウントをする歩美
  • 自分が犠牲になって子どもたちを逃がそうとする哀
  • 哀を抱えて車に飛び乗る元太
  • 車から振り落とされそうになった哀の腕を必死でつかむ光彦
  • 哀がぶつかりそうになった柱を破壊するコナン

この連係プレーが素晴らしいんですよね!

特に光彦の『離しませんよ絶対に!』が大好きなんです。

つくづくいい子たちだなあ…とジーンとくるシーンですね。

 

  • 黒ずくめの組織(ジン・ウォッカ)が劇場版初登場
  • この作品から、井上和彦さんが白鳥任三郎警部を演じている
  • 『時計じかけの摩天楼』とややリンクした内容になっている
  • 常磐美緒を演じているのは、『世紀末の魔術師』で浦思青蘭を演じた藤田淑子さん
  • 如月峰水を演じているのは、のちに鈴木次郎吉を演じることになる永井一郎さん

 

名探偵コナンで声優が変わったキャラクターは?死亡以外の理由でも交代

 

 

第12位 瞳の中の暗殺者

現職の刑事が次々に射殺される連続殺人事件が発生した。

そんな中、白鳥警部の妹・沙羅の結婚を祝う会に招待されたコナン・蘭・小五郎・英理。

トイレで佐藤刑事と出くわした蘭だが、その直後に会場が停電。

佐藤刑事が何者かに撃たれてしまうが、蘭はそれが自分のせいだと思い込み、ショックで倒れてしまう。

搬送された病院で目を覚ました蘭は、記憶を失ってしまっていた。

 

公開:2000年(第4作目)

監督:こだま兼嗣

脚本:古内一成

興行収入:25億円

主題歌:小松未歩 「あなたがいるから」

 

コナン(新一)と蘭の関係がメインとして描かれている作品です。

 

警察官連続狙撃事件に巻き込まれてしまった蘭。

佐藤刑事が撃たれたのは自分のせいだという強いショックから、記憶喪失になってしまうのですが…。

記憶をなくしていても、優しくて気立てのいい蘭ちゃんはさすがヒロインだなあと思わせてくれます。

 

小五郎、英理、園子、そして阿笠博士と少年探偵団…。

蘭を取り巻く登場人物たちの葛藤や態度も重要な見所です。

 

トロピカルランドで、蘭を狙っていた犯人に阿笠博士が撃たれてしまいます。

その時とっさに哀ちゃんが博士の前に立ちはだかって、博士を守ろうとするんですよね。

ほんの一瞬のシーンですが、博士に対する哀の思いが伝わってきます。

撃たれた博士が自分のことをそっちのけで蘭を心配するのも胸を打ちます。

 

必死で蘭を守ろうとするコナン。

蘭にどうして守ってくれるの?と聞かれて

お前のことが好きだからだよ。この地球上の誰よりも…

と答えるコナン!

大ピンチのシーンなのに、ものすごくときめくラブコメシーンです。

 

中だるみすることなく、全体的にバランスよくまとまっている良作です。

最後のコナンと小田切警視長のやりとりもかっこいいですよね。

 

 

個人的なイチオシポイント

園子と蘭の友情

記憶を失ってしまった蘭に対し、みんな悲壮的な反応をしていますが…。

中でも園子の態度がひときわ印象的です。

眠っている蘭に付き添いながら、園子は静かに涙を流します。

 

たとえ記憶が戻らなくても…私は一生友達だからね

 

園子にとって蘭がいかに大切な存在かがよくわかります。

ちなみに、園子が涙を見せるのはこのシーンだけ。

蘭の前ではあえて明るく振舞っているのが健気です。

 

記憶を取り戻した蘭の圧倒的な強さ

極限の場面ですべての記憶を取り戻した蘭。

それまで弱々しかったのが、記憶を取り戻した途端に強い強い!

犯人のナイフを蹴りで追ってしまう強さです(笑)

記憶を失っていた蘭ちゃんも可愛かったのですが、やっぱり蘭はこうでなくっちゃ!という気持ちのいいシーンです。

 

  • 塩沢兼人さんが白鳥任三郎を演じている最後の劇場版
  • 井上和彦さんが風戸京介役で出演しているため、新旧白鳥警部が共演していることになる
  • 佐藤刑事・千葉刑事が劇場版初登場

 

 

第11位 漆黒の追跡者(チェイサー)

東京・神奈川・静岡・長野で6人が殺害される事件が起こった。

どの殺害現場にも麻雀牌が残されていたことから、同一犯による連続殺人事件として各県警による合同捜査会議が招集され、小五郎も特別顧問として参加することに。

事件を追う中で、コナンは合同捜査会議に黒の組織のメンバーが変装して潜入していることを知る。

連続殺人事件の真犯人は誰なのか、そして警察に潜入している黒ずくめの組織の一員とは誰なのか…。

 

公開:2009年(第13作目)

監督:山本泰一郎

脚本:古内一成

興行収入:35億円

ゲスト声優:DAIGO

主題歌:倉木麻衣「PUZZLE」

 

黒ずくめの組織と連続殺人事件、2つの厄介な敵がコナンの前に立ちはだかる作品です。

 

連続殺人事件は複数の都道府県が絡んでいるため、普段は出番の少ない地方警察たちが大集合!

神奈川県警、静岡県警、長野県警、埼玉県警、そして群馬県警の刑事たちが登場しています。

地方警察好きにはたまらない作品ですね。

 

この作品には、黒ずくめの組織のメンバー・アイリッシュが登場します。

彼は自力で江戸川コナンの正体が工藤新一だと見抜きました。

大変優秀な頭脳の持ち主ですが、最後はコナンを庇って命を落としてしまいます。

映画で登場した組織のオリジナルキャラクターを生かしておくと今後の展開に影響するため、死なせるしかないというのも理解できるのですが…。

アイリッシュは本当にいいキャラクターだったので、惜しいキャラクターを亡くしたなと今でも思います。

 

コナンに頼まれて、平次が情報収集に奔走するシーンも。

出番は少ないながら、和葉も登場しています。

コナンが危険に巻き込まれそうなことを察した平次が、コナンに絶対今度遊びに来いと言って暗に『死ぬな』と訴えるシーンが秀逸。

平次の声のトーンと表情がスッと切り替わるのが印象に残ります。

 

独自に捜査を進めるコナン、都道府県の垣根を越えて捜査をする警視庁と地方警察、そして人助けをしようと頑張る少年探偵団!

蘭ちゃんのアクションもあり、黒ずくめの組織もありと、魅力的な要素が盛りだくさんの作品です。

 

 

個人的なイチオシポイント

上原刑事を庇う目暮警部

傷害事件の犯人の関係者にナイフで刺されそうになった上原刑事。

同じ長野県警の大和警部が庇おうとするも、足を負傷して杖をついている彼は間に合いません。

上原刑事の前に立ちはだかって代わりに刺されたのは目暮警部でした。

 

うちの管内でよそ様の刑事さんを傷つけるわけにはいかんからな

というセリフがかっこいいです。

 

綾小路文麿警部が登場!

『迷宮の十字路』以来、6年ぶりに綾小路警部が劇場版に登場しています。

シマリスちゃんも一緒に登場!

白鳥警部と電話をするシーンで登場していますが、白鳥警部とは同期だからかリラックスして電話をしている様子がわかります。

 

コナンを守ったアイリッシュ

ボスの元に連れていくため、執拗にコナンを追い詰めるアイリッシュ。

コナンは逃げまどっていましたが、アイリッシュがキャンティに撃たれた途端、アイリッシュを助けようとします。

アイリッシュは最後にコナンを守って命を落としました。

犯人ですら死なせたくないというコナンの信念と、アイリッシュがコナンの信念に心を動かされるのがわかる名シーンです。

 

  • ベルモット、キャンティ、コルン、ピスコ、松本清長、横溝参悟、大和敢助、上原由衣、山村ミサオが劇場版初登場
  • 神谷明さんが毛利小五郎の声を担当している最後の劇場版
  • 松田陣平役の神奈延年さんが、別の役で出演している

 

 

第10位 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)

ある人物から調査の依頼を受けた小五郎は、蘭、コナン、少年探偵団たちを連れて横浜の新テーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。

敷地内にあるレッドキャッスルホテルについた一行は、依頼人の秘書からミラクルランドの腕時計型フリーパスIDをもらう。

蘭と少年探偵団たちはミラクルランドに遊びに行くが、コナンと小五郎は部屋に残される。

顔を隠した依頼人からモニター越しに『ある事件を今から12時間以内に解決しないと、全員のフリーパスIDを爆破する』と言われてしまう2人。

コナンは同じく調査依頼を受けた服部平次や白馬探と合流し、事件解決に動き出す。

 

公開:2006年(第10作目)

監督:山本泰一郎

脚本:柏原寛司

興行収入:30億3000万円

主題歌:B’z「ゆるぎないものひとつ」

 

劇場版シリーズ10作目を記念して、レギュラーキャラがほとんど勢ぞろいしているオールスター作品です。

 

コナン、平次、小五郎、白馬探と探偵たちが勢ぞろい!

(もっとも、この白馬探は怪盗キッドの変装なのですが…)

協力し合って捜査を進めていくコナンと平次と白馬。

3人のキャラクターの違いが面白いです。

 

小五郎も真相にはたどり着けなかったものの、蘭たちのために必死になる姿がカッコイイです。

神奈川県警の横溝警部も、子どもを庇って爆発に巻き込まれたりと原作では見られないような活躍をしています。

 

何も知らずにミラクルランドで遊んでいた蘭ちゃんたちですが…。

みんなをミラクルランドから出さないように仮病を使う哀ちゃんや、ひったくり犯を相手に一歩も引かない蘭・和葉など見所たっぷり。

高木刑事と佐藤刑事のデートシーンも微笑ましいです。

 

また、怪盗キッドの活躍も光ります。

怪盗キッドの姿で登場したり、白馬探の姿で登場したりと陰に日向に奔走していますが…。

最後の最後で一番おいしいところを持っていくのが怪盗キッドらしくてうっとりしてしまいます。

 

この作品には、のちに安室透を演じる古谷徹さん、若狭留美を演じることになる平野文さんが出演しています。

安室や若狭とはまったく違う演技をしていますので、あらためて見てみるとびっくりしますよ。

 

 

個人的なイチオシポイント

子どもたちと運命を共にしようとする阿笠博士

爆弾付きの腕時計型フリーパスIDをつけられてしまったコナンたち。

タイムリミットが迫る中、蘭・和葉・哀と少年探偵団たちは、目暮警部たちに保護されていました。

 

コナンからの連絡を待っていた阿笠博士ですが、タイムリミットの直前に子どもたちがいる部屋の中に入ると目暮警部に話します。

子どもたちだけにしておくわけにはいきませんからな

これは、万が一爆弾の解除が間に合わなかったとき、子どもたちと運命を共にしようという阿笠博士の決意ですよね。

阿笠博士のやさしさがよくわかるシーンです。

 

ちなみにこのシーンでは、警視庁のメンバーが蘭たちを見守っていますが…。

セリフなしで宮本由美も登場しています。

 

おいしいところをかっさらっていく怪盗キッド

エリア設定が解除できていないIDをつけたまま、スーパースネークに乗ってしまった元太。

なんとかIDを回収しようと必死になるコナン、平次、哀ですが、なかなかうまくいきません。

そこに颯爽と空を飛んで現れたのが怪盗キッド!

スーパースネークの車体に引っ掛かったIDを回収し、空中に放り投げてくれました。

アフターケアまでばっちりやってくれる怪盗キッドなのでした。

 

  • 服部平蔵、遠山銀司郎、横溝重悟、白馬探、宮本由美が劇場版初登場(宮本由美はセリフなし)
  • 大谷育江さんが休業していたため、光彦役は折笠愛さんが代役をつとめている
  • のちに安室透を演じる古谷徹さん、若狭留美を演じる平野文さんが容疑者役で出演している
  • のちに毛利小五郎役を引き継ぐ小山力也さんが別の役で出演している

 

 

第9位 紺青の拳(フィスト)

19世紀末、海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア『紺青の拳(フィスト)』

現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズ近郊にて殺人事件が発生。

現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた。

そしてその頃、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦する為、蘭と園子は現地を訪れていた。

パスポートがないためコナンは日本で留守番のはずだったが、怪盗キッドにより強制的にシンガポールに連れてこられてしまう。

キッドに従わなくては日本に帰れないコナンは、蘭に名前を聞かれてとっさに『アーサー・ヒライ』と名乗る。

キッドはある邸宅の地下金庫に保管されているブルーサファイアを盗むため、金庫に侵入するが…。

 

公開:2019年(第23作目)

監督:永岡智佳

脚本:大倉崇裕

興行収入:93億7000万円

ゲスト声優:山崎育三郎・河北麻友子

主題歌:HIROOMI TOSAKA「BLUE SAPPHIRE」

スピンオフストーリー:アニメ第936話「フードコートの陰謀」

 

コナンの劇場版史上、初めて海外が舞台になった作品です。

怪盗キッドと京極真がメインキャラクターに据えられています。

キッドは『業火の向日葵』以来のメイン、京極真は初めてのメイン作品です。

 

『紅の修学旅行編』のあとの最初の劇場版。

つまり新一と蘭が恋人同士になってから最初の劇場版ということになります。

 

この作品では、コナンはアーサー・ヒライとしてふるまっています。

そのため蘭にとっては新一どころかコナンもそばにいなかったわけで、新一と蘭のラブコメ要素は少なめ。

その代わり、京極真と鈴木園子のカップルがラブコメ要素を担っています。

園子がとにかく可愛いんですよね~!

原作やテレビアニメではあまり見られない、園子の揺れ動く恋心がたまらない作品です。

 

ゲストキャラクターたちも非常に魅力的。

特に山崎育三郎さんがゲスト声優を務めたレオン・ローは、悪役ながらとってもカッコよかったです。

英語のセリフまですべて山崎さんが演じたというのが凄いですよね。

(『異次元の狙撃手』の福士蒼汰さんもそうでしたが)

 

 

個人的なイチオシポイント

コナンと怪盗キッドの関係

今作は怪盗キッドの活躍シーンが多く、それが非常に痛快!

決して(コナンにすら)弱音を吐かず、自信たっぷりの笑みを浮かべ、どんな局面でもカッコよく切り抜ける…。

そんなキッドの真骨頂がこれでもかと描かれており、キッドファンにはたまらない出来になっていたと思います。

 

キッドが出演する劇場版は、コナンとの関係性も見どころのひとつですよね。

今作ではコナンを巻き込んだキッドと、否応なしにキッドに協力する羽目になったコナンという関係。

それでもお互いがお互いを信頼していることがよくわかります。

 

 

蘭の孤独な戦い

観客はコナン=アーサーだとわかっていたわけですが、蘭にとってアーサーはコナンによく似た他人。

その状況で、新一に変装した怪盗キッドがそばにいるという状況でした。

園子は京極となにやらもめているし、小五郎はアテにならないし…という孤独な状況で、蘭はキッドを捕まえるべく孤軍奮闘していたんですよね。

 

新一と蘭のラブコメ要素は少ない作品ですが、蘭の健気さにグッときます。

 

 

とにかく京極真と園子のラブラブシーンが可愛い

『出る作品を間違えているのでは?』と思うレベルの京極さんのバトルシーンを乗り越えたラストで、園子が京極さんの絆創膏をはがします。

あのシーンが可愛くて可愛くて…!

ただでさえ高い園子の好感度が、さらに爆上がりしてしまいます。

 

 

  • 舞台が海外のため、目暮警部をはじめとした捜査一課のメンバーが一切登場しない
  • 哀以外の少年探偵団も登場するものの、事件にはノータッチ
  • 林修さんが本人役で登場している
  • セリフなしだが、寺井黄之助が登場
  • この作品から、中森警部の声を石井康嗣さんが担当

 

 

第8位 天空の難破船(ロスト・シップ)

西多摩市にある国立東京微生物研究所が、7人組の武装グループに襲撃された。

武装グループは研究所に厳重保管されていた殺人バクテリアを強奪し、研究所を爆破して逃走してしまう。

一方同じ頃、鈴木次郎吉が怪盗キッドに挑戦状を叩きつけた。

世界最大級の飛行船「ベル・ツリーI世号」に収めたビッグジュエル「天空の貴婦人(レディー・スカイ)」を盗みにこいというもので、怪盗キッドからも了承の返事が来る。

コナンたちも次郎吉に招待されて飛行船に乗り込むが、その飛行船には殺人バクテリアを盗んだテロ組織『赤いシャムネコ』のメンバーも乗り込んでいた。

 

公開:2010年(第14作目)

監督:山本泰一郎

脚本:古内一成

興行収入:32億円

ゲスト声優:大橋のぞみ・優木まおみ

主題歌:GARNET CROW「Over Drive」

 

コナンの劇場版の中では珍しく、回想を含めても一切殺人事件が発生していない作品です。

 

怪盗キッドが登場する劇場版としては

  • 世紀末の魔術師
  • 銀翼の奇術師
  • 探偵たちの鎮魂歌

に続く4作目ですが、前の3作とは違ってコミカルなキッドの姿が描かれています。

 

コナンとキッドが協力して行動するシーンがあるのですが、声優の高山みなみさんと山口勝平さんは『2人の距離が近づきすぎたかもしれない』と語っています。

そのため、コナンとキッドには馴れ合わないライバルでいて欲しい!という方には解釈違いが強い作品かもしれません。

私はコナンとキッドの共闘シーンが大好きなのですが…。

 

殺人事件が発生しないとはいえ、コナンが飛行船から空中に放り出されてしまったり、テロリストグループと対峙するなど、緊張感は満点。

緊迫するシーンと緊張の緩むシーンが交互にくるので、緩急のバランスがよく取れている作品です。

 

飛行船が大阪上空を通るため、コナンが平次に電話をして協力を要請するシーンも。

コナンと平次が直接顔を合わせることはないのですが、奔走する平次も見せ場が多いです。

 

新一になりすました怪盗キッドのせいで、蘭がやきもきするシーンもあります。

心が揺れ動く蘭ちゃんは必見です。

 

 

個人的なイチオシポイント

コナンを助けるために飛行船から飛び降りるキッド

テロリストグループのリーダーに、飛行船の窓から放り出されてしまったコナン。

キッドがすぐに後を追って飛行船から飛び降ります。

 

空中でコナンをキャッチして変装を解き、キッドの姿で飛んでいくシーンは緊張感と安心感がすごいです。

コナンが空中で必死に姿勢を制御しようとしているのに、キッドの方はしっかりバランスが取れているあたり、キッドが飛び慣れていることをよく表現しています。

 

佐久島に降り立ったあと、飛行船に戻るために2人が協力体制をとるのですが…。

この一連のシーンはキッドとコナンの距離がいつになく近くて、とてもワクワクします。

 

  • 回想を含めて殺人事件が一切発生していないのは、『11人目のストライカー』と本作のみ
  • 鈴木次郎吉が劇場版初登場
  • 永井一郎さんが演じる鈴木次郎吉が出演している唯一の劇場版
  • この作品から、毛利小五郎の声は小山力也さんが担当している

 

 

第7位 ベイカー街(ストリート)の亡霊

コナンたちは工藤優作がシナリオを提供した仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティに招待された。

会場で殺人事件が発生し、コナンは手がかりがゲームの中にあると考えてコクーンに乗り込むが、ゲームスタート直後に人工頭脳『ノアズ・アーク』によりシステムが乗っ取られてしまう。

日本の未来を担うことになる警察官僚や政治家の二世・三世たちと共にシナリオのクリアに挑むコナンたち。

オールドタイム・ロンドンのステージを選んだコナンたちは、19世紀末に実在した殺人鬼ジャック・ザ・リッパ―を追うことに……。

 

公開:2002年(第6作目)

監督:こだま兼嗣

脚本:野沢尚

興行収入:34億円

主題歌:B’z「Everlasting」

 

人工頭脳や仮想体感ゲーム機といった近未来の要素がふんだんに盛り込まれた作品です。

もう17年も前の作品なのですが、今見てもちっとも古さを感じず、むしろ未来感を感じられる傑作です。

 

「コクーン」のおかげで、日本にいながらにしてオールドタイム・ロンドンを舞台にストーリーが進んでいきます。

シャーロック・ホームズとコナンが絶妙にシンクロしているので、ホームズファンにとっても非常に楽しい作品に仕上がっています。

中でも有希子をモデルにしたアイリーン・アドラーの可愛いこと!

性格まで有希子にそっくりで、コナンがげんなりしているのが面白いです。

 

この作品では、工藤優作がメインキャラクターの一人として活躍します。

コナンは仮想世界で、優作は現実世界でそれぞれ推理を展開していきます。

原作では出番の少ない優作が、コナンをも凌ぐ優秀さをこれでもかと発揮!

めったにない優作の活躍は非常に見応えがあります。

犯人を一喝するシーンは、屈指の名場面だと思います。

 

コクーンによる仮想世界の中で、コナンたちは(仮想現実とはいえ)命懸けでストーリーを進めていきますが…。

その中で、最初は生意気だった子どもたちが少年探偵団に影響されていい子になっていくのもじーんとくる演出。

脇役に至るまですべて魅力的なのが、ベイカー街のすごいところですね。

 

初期の作品の中でも、特に異色でよくできている作品だと思います。

 

 

個人的なイチオシポイント

蘭が機関車から飛び降りるシーン

かつて新一が蘭に話したホームズのセリフがこれ。

君を確実に破滅させることができれば、公共の利益のために僕は喜んで死を受け入れよう

このセリフを思い出し、蘭ちゃんがジャック・ザ・リッパーと一緒に機関車の上から崖下に飛び降りてしまいます。

 

コナンを信じているからこそ、自らの身を投げ出した蘭。

新一の言葉が蘭に与えた影響の強さ、そして蘭自身の心の強さ、蘭がコナンに寄せる信頼の大きさがよくわかる衝撃的なシーンです。

 

コナンが唯一弱音を吐くシーン

蘭が飛び降りてしまった後、もう打つ手がないと諦めてしまうコナン。

もうダメだよ…父さん…

いつもは決して泣かない、決して弱音を吐かないコナンですが…。

そのコナンが父親に向かって弱音を吐くという非常に珍しいシーンです。

視聴者としても見ていて胸を締め付けられるシーンなのですが、優作とコナン(新一)の絆を感じられる名シーンでもあります。

 

コナンとノアズ・アーク(ヒロキ・サワダ)が会話をするシーン

諸星秀樹のデータを借りて、ゲームに参加していたヒロキくん。

『日本のリセット』を目的として騒ぎを起こしたヒロキくんですが…。

彼はベイカー街最大の被害者でもあるんですよね。

離れていても通じ合っているコナンと優作が羨ましかったというセリフが重いです。

 

  • 工藤優作・工藤有希子が劇場版初登場
  • 劇場版シリーズで初めて倒叙形式(最初から犯人がわかっている)が採用された作品
  • のちに諸伏高明警部を演じる速水奨さんが別の役で出演している

 

 

第6位 純黒の悪夢(ナイトメア)

ある日の夜、警察庁に怪しい女が侵入し、NOCリストを閲覧していた。

事前に女が忍び込むという情報を手に入れていた安室透や風見裕也が対峙するも、女には逃げられてしまう。

車を奪い逃走する女を追う安室透、そして赤井秀一。

激しいカーチェイスの末、赤井秀一が放ったライフルの弾丸にタイヤを撃ちぬかれ、女は海へ落ちてしまう。

翌日、コナンと少年探偵団のメンバーは阿笠博士に連れられて東都水族館を訪れる。

そこで出会った女性は、記憶を失っていた…。

 

公開:2016年(第20作目)

監督:静野孔文

脚本:櫻井武晴

興行収入:63億3000万円

ゲスト声優:天海祐希

主題歌:B’z「世界はあなたの色になる」

プレストーリー:アニメ第813話「安室に忍び寄る影」

 

劇場版に公安警察とCIAが初登場する作品です。

つまり安室透水無怜奈が初登場というわけですね。

 

記憶を失ったキュラソーと少年探偵団の心の交流も、大切なストーリーの軸になっています。

キュラソーは子どもたちに影響を受け、組織を裏切り、最終的には子どもたちを守るために命を落としてしまいますが…。

子どもたちにはまったくそんな自覚がなく、キュラソーが死んだことさえ知らずにいるのが切ないです。

 

今作のクライマックスのひとつが、観覧車での安室透と赤井秀一の殴り合いです。

このシーンは、青山先生がどうしてもやりたかったシーンだそう。

これは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でアムロとシャアが取っ組み合いをしていたシーンのオマージュですね。

ガンダム大好きな青山先生らしいです。

 

ちなみにこのシーン、安室透は身軽ですが、赤井秀一はライフルケースを背負ったまま。

にも関わらず赤井秀一の方が優勢なんですよね…赤井の強さがよくわかるシーンです。

 

名探偵コナンに隠されたガンダムのオマージュネタまとめ

 

オスプレイで観覧車を破壊し始めたジンたちに対し、コナン・赤井・安室の3人が協力して立ち向かうのも胸アツ展開。

安室が爆弾を投げ(赤井秀一のライフルケースが爆発しました)、コナンが花火ボールでオスプレイを照らし、赤井秀一が狙撃する…。

何度見ても痺れます。

原作でもこんな風に協力して組織に立ち向かえたら心強いのですが…。

 

まさに命と引き換えに子どもたちを守ったキュラソー。

記憶を取り戻してからの哀との会話が強く胸を打ちます。

頭がよく、身体能力も非常に高く、何より美人!

映画で亡くなってしまったのが本当にもったいないキャラクターでした。

声優を務めた天海祐希さんの演技も本当にお上手で、ぴったりのハマり役でした。

 

 

個人的なイチオシポイント

キュラソー・安室透・赤井秀一のカーチェイスシーン

キュラソーがNOCリストを盗むために公安に潜入するところから始まる今作。

コナンが出てくる前に、キュラソー・安室・赤井による派手なカーチェイスが繰り広げられるという少し変わった展開です。

迫力満点のカーチェイスはまさに圧巻!

 

キュラソーを捕まえることが最優先のはずなのに、赤井秀一に対抗心をむき出しにしている安室透。

ライフルでカッコイイ狙撃シーンを見せてくれた赤井秀一。

轢き殺してやるよ!』と記憶を失った後とは別人のようなキュラソー。

3人のキャラクターがしっかり描かれているのも見事です。

 

松田陣平が1カットだけ登場

安室透が爆弾を解体するシーンで、松田陣平が1カットだけ登場しています。

松田陣平はアニメ第304話・単行本第36巻『揺れる警視庁 1200万人の人質』に登場したキャラクターで、爆発物処理班のエースという設定でした。

 

とても格好いいキャラクターなので、故人でありながら根強い人気を誇っているのですが…。

安室透に爆弾の解体を教えたのが松田であったこと、それにより安室と松田が警察学校時代の同期であったことが判明してファンを喜ばせました。

 

たった1カットだけの登場とはいえ、青山先生が作画を担当している注目のシーンです。

 

キュラソーが黒から白へ変化していく様子

この映画の最重要人物であるキュラソー。

彼女は最初は組織の人間として登場し、記憶を失って少年探偵団と出会い、記憶が戻ったあとも組織を裏切り子どもたちを助けるという選択をしています。

 

彼女の心情の変化に注目するにあたり、彼女の服装にも注目してみると面白いですよ。

最初は上下黒のスーツ。

コナンたちと東都水族館で会った時は上着を脱いでおり、白のシャツと黒のスカート。

公安によって東都水族館に連れていかれた時は、上下とも白の服になっています。

洋服が黒→白となっていくのと、彼女の心が黒ずくめの組織から離れていくのがシンクロしているんですよね。

視覚的に非常にわかりやすい演出だと思います。

 

主題歌のタイトルが『世界はあなたの色になる』なのが、またグッとくるんですよね…。

 

  • 安室透、水無怜奈、風見裕也、ラム(声のみ)が劇場版初登場
  • 赤井秀一も本人が本来の姿で出演するという意味では劇場版初登場(異次元の狙撃手では回想および沖矢の姿での登場だった)
  • この作品から、ジェイムズ・ブラックを土師孝也さんが演じている

 

 

第5位 から紅の恋歌(ラブレター)

ある日の早朝、京都・東山の矢島邸で、百人一首の団体「皐月会」の会員である矢島俊弥が殺害される事件が起きた。

その日の午後、コナンと蘭、少年探偵団たちは大阪の日売テレビを訪れていた。

小五郎が「皐月会」の阿知波研介会長との対談に招待されたためである。

その日売テレビで爆破事件が発生。

平次の婚約者と名乗る百人一首の高校生チャンピオン・大岡紅葉も現れ、百人一首に関係する連続殺人事件が幕を開ける。

 

公開:2017年(第21作目)

監督:静野孔文

脚本:大倉崇裕

興行収入:68億9000万円

ゲスト声優:宮川大輔・吉岡里帆

主題歌:倉木麻衣「渡月橋~君 想ふ~」

プレストーリー:アニメ第855話「消えた黒帯の謎」

 

服部平次と遠山和葉がメインに据えられた作品です。

この2人がメインとなるのは、劇場版第7作『迷宮の十字路』以来ですね。

 

自称平次の婚約者・大岡紅葉と執事の伊織無我が登場します。

2人とも非常に魅力的なキャラクターで、特に紅葉は和葉のライバルキャラクターながら憎めないんですよね。

百人一首が絡むとちょっと高飛車な物言いをする紅葉ですが、それは努力に裏打ちされた自信とプライドがあるから。

蘭や和葉、園子とはまた違ったタイプの女の子です。

 

この作品は平次と和葉のラブストーリーが主軸になっていますが、ミステリー要素も非常にうまく組み立てられています。

序盤にいきなり激しいアクションシーンがあり、一旦トーンを落として推理パートで徐々に盛り上げていき、最後のクライマックスでラブストーリーの盛り上がりも最高潮に!

このバランス感覚がたまりません。

 

舞台が秋の京都なので、風情も感じられるのがいいんですよね。

平次の母・静華さんも劇場版初登場ながら、とてもおいしい役回りを演じています。

 

クライマックスでの平次と和葉のやりとりは、アニメ第222-224話、単行本第28巻『そして人魚はいなくなった』のセルフオマージュ。

『そして人魚は~』を見てからこの映画を見ると、なるほど~!と感動しますよ。

 

余談ですが、コナンが和葉のことを『和葉ちゃん』と呼ぶのが好きなんですよね…。

親友の彼女(予定)を尊重しているというか、蘭や園子に対する態度とはちょっと違うのがわかります。

 

 

個人的なイチオシポイント

序盤のアクションシーンで見せる、コナンと平次の信頼関係

日売テレビのビルが爆破され、屋上に取り残されてしまった平次と和葉。

ここで『コナンがきっと助けに来てくれるはず』という絶対の信頼を寄せる平次。

コナンはもちろんその信頼に応えますが…。

 

平次と和葉を逃がした後、今度はコナンがピンチに陥ってしまいます。

必死に脱出を試みるコナンと、コナンの脱出ルートを読んでコナンを受け止めた平次。

2人の信頼関係とコンビネーションにただただ脱帽です。

 

綾小路警部が登場!

京都・大阪が舞台なので、もちろん!待望の!京都府警・綾小路文麿警部が登場しています!

綾小路警部が登場する劇場版としては、5作目にあたります。

もちろんシマリスちゃんも一緒に登場しています。

 

初登場した『迷宮の十字路』の時はコナンと平次に冷たかった綾小路警部ですが…。

この作品では2人に信頼を寄せており、事件現場の捜査を許可したり、平次とコナンのチームワークを褒めたりしています。

ずいぶん雰囲気が柔らかくなったなと感慨深いです。

 

平次と和葉がバイクで窮地を脱するシーン

燃え落ちる皐月堂から、離れた滝壺までバイクで飛び移ろうとする平次。

和葉に向かって『その手離したら…殺すで』と言う平次に痺れます。

 

空中を飛んでいる間、平次の右手に和葉が自分の手をそっと重ねるのもいいんですよね。

『そして人魚はいなくなった』では、和葉は平次に助かってもらおうと、平次の右手に矢を突き刺しました。

ですが『から紅の恋歌』では、そっと手を重ねるんです。

2人で生き抜きたいという和葉の気持ちが伝わってきます。

 

  • 大岡紅葉・伊織無我・服部静華・京極真が劇場版初登場
  • 秋が舞台となっている初めての劇場版
  • 目暮警部が登場しない初めての劇場版(捜査一課の刑事たちも登場しない)

 

 

第4位 異次元の狙撃手(スナイパー)

ベルツリータワーのオープニングセレモニーに参加したコナンたちだったが、目の前で突如射殺事件が発生する。

コナンは犯人を追跡し、世良やFBIのサポートを受けつつ犯人を追い詰めるが、もう少しというところで逃げられてしまう。

捜査会議で容疑者として挙げられたのが、元アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズのティモシー・ハンターという男と、彼とかかわりを持っている人物たちだった。

ハンターの行方がわからないまま、ハンターの関係者が次々と射殺されていく…。

 

公開:2014年(第18作目)

監督:静野孔文

脚本:古内一成

興行収入:41億1000万円

ゲスト声優:福士蒼汰、パトリック・ハーラン

主題歌:柴咲コウ「ラブサーチライト」

プレストーリー:アニメ第735話「暗号付きの招待状」

 

FBIが初めて登場する劇場版です。

世良真純沖矢昴も初登場しています。

 

ライフルによる連続狙撃事件が発生し、コナンは世良真純と共に捜査を進めていきます。

心配する蘭に「コナンくんはボクが必ず守るから」と宣言した通り、世良はコナンを庇って撃たれてしまいます。

ちゃんとコナンを守ってくれた世良の責任感の強さと、ラストで蘭にかけるお茶目なセリフが見所です。

 

この作品は連続狙撃事件が描かれているのですが、TVで『無差別殺人なのでは?』と発言したキャスターがいたため、東京中がパニックに。

ネットでも誤った情報がどんどん拡散されていきます。

現代の日本でまさに起こりそうなことがリアルに描かれていて、ちょっとゾッとするシーンです。

 

クライマックスのアクションシーンも、今作は一味違います。

犯人に狙撃されそうになっていたコナンを、沖矢昴が援護射撃!

大ピンチのシーンでも、コナンはきっと沖矢が撃ってくれると信じ、沖矢は沖矢でコナンなら必ずチャンスを作ってくれると信じて待機していました。

 

2人の信頼感と能力をきっちり描き切ったところで…。

最後の最後、沖矢昴の正体が赤井秀一だと明かされます。

たった一言『了解』というセリフで正体を明かす方法は、アニメならではの見事な演出でした。

 

犯人を最後にボコボコにしたのは蘭ちゃんでしたが、さすがにちょっとやりすぎではないかな…と笑ってしまいました。

蘭ちゃん強い!

キャメルさんがいなかったら、犯人は死んでたと思います…。

 

推理もアクションもしっかりしていて、最初から最後まできっちり楽しめる作品です。

何を考えながら見ていても、最後の『了解』ですべて持って行かれてしまうのですが…(笑)

 

 

個人的なイチオシポイント

綾小路警部が登場!

ハンターの標的候補としてマークされていたジャック・ウォルツは、家族で京都に旅行に来ていました。

というわけで、京都府警の綾小路警部が登場しています~!

 

ウォルツに犯人の心当たりを聞いたり、東京に近づかないよう忠告したりしています。

出番は少ないですが、ちゃんとシマリスと一緒に登場しているのが嬉しいです。

 

ちなみにこの作品で、声優の置鮎龍太郎さんは綾小路警部と沖矢昴の2役を演じ分けています。

 

 

沖矢昴の正体が赤井秀一だと示唆されるシーン

原作に先駆けて、沖矢昴=赤井秀一であることが明かされた衝撃のラストシーン。

『声で正体をばらす』というのは青山先生の提案!

アニメならではの演出で、インパクトが非常に強いですよね。

ですが監督は『原作より映画で先に沖矢=赤井を明かしてしまっていいのか』と驚いたそうです。

 

ちなみに、もともと赤井秀一のセリフは最後の『了解』だけの予定でしたが…。

池田秀一さんの出番がたった一言だけなのはちょっと…ということで、ジョディの回想で赤井秀一が登場するシーンが増やされたそうですよ。

 

  • 世良真純、沖矢昴、赤井秀一、ジョディ・スターリング、ジェイムズ・ブラック、アンドレ・キャメルが劇場版初登場
  • 家弓家正さんがジェイムズ・ブラックを演じている唯一の劇場版

 

 

第3位 世紀末の魔術師

鈴木財閥で新たに発見されたロマノフ王朝の遺産『インペリアル・イースター・エッグ』を狙うという怪盗キッドからの予告状が届いた。

コナンたちはエッグが展示されている大阪へ向かうが、予告状から犯行時刻や場所については読み取れずにいた。

コナンと平次は犯行時刻ギリギリになって予告状の暗号を解くが、キッドにエッグを盗まれてしまう。

しかしハングライダーで逃走中のキッドを何者かが狙撃。

エッグはコナンが取り返したが、キッドの安否と彼を狙った犯人はわからずじまいだった。

とりあえずエッグを持って鈴木財閥の船で東京に戻ることにしたが、船内で殺人事件が発生する。

 

公開:1999年(第3作目)

監督:こだま兼嗣

脚本:古内一成

興行収入:26億円

主題歌:B’z「ONE」

 

怪盗キッドが初めて登場する劇場版です。

他にも初登場キャラクターが多く、第1・2作目と比べ一気にキャラ層が厚くなって物語に深みが出ました。

 

歩美ちゃんの家のベランダにキッドが降りたつ…という導入部分が、もう最高に魅力的なんですよね。

キッドのミステリアスさが最後まできっちり保たれている貴重な作品でもあります。

 

『世紀末の魔術師』は、とにかくストーリー構成が秀逸。

大阪→豪華客船→横須賀の古城と舞台が移り変わっていくのですが、まったく中だるみしていません。

 

大阪では怪盗キッドからエッグを守るため、コナン、平次、中森警部らが大奮闘。

平次は残念ながら交通事故に遭って負傷してしまうため、出番は大阪でのみとなっています。

 

豪華客船の中では殺人事件が起こります。

ここは伏線がかなりわかりやすい形で張られているので、視聴者でも推理を楽しみやすくなっています。

 

横須賀の古城では宝探しと推理を進めていきますが、緊張感があってとても気持ちいいです。

インペリアル・イースター・エッグの仕掛けが判明するシーンは、とってもキレイで感動的!

ロマノフ王朝やラスプーチンなど、実在の人物や歴史上の出来事が取り入れられているのも、コナンの劇場版では珍しいですね。

 

  • タイトルの『世紀末の魔術師』は怪盗キッドのことかと思いきや、実は香坂喜市のことだった
  • コナンがひいたおみくじの『秘密が明るみに出る』は、蘭に正体がバレることではなくキッドに正体がバレることだった

という2つのミスリードが用意されていて、それが判明した時が最高に気持ちいいです。

 

怪盗キッドの格好良さを満喫したいなら、ぜひ最初に見たい作品ですね。

 

 

個人的なイチオシポイント

通天閣のてっぺんに立つ怪盗キッド

大阪でエッグを盗もうとしたキッド。

通天閣のてっぺんに立ち、『レディースアンドジェントルマン!』と叫ぶキッドの姿はあまりにもカッコイイです。

 

この時、エッグを盗むためにキッドは変電所に爆弾を仕掛けて大阪市内を停電させました。

自家発電ですぐ明かりが復旧する建物は病院などの施設とエッグの在処だけ…と予想しての作戦ですが、どこに何の建物があるのか完璧に記憶しているキッドの頭の良さに驚かされるシーンでもあります。

 

コナンと犯人が対決するシーン

狙撃事件を起こしていた犯人『スコーピオン』と対峙したコナン。

スコーピオンは必ず右目を狙撃するため、阿笠博士に頼んで眼鏡の右目を特別製の硬質ガラスに変えてもらっていました。

スコーピオンが必ず右目を撃つと読んで、阿笠博士に賭けたコナン。

彼の度胸に驚かされるシーンです。

 

スコーピオンの銃をキッドがトランプ銃で弾き飛ばしてくれるのもいいんですよね。

 

キッドが工藤新一に変装して探偵事務所を訪れるシーン

ラスト近くで、蘭に自分が新一であることを明かそうとしたコナン。

そこに新一に変装したキッドが現れ、窮地を救ってくれました。

キッドがコナン=工藤新一と認識していることがあらためて強調されています。

 

また、ここまでに回収しきれなかった伏線や説明しきれなかったことを、コナンとキッドの会話ですべてクリアにしていきます。

ここのやりとりも無駄がなくて秀逸!

本当にすっきり見終われる傑作です。

 

  • 灰原哀・高木刑事・服部平次・遠山和葉・鈴木史郎・茶木伸太郎・中森銀三・怪盗キッドが劇場版初登場
  • 田中信夫さんが演じる茶木神太郎が登場している唯一の劇場版

 

 

第2位 迷宮の十字路(クロスロード)

東京・大阪・京都で、日本刀や弓矢による殺人事件が5件発生した。

警視庁・大阪府警・京都府警の合同捜査本部の調査で、殺された5人は窃盗団『源氏蛍』のメンバーであることが判明。

一方小五郎は山能寺の僧侶から依頼を受け、コナンたちを連れて京都を訪れていた。

山能寺では8年前、所蔵する秘仏が盗難に遭っており、コナンはその犯人が源氏蛍ではないかと推理する。

平次と協力して捜査を進めていくコナンだが、平次が謎の男に襲われてしまい……。

 

公開:2003年(第7作目)

監督:こだま兼嗣(監督)、西森章(副監督)

脚本:古内一成

興行収入:32億円

主題歌:倉木麻衣「Time after time〜花舞う街で〜」

 

服部平次がメインに据えられた初めての劇場版です。

殺人事件の捜査と同時に、平次の初恋の人は誰だ?というラブコメも進行していきます。

 

『迷宮の十字路』はミステリー部分がとにかく丁寧に作られています。

これぞコナン!という王道ミステリーですね。

結構わかりやすい形で伏線やヒントが散りばめられているので、見ていて面白いです。

 

この作品は、コナンの劇場版の中で唯一爆発シーンがないのですが…。

その分、平次と犯人のバイクチェイスシーンやクライマックスでのアクションシーンがしっかり描かれているので物足りなさはありません。

 

初恋の人を探し続ける平次とやきもきする和葉ということで、この2人のラブコメが主軸になっています。

が、コナンが薬で新一の姿に戻って蘭と再会するシーンもきちんと用意されています。

この辺りもうまい組み立てになっていると思います。

 

ミステリーとラブコメのバランスがとってもよく取れている作品です

 

 

個人的なイチオシポイント

綾小路文麿警部が初登場!

京都府警の綾小路文麿警部が初登場するのがこの作品!

この作品では捜査を担当する警部であるのと同時に、容疑者候補のひとりでしたから、真犯人が判明するまでは冷たく愛想のないキャラクターとして描かれていました。

 

常にシマリスを連れて歩いていて、佐藤刑事に『白鳥くん以上の変人』なんて言われています。

比べられている白鳥警部にはいい迷惑かもしれません(笑)

 

シマリスは一番の親友だと言ったところ、歩美ちゃんに『人間のお友達いないの?』と心配されてしまう綾小路警部。

可愛いです。可愛いです。

 

のちに京都が絡む劇場版には必ず登場する劇場版レギュラーになりましたが、どんどんキャラクターが丸くなっていくのが可愛いんですよね。

『迷宮の十字路』のあとに『から紅の恋歌』を見ると、コナンと平次に対して物凄く優しくなっていてびっくりします。

 

新一が平次に変装しているシーン

コナンが解毒剤を飲んで新一に戻り、平次に変装して犯人と対峙するクライマックスシーン。

妙な関西弁になっているので、シリアスなシーンなのにくすっと笑えます。

 

平次が本物ではないことに、きちんと気づく和葉がさすがです!

『工藤新一…探偵さ』と名乗るシーンはものすごくカッコいいのですが…。

手首に蝶ネクタイ型変声機をつけているので、ちょっとアンバランスな感じが笑ってしまいます。

 

新一と和葉が大ピンチ!というシーンで平次が駆けつけてくるのが、またタイミングドンピシャでグッときます。

 

初恋の少女が和葉だとわかった時の平次の反応

長年探していた初恋の少女が、実は和葉だったことが判明しました。

その時の平次のセリフがこれ。

やっと会えたっちゅうわけか…

お前やったんか、とかではないんですよね。

 

ずっと近くにいた和葉が初恋の人だと判明しても、『再会できた』ととらえている平次。

何年もの時を経て、初恋の人に『再会』できたのが本当に感慨深かったんでしょうね。

それにしても、着物の少女が和葉と気づかずにときめいていた平次少年が本当に可愛いです!

 

  • 大滝悟郎・綾小路文麿が劇場版初登場
  • 劇場版で初めて、コナンが新一の姿に戻った
  • のちに沖田総司を演じる遊佐浩二さんが、別の役で出演している

 

 

第1位 ゼロの執行人

東京湾の統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」で東京サミットが開催されることになった。

同じ日に火星から帰還する大型無人探査機「はくちょう」のニュースをコナンと哀が見ていると、エッジ・オブ・オーシャンの国際会議場で大規模な爆発事故が起こったとの臨時ニュースが入ってきた。

爆発の映像の中に、一瞬安室透の姿を見る哀。

そして、その爆発事件の犯人として逮捕されたのは、なんと毛利小五郎だった。

警視庁公安部の強引なやり口に、コナンは『今回の安室さんは敵かもしれない』と疑問を抱くが、小五郎を救うため行動を開始する…。

 

公開:2018年(第22作目)

監督:立川譲

脚本:櫻井武晴

興行収入:91億8000万円

ゲスト声優:上戸彩・博多大吉

主題歌:福山雅治「零 -ZERO-」

プレストーリー:アニメ第898話「ケーキが溶けた!」

 

栄えある第1位は、『ゼロの執行人』です!

『安室の女』というパワーワードを生み出し、社会現象にまでなった大ヒット作です。

 

これまでの劇場版コナンは、まず楽しく明るいパートがあってから事件が発生したり、緊張が高まるパートと緩むパートが交互に描かれていたりします。

ですが『ゼロの執行人』は、最初から最後までほぼ緊迫状態。

これまでの作品とはガラッと毛色を変えた作品になっています。

 

公開当時は、大人向けの作品だという評論も目立ちました。

確かに少し難しいストーリーではあるのですが、アクションもふんだんに盛り込まれているので、子どもが見ても楽しい作品に仕上がっているというのがまたすごいです。

 

安室透をメインに据えたこの作品では、コナンと安室透の『対比』が繰り返し描かれています。

レギュラーキャラクターを数多く登場させ、彼らの心情も丁寧に描きつつ、徹底してコナンと安室透の本質を描き切った表現はまさに圧巻です。

 

これまでの名探偵コナンと違うという点で好みが大きく分かれる作品かと思いますが、個人的には不動のナンバーワンですね。

 

 

個人的なイチオシポイント

安室透が電話ボックスの中にいるシーン

安室透が海辺の電話ボックスで風見裕也と電話をしているシーン。

朝陽が昇ってきて、安室透がほっと息をつきます。

 

サミット会場でのテロということで神経を研ぎ澄ませながら捜査を進めている安室ですが、朝陽を見てほっとするような人間らしい一面も持ち合わせている…ということがわかるシーンです。

 

また、ここは朝陽がコナンの象徴にもなっているんですね。

コナンが光、安室が闇という作品のテーマをぎゅっと凝縮したシーンでもあります。

 

日下部誠が警視庁を訪れる回想シーン

羽場が自分の協力者であることを公安に打ち明け、羽場を助けてもらおうとした日下部誠。

しかし警視庁の入り口まで来たところで岩井紗世子から電話が入り、羽場が自殺したと伝えられました。

 

その電話に対する日下部検事の返答は『は?』という短いものなのですが、このたった一文字に込められた感情がすごい!

混乱、疑惑、苦悩、絶望…ありとあらゆる負の感情が込められています。

 

個人的に『ゼロの執行人』で一番うまいセリフではないかと思います。

ぜひ意識して聞いていただきたいです。

 

安室透の超絶ドライブテクニック

コナンと安室が警視庁からエッジ・オブ・オーシャンに向かうシーン。

安室透が「悪魔のようなドライビングテクニック」で切り抜けるのですが、ここがまさに圧巻!

作品の中でもっとも手に汗握るシーンでした。

安室が鬼気迫る狂気的な表情を見せるのも印象的です。

 

エンドロールに挿入されたエピローグシーン

エンディングには、セリフはないもののエピローグとなる毛利家のシーンが挿入されています。

日下部検事のニュースをつまらなそうに見ている小五郎が印象的。

日下部検事を一切恨んでいる様子がなく、小五郎の懐の深さと切り替えの早さがよくわかります。

 

ポアロからの差し入れを持ってくる安室透の満面の笑みも、事件の終わりを強調していてほっとさせてくれます。

 

  • 黒田兵衛が劇場版初登場
  • 金曜日に公開されることになった初の劇場版

 

ゼロの執行人の伏線や注目したい演出について、こちらの記事で解説しています。

名探偵コナン「ゼロの執行人」考察&解説!注目したい演出や伏線を説明します

 

さいごに

コナンは長年続いているコンテンツですが、毎年新しい試みがあってファンを飽きさせないのがすごいですよね。

それでいて昔の作品が古臭く劣っているかというと、決してそうではないんです。

どの作品にも独特の魅力があって、いろんな楽しみ方ができるんですよね。

 

このランキングはコナン映画のクオリティを比べたものではなく、あくまでも私の好みで順位をつけました。

下位に置いた作品だからといってつまらないということはないです!

見たことのない作品があったら、ぜひ見てみてくださいね。

 

 

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