サンデー50号『コナン警察学校編』CASE.12「桜花爛漫」感想・ネタバレ

2020年11月11日発売の少年サンデー50号は、『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』の諸伏編最終話が掲載されています。
15年前の両親の事件について打ち明けた諸伏さん。何かに気付いた5人は…!?
名探偵コナン『警察学校編』〈諸伏編〉、最終話!
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(※表紙デザインは変わる場合があります)
週刊少年サンデー50号本日発売!#コナン #警察学校編 pic.twitter.com/SnYGbaozk5— 江戸川コナン (@conan_file) November 10, 2020
ついに諸伏編最終話!
前回があまりに衝撃的すぎて、最終話でどう解決するのかとても気になっていました。
以下、ネタバレを含む『警察学校編』の感想です。
未読の方はご注意ください。
CASE.12「桜花爛漫」感想(ネタバレあり)
今回の扉絵は桜の下にいる5人が描かれていますが、景光の表情がとても穏やかでいいですね~!
諸伏編は内容がかなりエグいので、平和な扉絵に癒されます。
さて、前回のラストで何かに気づいたらしい5人。
景光が犯人を見たのは押入れの隙間ではなくクローゼットのスリットからだった…ということで、やはり外守さんの観音様のタトゥーがゴブレットに見えた、と。
それしかないなと思っていましたが、当たっていてスッキリです。
外守さんが諸伏夫妻を殺害した理由を景光が推理していますが、ここでさらっと諸伏兄弟のお父さんが小学校の先生だったことが明かされました。
なんだかものすごく納得です…!
諸伏高明がすぐに故事成語を持ち出すのは、お父さんの影響なんでしょうか。
外守さんの娘である有里ちゃんは小学校の遠足中に腹痛を訴え、景光のお父さんが病院に連れて行ったものの亡くなってしまったと…。
外守さんは娘の死を受け入れられず、景光のお父さんが有里ちゃんをさらったと思い込んで殺害に至ったのではないかと景光は推理していましたが…。
理不尽極まりない殺害動機。
諸伏一家、何も悪いことしていないのに思い込みからの逆恨みで悲劇に見舞われていて、もう言葉を失いますね…。
コナン界でも屈指の不遇ぶりです。
外守クリーニングに乗り込んだ5人ですが、洗濯機と洗濯機がコードで繋がれていることに気づいた降谷。
降谷が洗濯機を開けようとした時に、松田が止めましたが…。
ここの松田、さすが爆弾には勘がよくてカッコイイですね…!
諸伏編1話で松田が猫に引っ掛かれて指先を負傷していましたが、その伏線がここで生きてきました。
松田が降谷に爆弾解体の方法を教えます!
まさかここで劇場版『純黒の悪夢』につなげてくるとは思いませんでした~!
この時に降谷は松田に爆弾の解体を教わったんですね…。
後付けというのは重々承知の上で、感動の種明かしです。
焦りこそ最大のトラップだぜ?
という松田のセリフもここで登場していて、感無量としか言いようがないです。
『純黒の悪夢』を見る目が変わりますね…。
松田と降谷が爆弾の解体、伊達と諸伏が外守さんの捜索、萩原が付近の住人の避難を担当することになったわけですが。
爆弾から逃げきれなくて殉職した萩原が住人の避難にあたると言うのも、『揺れる警視庁 1200万人の人質』を彷彿とさせる役割で胸が痛みます。
2階で外守さん(と誘拐された女の子)を見つけた伊達&諸伏ですが、外守さんが危険人物すぎて震えました。
もはや尋常じゃない狂気じゃないですか…。
コナン本編でもなかなかお目にかかれないレベルの犯人では…?
景光を追いかけて東京に引っ越してきて、15年間ずっと景光を監視してたってこと…?
読んでいるだけでダメージを受けるような重い展開ですが、当の景光はすぐに冷静さを取り戻しています。
爆弾のスイッチを持っている外守さんを油断させる発言をして、スイッチを持った手を蹴り上げる!
この隙に伊達さんが女の子を保護してますが、伊達と諸伏のコンビプレイが素晴らしいですね。
犯人の自殺を止めた景光ですが、その景光はコナン本編で自殺してしまっているという…。
なんでしょうね、この重い演出は…。
外守さんが爆弾のスイッチを押しても、降谷と松田が解体済みで爆発しなかった…というシーンも『純黒の悪夢』を思い出しますね。
ジンがスイッチをカチカチやってるシーン大好きです。
外守さんを拘束して1階に降りる景光たちですが、2階で爆発が起きて、外守さんは2階に駆け上がってしまいました。
すぐに後を追う景光ですが、諸伏編1話の冒頭シーンはここに繫がるわけですね。
アイツらなら絶対…
と降谷たちを信じ、外守さんを抱えて2階の窓から飛び降りる景光。
5人の信頼関係が泣けます…!
5人そろっていれば何でもできるし、誰も死なないんだという確信があったわけですね。
この後で降谷以外の4人がどんどん亡くなっていくのが現実なんですけど…。
それにしても、松田編からずっとトラウマに苦しむ姿が描かれてきた景光ですが、今回は芯の強さと優しさ、正義感の強さが描かれていたなと思います。
理不尽な動機で両親を殺した犯人を目の前にしても、逆上するでもなく冷静に人質を助ける方法を選び、犯人の自殺まで止めているわけですよね。
死なせてくれと言われても、笑みを浮かべて
そいつは無理ですよ…ちゃんと罪を償ってもらうまではね…
ですよ。
笑ってるんですよ、ここの景光…。
『犯人を追い詰めて死なせるようなことはしない』のがコナンですが、景光もそうなんですよね。
根っからの正義漢なんですねえ…。
命がけで犯人を捕まえて、トラウマを払拭できた景光。
この一連の流れで、景光は優秀だと認められて公安に抜擢されたのかもしれないですね。
警察学校に戻り、鬼塚教官に事情を説明する降谷ですが…。
女児を誘拐した犯人が諸伏の両親を殺害した被疑者だったとか、そんなこと急に言われても信じられないですよね(笑)
というか外守クリーニング、建物が爆発炎上してますし、その犯人を捕まえた降谷たちがあっさり警察学校に戻れているのも不思議と言えば不思議なんですけど…。
事情聴取とかないのかな…。
降谷が鬼塚教官を引き留めて時間稼ぎをしている間に、風呂掃除を済ませた4人。
ラストのコマが例のティザーイラストで、胸が熱くなりました。
ラストシーンがティザーイラストに繋がるのではないか、というのは予想してたんですが、まさかそこに降谷の
僕もそっち側がよかったよ…
というモノローグがつくとは思いませんでしたね…。
青山先生はとび森で「ラストでほっこりしてね」と仰っていましたが、もう全然ほっこりできないです…。
寝ている4人が故人ということをふまえた上で、降谷が『そっち側』と言うとですね…不穏な意味にしか取れないわけですよ。
なんで4人とも死んじゃってるんだろうな…という本末転倒な感想さえ抱いてしまいます。
警察学校編の方が後付けなので、4人が故人なのはもうどうしようもないことなんですけど…。
諸伏編は『名探偵コナン』らしく推理要素を入れつつ、劇場版やティザーイラストとうまく内容をつなげてきて、本当に見事な幕引きでした。
ワガママをいうなら、最終話に諸伏警部が出てこなかったのが少し残念です。
諸伏警部にもスッキリした結末になったでしょうか。
次号予告
諸伏編が終わり、残すは降谷編だけですが…。
衝撃の次回予告が載っていました。
さ、最終回!?
松田編から諸伏編まではずっと3話構成だったのに、降谷編は1話だけということですよね!?
亡くなっている4人については家族や生い立ちが自由に描けても、まだ生きていてコナン本編でも重要人物である降谷についてはそういった情報は出せないから…なのでしょうか。
まさかたった1話とは…。
11月18日・12月18日に警察学校編の単行本上下巻が発売されますが、降谷編が1話のみとなると、警察学校編は全13話。
上下巻に分けるほどのボリューム感ではないと思うのですが…。
『豪華特典盛り沢山』と書かれていますので、青山先生による質問コーナー以外にもおまけページが多数あると期待していいのでしょうか。
次号が最終回と突然予告されて、正直頭が真っ白です。
楽しみと言うよりは寂しい気持ちの方が強いですが、最後まで全力で楽しみたいと思います。
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