羽田秀吉登場回まとめ!宮本由美との馴れ初めやプロフィールも
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- 登場回・オススメ回まとめ
- 世良真純, 宮本由美, 羽田秀吉, 赤井秀一
赤井家3兄弟の次男・羽田秀吉。
彼は務武とメアリーの息子であり、赤井秀一の弟であり、世良真純の兄であり、羽田浩司の義弟であり…そして宮本由美の彼氏でもあるという、非常に重要な立ち位置にいるキャラクターです。
他の家族と違い、黒ずくめの組織とは一切かかわっていないという不思議な立場でもあります。
ですが将棋の名人で頭脳明晰!
非常に魅力的なキャラクターです。
そんな彼が登場しているエピソードをまとめました。
- 1. 羽田秀吉のプロフィール
- 2. 宮本由美と恋人になったのはなぜ?
- 3. 羽田秀吉登場回一覧
- 4. 羽田秀吉登場回のあらすじと見どころ
- 4.1. 731-732話 現場の隣人は元カレ(前編/後編)
- 4.2. 741話 蘭も倒れたバスルーム(後編)
- 4.3. 744-745話 容疑者か京極真(前編/後編)
- 4.4. 754-756話 赤い女の惨劇(前編/後編)
- 4.5. 759話 意外な結果の恋愛小説(前編)
- 4.6. 785-786話 太閤恋する名人戦(前編/後編)
- 4.7. 827-828話 死ぬほど美味いラーメン2(前編/後編)
- 4.8. 849-850話 婚姻届のパスワード(前編/後編)
- 4.9. 878-879話 試着室の死角(前編/後編)
- 4.10. 881-882話 さざ波の魔法使い(前編/後編)
- 4.11. 972-973話 標的は警視庁交通部(二/三)
- 4.12. 1019話 骨董盆は隠せない(中編)
- 4.13. 1033-1035話 太閤名人の将棋盤(初手編/妙手編/王手編)
- 5. 羽田秀吉が登場する劇場版
- 6. さいごに
羽田秀吉のプロフィール
氏名:羽田秀𠮷(はねだしゅうきち)
あだ名:チュウ吉、吉兄、太閤名人
職業:棋士
年齢:28歳
家族構成:父・赤井務武、母・世良メアリー、兄・赤井秀一、妹・世良真純、義父・羽田康晴、義母・羽田市代、義兄・羽田浩司(故人)
住所:シャトー米花マンション18階
声優:森川智之
※秀吉の吉の字は、本来『𠮷』なのですが、環境によっては表示されないことがあるようなので、この記事では基本的に『吉』と表記しています。
秀吉の生い立ちをざっくりまとめてみると、こうなります。
17年前:義兄となる羽田浩司がAPTX4869を飲まされて死亡(この事件に父・務武が直接関与)
1?年前:中学生でプロ棋士になる
10年前:熱海の海水浴場で工藤新一・毛利蘭と出会う
9年前:高校卒業後、羽田家の養子になる
3年前:名人位を獲得
羽田家の養子になったのは、羽田浩司が亡くなって8年も経ってからなんですね。
羽田浩司が亡くなった当時、秀吉はまだ11歳で、イギリスに住んでいました。
会ったことはあるようですし、もっとも尊敬する棋士だと言っていますが、羽田浩司と親しく交流していたというわけではなさそうです。
宮本由美と恋人になったのはなぜ?
きっかけは宮本由美役の声優さんの言葉だった
羽田秀吉と宮本由美は、恋人同士という設定ですが…。
その設定ができたきっかけは、宮本由美役の声優・杉本ゆうさんの一言でした。
杉本ゆうさんに確か『彼女には彼氏とかいないの?』と訊かれ、じゃあ作ってやるかって(笑)
引用:CUT 2019年5月号 青山剛昌1万字インタビュー
彼は宮本由美の元カレとして登場した後で、真純の兄・秀一の弟であるということが判明しました。
初登場時も真純との関係が発覚した時も、非常にインパクトが強かったですね。
秀吉と由美のなれそめ
秀吉と由美の出会いが描かれたのは、第85巻・アニメ第785-786話の『太閤恋する名人戦』です。
10年ほど前、つまり秀吉が高校を卒業した頃のこと。
東都環状線の電車に乗っていた秀吉は、隣に座っていた由美の肩にもたれかかって眠ってしまいます。
秀吉が切符を持っていたため、由美は秀吉が降りる駅で彼を起こしてくれたわけですが…。
由美自身は自分が降りる予定だった駅を通り過ぎても、秀吉を起こさずに待っていてくれました。
その由美の優しさに、秀吉はすっかり惚れ込んでしまったわけですね。
ですが実は、由美の『元カレ』については、もっと早く作中で言及されています。
第49巻・アニメ第427話『超秘密の通学路(前編)』に、こんなシーンがありました。
引用:名探偵コナン 第49巻『秘密の通学路①』
由美は元カレについて
- 大学時代の元カレ
- ひどいフリ方をした
- 顔はイケ面なのに性格が子どもすぎた
と語っています。
2人の出会いは秀吉が高校を卒業した頃ですから、2人がほぼ同い年だとすれば、由美は大学生で矛盾しません。
秀吉は由美にベタ惚れだったのに、由美は『もう待てないし顔も見たくない、声も聞きたくない』と言ってフッています。
秀吉は顔はイケ面ですが、内面は7冠をとってから由美にプロポーズすることに固執するなど、確かに子どもっぽい部分があるかも…?
秀吉が登場したのは80巻ですから、49巻の時点ではまだ秀吉のキャラクター設定はなかったはず。
49巻で由美に何気なく言わせた元カレについてのセリフにぴったり合うよう、秀吉の設定が作られたということなんでしょうね。
青山先生は過去のトリックをすべて覚えておられるそうですが、こんな細かい設定までも覚えていてきっちり拾っていらっしゃるのが本当にすごいですね。
羽田秀吉登場回一覧
アニメ話数 | タイトル | 収録巻 |
---|---|---|
731-732話 | 現場の隣人は元カレ(前編/後編) | 80巻 |
741話 | 蘭も倒れたバスルーム(後編) | 81巻 |
744-745話 | 容疑者か京極真(前編/後編) | 81巻 |
754-756話 | 赤い女の惨劇(前編/後編) | 82・83巻 |
759話 | 意外な結果の恋愛小説(前編) | 83巻 |
785-786話 | 太閤恋する名人戦(前編/後編) | 85巻 |
827-828話 | 死ぬほど美味いラーメン2(前編/後編) | 88巻 |
849-850話 | 婚姻届のパスワード(前編/後編) | 89巻 |
878-879話 | 試着室の死角(前編/後編) | 91・92巻 |
881-882話 | さざ波の魔法使い(前編/後編) | 92巻 |
972-973話 | 標的は警視庁交通部(二/三) | 95・96巻 |
1019話 | 骨董盆は隠せない(中編) | 第97・98巻 |
1033-1035話 | 太閤名人の将棋盤(初手編/妙手編/王手編) | 第98巻 |
1053話 | 牧場に墜ちた火種(前編) | 第99巻 |
未アニメ化 | めんどうくさいトリプルコラボ | 第102巻 |
赤井秀一が登場したのは第29巻。
世良真純が登場したのは第73巻。
羽田秀吉が登場したのは第80巻です。
赤井家3兄妹の中では、もっとも登場が遅かった秀吉。
しかし登場してからは、かなりコンスタントに出番があります。
羽田秀吉登場回のあらすじと見どころ
731-732話 現場の隣人は元カレ(前編/後編)
単行本第80巻 FILE.8~10に相当するエピソードです。
交通課の宮本由美と三池苗子は、由美の元カレの話をしながらパトロールをしていた。
そこにたまたまコナン、哀、少年探偵団たちが通りかかる。
その時、苗子のスマホに友人の家政婦・米原桜子から『人が死んでる』と連絡が入った。
現場であるシャトー米花マンションに向かった由美たちだったが、実はこのマンションには由美の元カレが住んでおり…。
記念すべき羽田秀吉の初登場回です!
由美に元カレの愚痴を語らせておいてからの登場というのが面白い演出ですね。
冴えない元カレかと思いきや、コナンより早く事件解決の手がかりを見つける秀吉。
実はすごく頭がいいのでは?と思わせておいてから、将棋の太閤名人であることが判明!
コナンでさえ『有名人と推理できてちょっと舞い上がっちまった』と発言していました。
この時はまだ赤井秀一の弟とは判明していませんでしたが、今後また再登場するだろうなという強烈なインパクトを読者に残してくれました。
741話 蘭も倒れたバスルーム(後編)
単行本81巻 FILE.6~8に相当するエピソードの後編です。
妃英理と一緒に食事をするため、神奈川のマンションで待ち合わせをしていた蘭とコナン。
そこに世良真純が現れ、彼女が行っていた浮気調査への協力を依頼される。
浮気調査の対象である摂津健哉の元恋人、橋谷和香がなかなか部屋から降りてこないので、様子を見に行く蘭。
バスルームで和香が倒れているのを発見するが、蘭も意識を失ってしまった…。
殺人事件の現場に居合わせたため、犯人が誰なのか推理をするコナンと世良真純。
途中で世良真純が誰かと電話をして『ボクの推理…間違ってるか?』と尋ねています。
この電話の相手が羽田秀吉です。
秀吉は姿どころか声の出演もありませんが、
- 真純が『〇〇兄』と呼ぶ兄がいること
- 兄は真純以上に頭が切れること
が伏線として示されているエピソードになっています。
744-745話 容疑者か京極真(前編/後編)
単行本81巻 FILE.9~11に相当するエピソードです。
雨のためにテニスが中止になり、ボウリング場で遊ぶコナン、蘭、園子、世良真純と小五郎。
そこに京極真が現れて、世良を園子に絡む男と勘違いして一戦交えることに。
誤解がとけた頃、中学校教師の門奈道子と正木すなみが話しかけてきた。
連れの丹波が外で京極に絡んだため、あらためて謝罪に来たのだった。
その丹波が行方不明になり、探し回るコナンたち。
駐車場にあったトイレの中から丹波の遺体が発見されるが、京極が第一容疑者となってしまう。
『蘭も倒れたバスルーム』に続き、今回も秀吉は真純とメールをしているだけの登場です。
真純からコナンの写真を送られ、「彼なら問題はない」と返信しています。
おそらく真純から「なぜコナンのことを知っているのか」とメールで問われ、『現場の隣人は元カレ』の事件で会ったことを説明していると思われます。
また、そのメールの追伸に『魔法使いにはもう会えたのか?』と書いていることから
- 真純は『魔法使いに会うために日本に行く』と秀吉に伝えていること
- 秀吉は魔法使い=江戸川コナンであることを真純から聞かされていないこと
この2点がわかります。
さらに
何か今、大事な仕事の真っ最中らしくて居場所とかちっとも教えてくれないけど…
引用:名探偵コナン 第81巻『截拳道VS.空手』
という真純の発言から、真純は秀吉がプロ棋士であることを知らないのでは?と読み取ることができます。
754-756話 赤い女の惨劇(前編/後編)
単行本82巻 FILE.11~83巻 FILE.3に相当するエピソードです。
コナン、蘭、園子の3人は、世良に誘われて長野の森の中にある貸し別荘を訪れる。
別荘には、世良の2番目の兄(羽田秀𠮷)の高校時代の同級生たち4人も訪れていた。
実はこの別荘とは別の貸し別荘の近くで、15年前に殺人事件が起こっていた。
その3年後には同級生の一人が底なし沼から遺体で発見されており、15年前の殺人事件の犯人「赤女」に殺されたのではないかと疑っていたのだ。
そして、貸し別荘でまた殺人事件が起こった…。
秀吉本人の出番はありませんが、高校時代の秀吉がどんな人物だったかが垣間見えるエピソードです。
頭のいい秀吉は、高校の時よくクラスで起きた事件や謎をチャチャッと解決していました。
そのため同級生たちに頼りにされており、『貸し別荘の謎を解いてくれ』と頼まれましたが、現在秀吉は忙しい身。
そのため真純が代わりに貸し別荘に行くことになった…というのがこのエピソードのきっかけです。
- パパが死んだり色々あって、赤井家3兄弟は3人とも苗字が違う
- 秀吉も高校を卒業するまでは世良だった
という情報が真純の口から明らかになります。
そのため、今でも秀吉は同級生から『世良君』と呼ばれているようです。
赤井姓を名乗り続けている秀一、赤井からメアリーの旧姓・世良になった真純と違い、秀吉は赤井→世良→羽田と2回も苗字が変わっているんですね。
ちなみにこの事件では、交番勤務時代の若き大和警部と諸伏警部の姿も見ることができます。
759話 意外な結果の恋愛小説(前編)
単行本83巻 FILE.4~6に相当するエピソードの前編です。
真純が現在暮らしているホテルに遊びに行ったコナン、蘭、園子。
そのホテルには人気恋愛小説家・火浦京伍も滞在しており、エレベーターホールには火浦の原稿を待つ3人の編集者がいた。
そのホテルで、火浦の助手である水無月千秋が殺害される事件が起こる。
犯人が火浦だと確信したコナンと世良は、彼のアリバイトリックを崩すべく捜査を始めるが…。
このエピソードでも、秀吉本人の出番はありませんが…。
真純が
- これから兄貴(秀吉)と会う約束をしていた
- ボクが兄貴に無理矢理約束させた
と語っているシーンがあります。
真純と秀吉はそれなりに連絡を取り合っていることがわかります。
785-786話 太閤恋する名人戦(前編/後編)
単行本85巻 FILE.6~9に相当するエピソードです。
山梨県の時和ホテルで、将棋のタイトル戦『名人戦』に挑戦していた羽田秀吉。
彼にとっては7冠王と宮本由美へのプロポーズがかかった大事な対局だった。
対局直前に由美を誘拐したという脅迫状を受け取り、対局を抜け出して東京へ向かう秀吉。
明治神宮でコナンたちと遭遇した秀吉は、彼らの力を借りながら暗号を解いていく。
タイトルからもわかる通り、秀吉が大活躍するメイン回です!
由美との馴れ初めが描かれているのもこのエピソードです。
名人位がかかった大切な対局にも関わらず、秀吉は連れ去られた由美を助けるために躊躇なく対局会場を離れます。
途中で出会ったコナンたちの力も借りながら、持ち前の頭脳で謎を解いていく秀吉。
無事に由美を救出し、時間ギリギリに対局会場に戻って対局を再開。
名人位を獲得して七冠王になりました!
秀吉の七冠達成を報じるニュースを、メアリーと沖矢昴が見ていましたが…。
どうやら真純だけは秀吉がプロ棋士であることを知らない様子です。
827-828話 死ぬほど美味いラーメン2(前編/後編)
単行本88巻 FILE.2~4に相当するエピソードです。
学校帰りに、世良の行きつけだという『ラーメン小倉』に立ち寄ったコナン、蘭、園子、世良。
常連客の3人が店を出た後、コナンは店長の小倉とアルバイトの大橋から、あの3人のうちの誰かが強盗殺人の犯人かもしれないと教えられる。
そこに由美と苗子の婦警コンビがやってきて、大橋に聞き込みをするも進展なし。
強盗殺人犯をラーメン小倉に追い込んだのは由美と苗子だと聞き、コナンと世良は事件の推理を始める。
由美が強盗殺人犯を捕まえるために奮闘するエピソード。
秀吉は犯人とすれ違っており、犯人の特定につながる貴重な証言をしています。
また、由美と真純が同一人物のことを話していると気づかないまま
- ラーメンが大好き
- 無精ヒゲにジャージで浪人生みたい
- 頭がよく、記憶力が抜群
と秀吉について話しているシーンがあります。
849-850話 婚姻届のパスワード(前編/後編)
単行本89巻 FILE.8~10に相当するエピソードです。
由美は以前、秀吉から『7つ揃うまで開けないでほしい』と謎の封筒を受け取った。
それを佐藤美和子に話したところ、「封筒の中身は婚姻届では?」という話になる。
ようやく秀吉が将棋のプロ棋士だと知った由美だったが、封筒をうっかり古雑誌に挟んでゴミ捨て場に出してしまっていた。
コナンの推理により、マンションの管理人である八塚虎六が封筒を持っていることが明らかに。
しかし八塚は封筒を隠してしまっており、由美は八塚が用意した暗号を解く羽目に…。
これまで秀吉は由美に自分が棋士であることを隠していましたが、このエピソードでついに由美がそれを知ります。
秀吉から渡されていた婚姻届を取り戻すために奮闘する由美がメインのエピソードですが、秀吉もたびたび登場しています。
王将戦で負けてしまい、『男が一度決めたことは曲げたくない』と婚姻届を捨てるよう涙ながらに由美に電話する秀吉。
そんな秀吉にカッコよく喝を入れる由美!
なんだかんだでお似合いの2人です。
878-879話 試着室の死角(前編/後編)
単行本第91巻 FILE.10~92巻 FILE.1に相当するエピソードです。
蘭、園子、真純と共にデパートの水着売り場にやってきたコナン。
世良の水着姿を見て、コナンはどこかで見たような…と考え込む。
コナンはオモチャ売り場に行くと言って一旦その場を離れるが、婦人服売り場で言い争っている女性たちを目撃。
水着を買い終えた蘭たちと共に婦人服売り場へ行ってみると、試着室の中で亡くなっている女性が…。
10年前の赤井一家が描かれる『さざ波シリーズ』の伏線的なエピソードです。
コナンが10年前のことを断片的に思い出すシーンで、秀吉が登場しています。
881-882話 さざ波の魔法使い(前編/後編)
単行本第92巻 FILE.2~4に相当するエピソードです。
10年前、赤井秀一は母メアリー、弟の秀吉、妹の真純と海水浴場に来ていた。
真純が赤井を笑わせようと奮闘していたところ、幼少期の新一や蘭と出会う。
新一と赤井が話をしていたところ、崖から車が海に転落。
海に沈んだ車内からは、首が折れて即死の状態の男が発見される。
同乗者がいたはずだと推理した赤井は、新一たちの力を借りて犯人捜しを開始する。
10年前、新一と蘭は赤井一家と海で会っていた!ということが明らかになった衝撃のエピソードです。
10年前なので、秀吉は18歳、高校3年生の姿で描かれています。
秀一のことを『秀一兄さん』と呼んだり、真純のよき兄だったり、『将棋をやってるから覚えるのが得意』と発言していたり…。
現在と本質は変わらないながらも、まだどこか幼さが残っている秀吉です。
父の死の真相を明らかにしようと執念を燃やす秀一に向かって
怖いよ兄さん…まるで何かに取り憑かれてるみたいだ…
引用:名探偵コナン 第92巻『さざ波の魔法使い』
と発言するなど、父の死については秀一ほど強い想いを抱いていないようです。
秀吉は謎解きや探偵の真似事が嫌いなわけではないんですよね。
ただ現在は将棋(と由美タン)一筋という感じですし、義兄である羽田浩司や父・務武の死の真相を明らかにしたいという気持ちはまったくなさそうです。
秀一や真純との大きな違いはここですね。
972-973話 標的は警視庁交通部(二/三)
単行本第95巻 FILE.10~96巻 FILE.3に相当するエピソードです。
宮本由美や三池苗子と同じ交通執行課に所属している女性警察官が、2人連続で殺害された。
彼女たちが一週間前に捕まえた3人の交通違反者の中に容疑者がいると推理するコナン。
犯人は3人目のターゲットを見つけるため、苗子を誘拐。
千葉刑事のスマホに、苗子からのSOSが送られてくるが…。
女性警察官が連続で惨殺されるという、ショッキングなエピソードです。
交通課の女性警察官が殺害されたということで、秀吉は心配して由美に連絡してきます。
10分おきに電話をかけてくるため、由美がウザがって着信拒否してしまいましたが…(笑)
心配して電話するだけでは飽き足らず、秀一に連絡して由美を守ってくれるよう頼んだりもしています。
ちょっとコミカルに描かれているので読み流してしまいがちですが、秀吉は秀一が生きていることを知っていたことが判明する重要なシーンです。
アニメは4話構成ですが、秀吉は2話目と3話目のみの登場です。
1019話 骨董盆は隠せない(中編)
単行本第97巻 FILE.10~第98巻 FILE.2に相当するエピソードです。
阿笠博士が、知り合いの鑑定士に年代物と思われる小皿の鑑定を依頼した。
3人の依頼人から『堆国盆』の鑑定の依頼を受けていたその鑑定士は、阿笠博士に『解説を見に来ないか』と連絡してきた。
コナン、哀、阿笠博士、そして沖矢昴と世良真純の5人で鑑定士の家に向かったところ、鑑定士が何者かに殺害されてしまい…。
真純が哀に探りを入れたり、沖矢と真純が行動を共にしたり、赤井一家の回想が描かれる重要なエピソードです。
赤井秀一の回想シーンで、11歳の頃の秀吉が登場します。
アニメでは中編にあたります。
イギリスを離れて日本に渡ることに不満を述べており、子どもらしい姿を見せてくれています。
1033-1035話 太閤名人の将棋盤(初手編/妙手編/王手編)
単行本第98巻 FILE.7~10に相当するエピソードです。
学校帰りのコナンと少年探偵団。
『八百長』の意味について話していたところ、偶然太閤名人こと羽田秀吉と出会う。
秀吉の浮気を疑って尾行していた由美にも出会い、コナンは由美に連れられ一緒に尾行することに。
秀吉が向かった先は将棋棋士たちの勉強会だったが、そこで棋士が殺害されており、脚が切り取られた将棋盤が現場に残されていた。
羽田秀吉の頭脳が冴えわたるエピソードです。
犯人に自首を勧めに行った秀吉は、逆につかまって監禁されてしまいますが…。
その秀吉を、コナンと赤井秀一が救出に向かいます。
とにかく秀吉の頭の良さが光っています。
犯人に捕まった状態でありながら、目隠し将棋をするのを電話で赤井に聞かせ、自分の居場所のヒントを送るというファインプレーがすごいです。
このエピソードのラストで、秀吉は母が彼女(宮本由美)になかなか会ってくれず、電話にも出てくれないと秀一に話しています。
メアリーは秀吉とは連絡を取り合っているわけではなさそうです。
羽田秀吉が登場する劇場版
緋色の弾丸
劇場版シリーズの第24作目にあたる作品です。
4年に一度開かれる世界最大のスポーツの祭典「WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)」の東京開催を控え、その開会式に合わせて最高時速1,000kmを誇る「真空超電導リニア」が新名古屋駅と東京の芝浜駅間に開通することが発表された。
世界の注目を集める中、名だたる大会スポンサーが集うパーティ会場で事件が発生。
企業のトップが相次いで拉致されてしまう。
その裏には、事件を監視する赤井秀一とFBIの姿があった。
コナンは今回の拉致事件と、15年前にアメリカのボストンで起きたWSG連続拉致事件との関係を疑うが…。
羽田秀吉の劇場版初出演作品です。
秀吉は恋人の宮本由美と一緒にいるシーンが多いです。
キリっとかっこよく決めているシーンもあれば、由美タンの前ではちょっと抜けた姿を見せたりもしていて、秀吉の魅力が余すことなく発揮されています。
犯人を『詰め将棋』で追い詰めるシーンは、まさにクライマックスにふさわしい格好良さ!
個人的に、この作品で一番おいしいところをかっさらっていったのは秀吉ではないかと思っています。
さいごに
赤井兄弟の次男でありながら、秀一や真純と違って黒ずくめの組織とはまったく接点のない秀吉。
しかし彼は組織に殺害された羽田浩司の義理の弟という重要なポジションにいる人物でもあります。
また、秀一が生きていることを把握しており、秀一とも真純とも連絡を取り合っているというポジションでもあるんですよね。
非常に重要な立ち位置にいるにもかかわらず、現在は由美タンとのラブコメ要員としてしか描かれていないのが逆に不思議です。
今後ラム編が進行すれば、羽田浩司について深く掘り下げられることは確実。
そうなったら、義理の弟である秀吉も組織絡みのストーリーにかかわってくるかもしれません。
由美と無事結婚できるのか!?という点も含め、今後も秀吉の活躍から目が離せないですね。
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>何気なく言わせた元カレ
ちゃんと覚えたうえでやっているので、光彦の「前に話を聞いた感じでは、もっとホストっぽい方を想像していましたけど…」という細かいセリフも嬉しいところでしたね。
APX4869のリストの羽田浩司みたいに、設定や描写の再利用と言いますか(さすがに伏線ではないでしょうから)、ここら辺がかっちりハマってると、考察好きとかとしてはたまらない部分もありますね、個人的に
光彦のセリフも、きっちり49巻の由美タンのセリフを拾ったものでしたね~!
確かに、羽田浩司も当初はここまでのキャラになる予定ではなさそうでしたよね。
なんとなく描いておいたネタを拾い出して無理なく風呂敷を広げるの、青山先生は本当にお上手でびっくりします。
過去のエピソードを読み返して『ここかー!』ってなるの、楽しいですよね!