【考察】諸伏高明と公安が繫がる可能性?安室透・黒田兵衛との関係

【考察】諸伏高明と公安が繫がる可能性?安室透・黒田兵衛との関係

サンデー43号に掲載されたFILE.1021「遺品」にて、長野県警の諸伏高明とスコッチこと景光が兄弟であったことが明らかになりました。

今、このタイミングで2人が兄弟だという事実が明かされたことには、何か理由があるのでしょうか?

 

近々スピンオフ漫画『ゼロの日常』にて警察学校編が始まることが予告されていますから、そのタイミングに合わせて諸伏警部とスコッチの関係を明らかにしたとも考えられますが…。

RUM編の最中、しかも黒田兵衛と安室透が怪しい動きを見せる中で諸伏警部を登場させたというのがどうも引っ掛かります。

もしかしたら、諸伏警部には亡き弟に代わって公安に関わるという役割が用意されているのでしょうか?

その可能性について考察してみました。

 

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諸伏高明の手元に戻ったスコッチの遺品

FILE.1021「遺品」で、スコッチ=景光の遺品であるスマホが諸伏警部の手元に渡りました。

降谷零が伊達航に『諸伏高明警部に送ってくれ』と頼んでおいたものですが、伊達刑事が交通事故で亡くなってしまったため、ロッカーに1年間も放っておかれていました。

ロッカーから佐藤美和子刑事が発見し、ようやく諸伏警部の手元に渡されました。

 

【考察あり】サンデー43号『名探偵コナン』FILE1021「遺品」感想・ネタバレ

諸伏高明の手元にこのタイミングで遺品が戻った理由

スコッチが自殺したのは、2~4年前のことです。

  • 駅のホームで世良真純と遭遇したのが4年前
  • 赤井秀一が黒ずくめの組織を離脱したのが2年前

世良真純と遭遇後、かつ赤井秀一が組織を離脱する前のどこかのタイミングで亡くなっています。

 

遺品のスマホは

  • 伊達刑事の死後、1年間ロッカーに眠っていた
  • 生前の伊達刑事が長期間ロッカーに放置しておいたとは考えにくい

ことから、スコッチの死後に最低でも1年は降谷零の手元、もしくは公安の管理下にあったものと思われます。

 

なぜすぐに諸伏警部の手元に返さず、一定期間は降谷零もしくは公安で管理していたのでしょうか?

 

理由として考えられるのは

  • スコッチを引き取った東京の親戚も亡くなっており、長野に兄がいると判明したのが最近だった
  • 諸伏警部が黒ずくめの組織に狙われる可能性があるため、あえて時間を置いた
  • 諸伏警部にスコッチのことを伝えていいか見極める必要があった

この3つです。

 

 

ただし、一番上の説の可能性はなくなりました。

FILE.1020「翻弄」が掲載された時点では可能性がありましたが、FILE.1021では景光が兄の高明に『友達ができた』と電話しているシーンが描かれています。

引用:サンデー43号 名探偵コナン「遺品」

この電話をしている時、降谷零が傍らにいますので、降谷零は長野に景光の兄がいることを把握していたはずです。

そのため、兄の存在が判明するまで時間がかかったという線はありえません。

 

 

諸伏警部を黒ずくめの組織にマークさせないようにするためという説も弱い気がします。

何故なら、黒ずくめの組織がスコッチと諸伏警部のつながりを把握しているとは思えないからです。

引用:名探偵コナン 第85巻『緋色のエピローグ』

 

黒ずくめの組織はスコッチの本名を知らず、公安からのNOCであったことしか把握できていません。

スコッチの死後すぐに降谷零が遺品のスマホを回収していることからも、遺品が諸伏警部の手に渡ったことを組織が知る術はないはずです。

 

となると、可能性として一番強いのは、やはり諸伏警部にスコッチのことを伝えていいか見極める必要があったという説ではないでしょうか。

 

黒田兵衛が長野県警に出向したのは諸伏警部に会うためだった?

どうしても気になるのが、黒田兵衛が長野県警に出向していたことです。

黒田兵衛は第810~812話『県警の黒い闇』で長野県警捜査一課長として初登場しましたが、次に出てきた時にはもう警視庁捜査一課の管理官という立場になっていました。

 

諸伏警部たちのやりとりから、黒田兵衛が長野県警にやってきたのはつい最近であることが読み取れます。

引用:名探偵コナン 第86巻『啄木鳥』

 

最近出向してきたにも関わらず、『県警の黒い闇』事件の後にすぐ警視庁に戻っているわけですね。

 

長野県警にいた期間があまりに短いため、なんらかの目的があって出向してきたが、その目的を果たしたためにさっさと警視庁に戻ったと考えられるのです。

 

黒田兵衛は劇場版『ゼロの執行人』婦警連続殺人事件で安室透と電話ごしに接触し、彼に向かって『バーボン』と呼びかけています。

このことから、黒田兵衛は降谷零がバーボンとして黒ずくめの組織に潜入していることを把握している=公安の裏理事官である可能性が高いです。

 

裏理事官が、なぜわざわざ長野県警に出向したのか。

その理由こそが、諸伏高明だったのではないでしょうか。

 

黒田兵衛は、諸伏高明を公安に引き抜くために長野県警に行った可能性があります。

  • 弟である諸伏景光が黒ずくめの組織に潜入中に亡くなった
  • 諸伏高明は東都大学法学部を首席で卒業しているにもかかわらず、ノンキャリアとして県警入りしている

この2つを踏まえると、諸伏警部には黒ずくめの組織を潰すために全力を尽くす動機があり、また組織相手に立ち回ることのできる優秀な頭脳も持ち合わせています。

公安にしてみれば、スカウトするのにうってつけの人材というわけです。

実際に公安に引き抜くに足る人物かどうか見極めるため、黒田兵衛が直々に長野県警に赴いたと考えることができます。

 

諸伏高明と降谷零が顔見知りである可能性

こちらの記事からの抜粋になりますが…

【考察あり】サンデー43号『名探偵コナン』FILE1021「遺品」感想・ネタバレ


FILE1021「遺品」の最後のコマは、諸伏警部が封筒を持っているシーンでした。

ここで封筒を持っている諸伏警部の左手がアップになり『0』と書かれている部分も大きく描かれています。

諸伏警部は幼少期の景光から『東京で友達ができて、その子のアダ名はゼロ』ということを聞いています。

そのため、諸伏警部は既に次のことを見抜いていると思われます。

  • 遺品を送ってきたのはアダ名が『ゼロ』である景光の友人
  • 『ゼロ』も公安として景光と同じところに潜入している

 

今回のエピソードでわざわざ諸伏警部とスコッチが兄弟であったことを明らかにした以上、この2人の関係がストーリー展開に大きく関わってくる可能性があります。

となると、やはりキーになるのは降谷零の存在です。

 

ここで、諸伏警部と降谷零には既に面識があるのではないか?という疑問を挙げてみます。

引用:名探偵コナン 第65巻『赤い壁』

 

上原由衣の発言により、諸伏警部は東都大学法学部卒であることが明らかになっています。

つまり東都大学在学中、諸伏高明は東京にいたことになります。

大学在学中、東京の親戚の元で暮らしている景光と会っていた可能性は限りなく高いですよね。

そしてこの時、景光が『東京の友人』として降谷零を兄に引き合わせていたとは考えられないでしょうか?

 

この2人が既に知り合いであるとしたら、『景光の分まで黒ずくめの組織と戦う』という共通認識が持てるため、公安の仲間として共闘するには申し分のない関係であると思えます。

 

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遺品が手元に戻るタイミングがずれたことは大きな問題ではない

伊達刑事が生きていれば、遺品のスマホはもっと早く諸伏警部の手元に戻るはずでした。

降谷零が想定していたよりも1年余計にかかってしまったわけですが…。

これは降谷零や黒田兵衛にとっては大した問題ではないように思えます。

 

スマホを諸伏警部に届ける⇒諸伏警部を公安にスカウトするか見極める⇒公安にスカウトする

となるはずだったのが

諸伏警部を公安にスカウトするか見極める⇒スマホが諸伏警部に届く⇒公安にスカウトする

という順番になっただけで、スカウトするか否かという判断には影響がなさそうです。

 

伊達刑事が亡くなった時点で、遺品のスマホの在処を公安や降谷零が把握できなくなっていた可能性もあります。

佐藤刑事のおかげで無事遺品が諸伏警部の手に渡りましたが、それがなくても黒田兵衛は長野県警に出向していたでしょうし、彼を公安に引き入れることを考えていたでしょう。

 

長野県警に存在した『啄木鳥会』は伏線なのか?

第810~812話『県警の黒い闇』で、啄木鳥会というワードが出てきたのを覚えていますか?

引用:名探偵コナン 第87巻『鞭声粛々 夜河を渡る』

 

啄木鳥会、別名Xと呼ばれるそのグループは、警察官でありながら押収した拳銃をくすねて売りさばき、私腹を肥やしていました。

 

拳銃をくすねて売りさばく…と言えば、まだ回収されていない伏線の中に重要なものがありますね。

引用:名探偵コナン 第85巻『緋色の真相』

 

楠田陸道が自殺に使用した拳銃・グロッグ17を、赤井秀一が公安に渡しています。

入手ルートを探れば何かわかるかもしれない』と発言していますが、いまだにこの伏線は回収されていません。

 

入手ルートを探った結果、楠田陸道の拳銃が啄木鳥会のルートで売りさばかれた拳銃だという事実が判明したとすれば、公安が長野県警本部の誰かに接触するのは当然の流れです。

長野県警内部で啄木鳥会について徹底的に調べ、公安に情報を提出せよと指示することも考えられます。

 

もっとも啄木鳥会に所属していた4人のうち、2人は死亡して2人は逮捕されていますから、啄木鳥会絡みで話を展開するのは難しいかもしれませんが…。

諸伏警部が啄木鳥会=Xの残党を装い、黒ずくめの組織の構成員に接触することも不可能ではありません。

 

 

スコッチのスマホの中身は復元できるか

名探偵コナンの劇場版は、原作やアニメとはリンクしないパラレルワールドとして作られています。

そのため、劇場版での設定を考察の根拠にするのはいかがなものかとは思うのですが…。

あえてそこには目をつむって考えてみたいことがあります。

 

劇場版『純黒の悪夢』で、阿笠博士はキュラソーの壊れたスマホからデータの一部を復元することに成功していました。

また、劇場版『ゼロの執行人』でも、降谷零は阿笠博士の力を借りていましたね。

 

このことから、降谷零もしくは諸伏高明が阿笠博士を頼り、スコッチのスマホの中身を復元することは不可能ではないように思えます。

スマホが降谷零の手元にあった期間に、降谷零本人や公安がスマホの中身の復元を試みた可能性がありますが…。

公安にできなかったことでも、阿笠博士なら可能なのではないでしょうか。

 

黒ずくめの組織がスコッチを公安だと見破った理由については、まだ作中で描かれていません。

引用:名探偵コナン 第90巻『裏切りの制裁』

 

もしあのスマホに黒ずくめの組織にまつわる何らかの重要なデータが眠っているとしたら…。

スコッチがNOCであることが組織にバレた原因が、そのデータだとしたら…。

 

諸伏高明の手にスマホが渡ったことで、その中身を解析できる可能性も出てきました。

もしスマホのデータ復元が実現したら、ストーリーが一気に進展しそうですね。

 

さいごに

スコッチ=景光の素性が判明したのをきっかけに、一気に諸伏警部と長野県警にスポットライトが当たり始めました。

諸伏警部は黒田兵衛と面識がありますし、降谷零の存在も認識しています。

楠田陸道が自殺に使用した拳銃やスコッチのスマホの中身など、まだまだ謎が隠されている伏線もあります。

それらが諸伏警部とどう繫がり、どうストーリーに影響してくるのか…。

判明するまでまだまだ時間がかかりそうですが、今後の展開は非常に興味深いですね。

 

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