サンデー30号『コナン警察学校編』CASE.9「疾風迅雷」感想・ネタバレ

サンデー30号『コナン警察学校編』CASE.9「疾風迅雷」感想・ネタバレ

2020年6月24日発売の少年サンデー30号は、『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』の萩原編最終話が掲載されています。

 


今回は、シリーズ屈指の大爆走回!

萩原編最終話だけあって、修正画は4枚とも萩原。

4枚目は『ゼロの執行人』のあるシーンを彷彿とさせますね。

 

 

以下、ネタバレを含む『警察学校編』の感想・考察です。

未読の方はご注意ください。

 

 

CASE.9「疾風迅雷」感想・考察

萩原編第2話のラストで、暴走トラックを追いかけることになった5人。

今回最初のページがものすごく説明口調だったんですが、その説明が降谷によるものだというのがちょっと面白かったです。

状況を的確かつ冷静にまとめる性格がよく出てますよね。

 

 

前回のラストで、松田に「アレできるか?」と言われていた萩原。

FDで片輪走行をして、放り投げたパトランプを踏み台にしてジャンプ!

この時の表情が修正画の4枚目ですね。

まさに『ゼロの執行人』の時の降谷を見ているようです…!

 

 

『ゼロの執行人』で、降谷とコナンが警視庁に向かう途中にIoTテロが起きたシーン。

コナンに向かって飛んできた車に降谷がFDで激突し、コナンを守ったシーンがありましたが…。

 

あの時、FDはどうやってジャンプしたのかイマイチ謎だったんですよね。

今回の萩原のようにジャンプ台を自ら作ったのか、ジャンプ台になりそうなものを現場で咄嗟に見つけて使ったのか…。

『ゼロの執行人』のアンサーを青山先生からいただいたような気持ちになりました。

 

 

で、なぜ萩原がFDでジャンプしたかというと…。

松田と降谷を、トラックに引っ掛かった車に飛び移らせるためでした…!

個人的にここの松田がものすごくカッコよくて痺れました。

もちろん萩原のドラテクもすごいんですが、松田は生身でのアクションですし、萩原と松田の作戦を知らない降谷のことも引っ張ってましたので。

腕力すごいな…!

 

 

それにしても萩原と松田の信頼関係というか、多くを語らずともお互いの考えが理解できる相棒感が本当にすごいですね。

というか「アレできるか?」だけで通じるということは……前にもやったことがあるということですよね(笑)

やんちゃだなあ…!

 

 

無事引っ掛かった車に飛び移った松田と降谷。

松田は引っ掛かっているバンパーを外し、降谷はトラックの運転手を助けることに。

が、この道は工事中の高速道路で、途中で途切れていることが判明。

もうブレーキをかけても停止するだけの距離がない……という絶対の大ピンチで、萩原は松田の言葉を思い出します。

 

俺には元々…アクセルしか付いてねぇからよ!

 

ここでこのセリフを持ってくるか!?とびっくりしました。

 

 

この前回の松田のセリフは、萩原の

何もかも順調だと…かかっちまうんだよ…(中略)ブレーキがな…

というセリフを受けたもの。

萩原の実家が自動車修理工場だったという設定なので、2人の会話にブレーキとアクセルを盛り込んだだけだとばかり思っていましたが……。

今回のカーアクションのヒントにも持ってくるとは!

さすが青山先生というほかないですね。

 

 

トラックのアクセルを踏め、と降谷に怒鳴る萩原。

ずっと降谷のことを『降谷ちゃん』と呼んでいた萩原が、ここで初めて『零(ゼロ)』呼びをするというのも激アツ展開です。

 

 

アクセルを踏み込んで大ジャンプしたFDとトラック。

着地できたFDはともかく、トラックはひっくり返ってしまいましたが…。

よく降谷は無事でしたね…!

しかも意識を失っている運転手を抱え込んで、守る余裕まであるという…。

萩原編は萩原と松田がメインという感じで、他3人はちょっと出番少なめでしたが、やはり降谷は決めるところで決めてくれますね。

 

 

ピンチを脱するためにアクセルを全力で踏め!というシーンでしたが、ここも『ゼロの執行人』に重なりました。

モノレールに向かって、降谷がアクセルを踏み込んでいくシーンがありましたよね。

あのコナンですらビビり、降谷のドラテクに

…にしてもすげーな…

と感嘆していたシーンでしたが…。

あのシーンで降谷がアクセルを踏み込めたのも、今回の萩原編があったから…ということになるんですね。

時系列的にどうしても後付けにはなってしまうわけですが、個人的にはじーんとくる設定だなと感嘆しきりです。

 

 

さて、助かったのは萩原がアクセルを踏むようアドバイスしてくれたからだ…と感謝する降谷ですが、萩原は

アイツ(松田)ならそうするだろーなって…

という反応。

 

爆発物処理班へのスカウトを受けることにブレーキがかかっていた萩原ですが、ここでアクセルを踏み込む=スカウトを受けることを決意してしまったんですね。

 

結局、萩原が爆発物処理班に入ることを決めたきっかけは松田だったということになってしまったわけじゃないですか!?

 

前回での松田は

迷ってんなら止めときな…

というスタンスだったので、ああよかった萩原の決断を後押ししたのは松田じゃなかった…と安心していたのですが。

結局…結局…!

 

ただ、松田のセリフがきっかけで萩原が決断を下したということを、当の松田は知らなさそう…?

できれば知らずにいてほしいなと思いますが。

 

松田は萩原亡き後、萩原を弔うために喪服代わりに黒いジャケットとネクタイを着用していたという設定があります。

警察学校編での松田と萩原の絆を見ていると、そりゃ萩原を失った後に松田が荒れるのも、ずっと喪服を着続けるのも無理はないな…と思ってしまいますね。

 

 

萩原編のオチも松田と萩原。

ラストのコマの萩原に、ちょっと切なくなってしまいました。

 

 

次回予告

萩原編が終了し、次は諸伏編ですが…。

諸伏編がいつスタートするかは、まだ未定なのかな?

早く読みたいような、怖いような…。

 

 

次の31号からは、コナン本編の新章が開幕です!

 

今回の舞台は、おなじみ、毛利探偵事務所。

とある依頼人が訪れる中、毛利小五郎に緊急事態が発生して…!?

という予告になっています。

 

ラム候補は絡んでこないお話なんでしょうか…?

 

表紙はコナン&蘭

青山先生がとび森で『オリヒメとヒコボシなサンデーのヒョウシかいたよ~』と仰っておられたので、これがきっと次号の表紙ですね!

蘭とコナンで織姫と彦星。

素敵な表紙になっていそうで楽しみです♪